太一VSハヤテ②
紫色のとげとげしたハルバードを持った太一。
「意外なアーティファクトだね」
実際太一も使いなれているわけじゃないが部屋の中で一番に目がいった物だ。
「それだけじゃない」
今度は小盾を取り出す。
「盾持ちか厄介なだけどなんであんなに小さいのを」
ハヤテの弱点は攻撃力不足だ。速さを生かして威力を上げれるがそれでも防御特化した敵などがいればかなり時間がかかってしまうため。その場合は攪乱するのが役目になる。
「長期戦覚悟だねいくよ」
再び猛スピードで動き消えるハヤテ。太一は目を瞑り魔力感知だけに意識を向ける。スピードの勢いを乗せて棍を振りかざす。加えてこのあアーティファクトの能力をのせる。
「スピードインパクト!」
この棍のアーティファクトの能力はスピードがあればあるほど乗せる魔力が通常の倍になり現在の倍率はおよそ百倍となる。神速との相性抜群である。
「いまだ!」
すさまじい威力の攻撃に小盾でいなし攻撃をそらす。
「パリィ盾発動!」
キーンと音がなり驚いた顔のまま動かなくなるハヤテ。
「動けない」
太一がだした小盾の名前はパリィ盾と言うものだ。ゲームなどであるタイミングよく敵の攻撃をガードするとカウンターができるというものが多いが。このアーティファクトは似た感じで。小盾の持ち手にボタンがあり攻撃を喰らう瞬間に押すと自動で敵の攻撃をいなし威力を消すそしてパリィを成功したら相手は二秒動けなくなるという代物だ。
「珍しいアーティファクトの能力だね警戒してたのに」
太一は動けないハヤテに急いでハルバードを突き刺すが、慣れていないため、かすり傷で逃げられる。
「危なかったあのまま頭や心臓を貫かれたら終わりだったね、まだ慣れていなくて助かったよ」
ホッとするハヤテ。一方太一は逃したはずなのに笑みを浮かべている。
「あれ視界が暗く..」
突如体制が崩れるハヤテ。
「まさか、あのハルバードの能力か」
「正解だこのハルバード少しでも相手に傷を負わせたら毒を流す代物でね。侵略者や魔神なんかには通じなそうだけど人間同士なら効き目抜群だ」
ハルバードをがしんと見せつける太一。
「いい能力のアーティファクトばっかだ。こっちの銃なんて食らった敵は魔力がしばらく使えなくなる能力だから試したけど無駄だったね」
げぇあの銃そんな能力が。
そんなことを思う太一。
「残念だけどさすがわ政令指定者。能力の対処が多いし持っている手札が段違いだ。さあとどめをしてね。死んでも復活することを実際に教えてあげないとだからさ。
「分かった!なら思いきっりやばい魔法で!」
うっきうきでなにやら目を閉じ魔法を行使する。
「え?いやできれば痛くないので普通でいいんだよ?」
慌てて止めに入るも。
「安心しろ。その毒痛覚無効になるらしいから」
「なら安心だ!じゃねぇよ兄弟そろってこういう性格かよ!」
「終雷魔法 天雷破獄!!」
紫色の雷が結界の天井より落ち結界を超えてその威力の振動を物語る。
「なんなのよこのでたらめな戦闘は!」
山田が震える。
「ちっ馬鹿どもが」
正樹が呆れる。
「これが政令指定者なのかよ」
全員がその場で振動に耐え落ち着くとハヤテが現れる。
「全く!これでわかっただろ死んでも蘇るって」
それは理解できたが先程の戦闘で全員が唖然としていた。戻った太一を見て恐怖している人もちらほら。
「毒とか残ってないですよね?」
ハヤテに聞く。
「いやなくなってるな、少し心配だったけど」
生徒たちをよそに確認し合う二人。
「すみません戦闘になるとついテンションが上がって」
「なんだかんだいって勇樹さんの弟だなあんたも、統括もひどいがあんたも対外だ」
「すみません」
申し訳なさそうにする太一であった。




