派閥決め
リアムがイーにお仕置きされた翌日太一は学校で事前に知らされていた派閥決めの当日となった。
「前回の事件で皆さんには早急に戦闘能力を上げてもらいたいと思いそれぞれ五つの派閥に入っていただきたいと思います。」
担任の先生から派閥について説明が始まる。
「派閥?」
リチャードが疑問を上げる。
「はい、簡単に言えば運動会の赤組とか白組の違いなだけでどの派閥に入ったかで優劣が決まるわけじゃないので安心していいですよ。それでは早速決められた派閥を発表しますのでタブレットを見てください」
そう言われ全員がタブレットを見る。
「あ、私赤だ!」
「俺は青だ」
それぞれ学校によって割り振られた派閥が通達される。因みに戦闘力を考えて均等にしたらしい。当然戦闘能力以外の補助系の異能も考慮されている。
「俺は紫だ、お前ら三人はなんだった?」
正樹が聞いてくる。
「俺もです兄貴」
「僕もです」
「同じく」
茶番だが一応太一にも合わせて聞いて答える。
「よしならリーダーは俺がなるお前ら手伝え!」
「ヘイ!兄貴以外に頭張れるやつはいませんぜ!」
中川たちも一緒になれ行動しやすくなる。するとリチャードが横から話し出す。
「うむ、俺は青だ敵同士になるのかわからないが俺もリーダーになれるよう努めよう!」
どうやら青姉さんの派閥らしい。
「そうか張り合いがねぇからできれば歯ごたえあるリーダーならだれでも歓迎するぜ」
正樹がぎらぎらと闘争心を燃やす。
「それでは皆さん自身の派閥を確認し終えたら割り当てられた教室に行きましょう。今後は異能学と魔力学の授業は各派閥分かれて行いますので」
先生に言われ全員がそれぞれのクラスへと向かう。紫の派閥では二十人ほどいた。教室には今まで見なかったハヤテが教師役としていた。
「なんだこの子供」
正樹が教室に入った瞬間言う。
「子供じゃねぇ!れっきとした大人だ!しかも精鋭部隊の一人だぞ!」
いきなり言われて怒り出すハヤテ。
「なんだ糸氏のクソに操られてたやつか」
嫌味っぽく言われぐうの音も出ないハヤテ。
「生意気な野郎だ!とにかく座れ、軽く説明するから」
そう言われ座る、紫の派閥のメンバーは正樹達四人と新入生の山田がいた。山田が太一を見ていることに気づく太一見返すとすぐにそっぽを向かれた。
え?何?きもがられた?それとも変身魔法がばれた?最近じゃ隠蔽魔法まで使ってるのに?
いろいろと勘繰る太一だが実際は違う。女子生徒が思ったことはこうだ。
でたあの魔力値が半端ない人、初めて教室に来た時も思ったけどあんな人存在するんだ。間違いなく今まで一番の魔力所有量。
どうやら山田の異能で魔力の所持している魔力量が数値として見えるようだ。隠蔽魔法はあくまで魔力感知を防ぐだけで異能を防ぐ訳じゃないため驚かれていた。そんなことは当事者は知らず勝手に心に傷をつける太一であった。
「とりあえず紫の派閥へようこそ。リーダーを決めるように言われてるから勝手に決めてくれ、青と紫だけは魔法少女がいないから大変だろうけど」
そう告げると教室の窓際に椅子を置き座りだすハヤテ。全員が黙りだす。どうすんのこの流れ?みたいな感じだ。
「悪いが俺が仕切らせてもらう。文句があるやつは挙手しろ」
正樹が立ち上がり言い放つが誰も文句はないらしい。
「ねぇな、なら俺がリーダーに立候補する」
そう言いながら周りを見て誰も異議なしらしい。ハヤテが立ち上がり驚いた感じで言う。
「やけにあっさり決まったね、時間余ったしどうしようか?どうせこのまま異能学の授業だったし戦闘訓練場に行っこか。」
そう言われ全員が訓練場へと向かうのだった。




