屋敷の中
私の名前は”華原 イー”華原家の長姉だ。今回メイドとしての仕事が決まったのである。なぜかと言うと。
「これより家族会議を行う!」
華原家の全員が集まり二十人と言った人間が集まっていた。現代まで続く隠れた異能の名家である。その当主が話し出す。
「議題は新しく増えた政令指定者たちについてだ。かつては政令指定者を輩出していた我が家もいまだその域に届くほどの人物がいない。そのために服部家の人間のいずれかに嫁へと考えているが何かないか?」
どうやら服部家の人間を取り込もうと考えている様子。華原家の長兄のサーが手を挙げ話し出す。
「いいですか?長兄の勇樹さんはあまりに戦闘能力が高く評価すべき人間だとは思いますが、望み薄すかと。次男の統括ですが我々の思惑を感じ取りすでに対策を取られました。そして末男の太一君ですが、いまだなにもありませんので狙い目かと」
「ほう!それはいいして誰を嫁にいかせるか?」
当主に女性陣が値踏みするように見られる。
「どうだミー同じ職場なんだろう?」
サーに聞かれるミー。
「そんな雰囲気全くないですし、私、彼氏いるので遠慮したいんですけど」
「そっかそれなら仕方ない」
名家と言っても強制はしないらしい。
「それなら私が嫁として行かせてください!」
「なに?」
一人の女性が手を挙げ志願する。
「いいのイー?あんまり家の思惑で結婚とか決めてほしくわないんだけど」
「いいえこの婚期逃さないわ今まで彼氏もいなくて嫌だったの名家に生まれたのに相手が私に合わないって言われて!けど今がチャンスよ!」
「そ、そうかいやだったら言うんだぞ、だがしかしお前では接点がないな、お見合いなんかも統括によって消されそうだしな」
どう接するか考えている所。
「そういえばメイド募集がありましたよ。どうやら魔法少女達にも基地を与えて国に貢献する気概を与えるためだとか、それに伴い屋敷の管理が大変になるからと」
サーが妙案を思いつく。
「それよ!メイドになって篭絡して結婚よ!政令指定者と結婚すれば将来安泰だし、しかも相手は十歳年下勝ち組み確定よ!」
「ね、姉さん心の声がただ漏れ」
ミーが呆れる。
「うるさいわねあんたは彼氏持ちだからいいけど今まで彼氏もいなかった私の気持ちがわかる?」
全員がそのことを聞き押し黙る。
「なら決定だな家のために頑張る姿勢も素晴らしいが自分の幸せを優先してくれるようだから安心した。どう説得するかが問題だったからな」
安心した当主だった。
#
場面は戻り屋敷の案内をしている所に戻る。一通り女性陣の部屋を紹介して今は各部屋にて荷物を整理している状態だ。残る太一の部屋を案内している。
「ご主人様のお部屋は少し離れた場所になっています」
案内をしながら先頭で歩くイー。歩く姿も優雅だ。
「あのそのご主人様ってやつ、気恥ずかしいので別のにできませんかね?なんなら太一さんとかでもいいので」
太一が照れくさそうにメイドに言うと。
「では、旦那様と」
腕を掴み体を寄せてくる。
「い、いえやっぱり前のままでいいです」
きょどりまくる太一。
「そうですか残念です」
少し離れて部屋に着く。
「この部屋ですね。部屋の外にいるので終わったら教えてくださいませ」
お辞儀をしてもらい、部屋に入る太一。
「おおすごく広い!けど寝室は別の部屋で分けてあって、トイレとお風呂も別々の部屋につながってるのかもう一軒家がつながったみたいな感じの構造だね」
さながらホテルの様な構造になっていた。
「ん?この本棚実家にあったやつだ。健也兄さんが持ってきたのかな?」
本に触れて取ろうとすると魔力が消費したのを感じ取る。
「え?」
すると本棚が動き地下に続く階段があった。
「おお!わかってるーこういうの待ってた」
中に進むと大きな部屋に着く。
「なにここ?すご」
部屋にはいろんなアーティファクトがおいてある剣や刀、ハルバードに斧などといったかっこいい武器ばかり。それだけの近接武器だけではなくて。大弓や銃なんかもおいてあり。果てはバイクや車、そして鎧もあり大盤振る舞いだ。
「なんじゃこれもらっていいのかな?」
部屋に入るとなにやら床が光システム音が聞こえる。
「登録完了おかえりなさいませマスター」
「うわ、びっくりしたー」
急に声が出てくると思わずびっくりする。
「登録?って」
「はいこの部屋にマスターを登録者として登録しました。部屋の使用方法を聞きますか?」
「あ、はい」
急に説明を促され聞いていく太一。
「要するに部屋に置いたものを自分の魔力でいつでも取り出せると。すごいねこれを使って勇樹兄さんも武器を出してたんだ」
疑惑が解消して先程まであった武器の数々がいくつか消えていたことに気づく太一。
「え??アーティファクトが消えた」
困惑しているところにシステム音がした。
「マスターの魔力に耐えれるアーティファクト以外は消滅しました現在ある物のみ使用可能です。なお消えたアーティファクトは自動的に国庫に収まりました」
ホッとする太一。
「よかったーすごい機能が盛りだくさんの部屋だこの部屋は俺だけかな?いろいろと触りまくりたいけど後でだな」
そう言って部屋を後にしてみんなの元へと戻るのであった。




