影武者
訓練場に着いた紫の派閥。なんだかんだ言って初めて訓練場に来た。
「すげーなにこの結界みたいなの?」
生徒の一人が結界に触れる。
「えーとこの結界内で起こったケガは外に出るとなかったことになる。そして結界内で死亡しても外に出て復活する仕様になってるから存分にやっていいからね」
ハヤテが説明すると生徒たちが驚く。
「すご!」
「そんなアーティファクトがあるんだ」
一同いろいろと思いながら早速訓練に入る。
「まず最初に言っとくよ、戦闘系の異能者じゃないからいいやって思ってるやつは痛い目見るから覚悟するようにサポート系の異能者だって命は張るから。特に異能を使う人にはそういう傾向が強いから注意するように!」
念を押すハヤテ。
「じゃあ初めは簡単にそれぞれ手合わせと行こうか」
いきなり簡単に戦えと言われてざわざわしだす。
「なに?この前の糸氏の時は何人か戦ったんでしょ?仲間内じゃやりずらいかな?じゃあ手本でも見せよっか。太郎君お兄さんの協力を取ってくるから少しここで待っててね」
そう言われ急だなと思いながらもどうやって抜け出そうと思ったら放送で呼び出しが来る。
「一組の服部太郎君職員室までお願いします」
ナイスと思いながらその場をすぐ後にして職員室に向かうとハヤテがいた。
「いやー面倒だね弟君もここならもとに戻っていいよ」
そう言われ戻る太一。
「いえいえこれもお仕事ですから。けど今後もこんな感じで抜け出すと怪しまれるので何か手はないかなーと」
太一がさすがに怪しまれるのではと思うと。
「それなら大丈夫!紹介するよこちら宮本 千歳さん異能は相手の姿をコピーしてなり替わる能力でまさにうってつけの人さ」
そう言われ紹介される黒髪のキリッとした女性。
「宮本ですどうぞよろしくお願いします。では早速失礼して」
姿が太郎へと変わる。
「おおすごい全く違和感がない」
姿を見て驚く太一。
「僕は服部太郎!つえーやつを見るとワクワクするぜ」
なにやら言い出す宮本。
「いや誰ですかそんな性格じゃないですよ自分」
「え?先程立花さんからこうだと伺ったのですが、それに勇樹さんの弟ってイメージがありますので」
頭を抱える太一。
「あの普通なので、普段敬語をつかってるだけでばれないかと、あんまり感情を出さないようにしていたので」
「そうですか頑張ります」
ガッツポーズをとる宮本。
意外とおちゃめな人なのかな?
と思う太一であった。訓練場に戻るとさすがに制服だとやばいのでバトルコートに身を包んで訓練場に向かう。さすがに戦闘以外で着ると恥ずかしい。
「では紹介するね、政令指定者の紫の魔法少女服部太一君です」
ハヤテに言われ挨拶する。
「服部太一ですどうぞよろしく」
改めて挨拶するのも変な感じである。生徒たちを見ると太郎の影武者がいてうまく溶け込んでいることに安堵する。
「魔法少女?」
「男じゃん」
当然の疑問があげられる。
「自分は少女にならないので名前で呼んでくれれば」
一応説明する。
「それってもう魔法少女じゃなくね?」
「確かに」
その通りである。
「じゃあ早速先生たちが手本を見せるから皆結界の外で見ててね」
そう言われ太一とハヤテが結界の中に入る。
「ねぇ手本って言ってもこっちは本気で行くけどいいよね?政令指定者さん」
バチバチとしてくるハヤテ。
「いいだろう!その神速俺の神速の技とどっちが上か勝負だ!」
戦闘に入るとテンションが上がってつい本音になってしまう太一であった。




