派閥計画
朝のホームルームを終え次の時間は教師によるそれぞれ個人面談となった。この前の事件で精神的に不安定になってる者を探すのもあるが、糸氏の様な生徒がいないか調べるためでもある様子だ。待っている間は教師によって出された課題をしつつ自習となった。
「面談って何を聞かれるんでしょうね?」
太一が正樹たちと話しながら課題をしている。
「そうだなこの前あんなことがあったんだ精神的に危ない生徒を探すためでもあるだろうさ」
正樹が予測すると隣からリチャードが話しかけてくる。
「フムこの課題とやらさっぱりわからん!何故いきなり国語なのだ?漢字などまだ覚えきれていないぞすまぬがおしえてくれないか?」
日本語ぺらぺらだがさすがに漢字は読めずにいる様子だ。
「ああそれならこう読むんだあとこれもこう読んで...」
以外にも正樹が丁寧に教える。
「うむ助かったぞ其方名は?」
「豚 正樹だいずれこの国の上に立って見せる男だ」
「ほぉーそれは王になるということだな、私も同じくイギリスで王になりたいと目指しているんだ!互いに将来王になった暁には酒でも飲み明かそう!」
そう約束して握手する二人。
「正樹さんマジすかもうこんな変な奴とも仲良くなって正樹さんにこの国は狭いですね」
金剛がほめたたえると教師に呼ばれる。
「次は服部君と豚君来なさい」
正樹と一緒に呼ばれついていくと場所はなぜか校長室に向かっていた。
「あのなんで校長室なんですか?」
菅原先生に聞くと。
「統括と豚大臣のご命令ですので」
と会釈して敬語で話し出す。
「え、なんで敬語?正樹さんもいるんですよ」
小声で先生に言うも。
「安心しろ事情はもう知っている」
正樹が知っていると告げる。
「え?てことは自分のことも?」
「ああ、お前が太郎じゃなくて紫の魔法少女の太一ってこともな」
どうやらばれていた様子。
「あーなんかごめんだましていたみたいで」
「別に構わんさそらさっさと入るぞ」
部屋に入ると豚大臣と健也がいた。
「おう来たな息子さんもどうも」
校長の椅子に豚大臣を座らせて健也はソファーに座っている。
「早速だが前回の件とこれからの話し合いをしようと思って二人とも呼んだお前らが面談する必要はないからなこの時間を利用させてもらった。凜のやつと青崎さんも呼んでいる」
そう言うと凜と青崎さんもやってくる。全員が空いているソファーに座り聞き始める。
「よしそろったな前回の報告と今後の学校での方針を話すから聞いてくれ」
健也が説明し話を始める。
「この前おきた学校での騒動で糸氏の死体が何者かによって持っていかれたおそらく勇樹兄さんが逃した銀の仮面のやつの仕業だろう」
前回健也によってとどめを刺したがその後は太一の治療でその場を後にした健也が目を離している間に回収されたのだろう。死体さえあればアーティファクトで記憶を見れるとのことなので殺した方が安全と判断したがミスったと言っていた。
「この前の騒動もこれから起こりうる大きな襲撃もおそらく銀の仮面やつがかかわってくるだろう、そこでお前らにも警戒してほしい。敵の能力はいまだにはっきりとわからないが魔力に関しては三種類所持している様子だった」
「三種類?」
「ああこの世界の魔力と異世界の侵略者が使う魔力そして魔神の魔力が使っていた。能力は相手に黒い靄をつけて体を浸食するような腐敗させるような攻撃を食らったその他にもいろいろとその黒い靄を使ってはいるがはっきりと能力がわからない未知な能力だ。こいつにあったら政令指定者であるお前ら二人でも単独で勝負しないように」
そう告げられふと疑問に思い口に出す。
「お前ら二人って?」
「ああそうだったな学校での事件もそうだが凜と池上で対処した鹿児島で桜島に住み着いた超巨大ドラゴンの討伐の功績で凜のやつも正式に政令指定者として認められた!」
「そうだ俺はドラゴンスレイヤーの名を手に入れた!」
ふふんと威張る凜。
「え?それだけでなれるもんなの?」
「いちゃもんか?」
にらみ合う二人。
「ああ本来は田中に行かせようとしたが学校がやばかったからな無理をいって耐えていてくれと言ったらこいつが別に倒してしまっても構わないですよね?とか言いやがってマジで討伐してきやがったんだ。」
おおと驚く一同。
「あのドラゴンはお前たち魔法少女と同じく魔法を使ってきやがってな中々骨が折れた、しかも再生持ちと来た」
大変だったと言うと青姉さんが突っ込む。
「え?再生持ちをどうやって倒したの?」
「それは当然勇樹さんに教わった相手の斬った箇所の魔力を一時的に止める技で削りまくって倒した」
「すごいわねただの中二病患者だと思ったのに」
「ほんと剣技だけかと思ったのに」
太一と青姉さんが辛辣なことを言いながら驚く。
「なんか馬鹿にしてないか?」
「いえいえ」
じーと睨まれるも話を切り替える健也。
「まあそれは個人で話を盛り上げてもらってだな。これからのことなんだが生徒たちの戦力向上に向けての話だ。新しい生徒が来ただろう?あれは戦力強化目的でもあるが元々いる生徒たちと同時に戦力増加を図りたい。そこでだ前回の事件で活躍した魔法少女達を主体に派閥を作りたいと思う!」
ニヤッとしだす健也。
「派閥?」
「ああそうだ赤、青、緑、黄、紫と派閥を組んで全員の戦力と結束力を上げてほしい。定期的に派閥対抗戦なんかも行って競わせていきたいと思っている」
未来の話にワクワクしだす凜。そのほかは少し難しい顔をしている。
「そこでだ象徴となる魔法少女である太一と青崎さんは正体を隠しているから表だって活動はできない。だから今回正樹君と凜に代わりを行って欲しい」
ここでようやく正樹が呼び出された理由が分かった。
「なるほどな確かに戦力向上にはいい方法かもしれんが外の世間体的には大丈夫なのか?ネットのやつらなんか異能省に日々文句だらけだぞ。生徒に戦わせるなんてとかなあと親とかもな」
前回の事件もそうだが世間に異能者が公表されてから国は非難の嵐となっている。
「その辺はお前たちの心配することじゃない。それに今の世の中もう命は軽くなっていると言ってもいい安全なんて自分で確保しないと生きていけない時代に変わったんだ。そのために俺はこの学校を作ったつもりだ」
正樹と健也の目が合い熱く語る。
「そうか、なら俺が太一の面倒は見てやる俺の舎弟だからな」
急に面倒見てやると言われきゅんとする太一。
「さすが兄貴!」
太一がそう言うと健也が嫌な顔をする。
「おい俺が兄だろう兄弟でもないやつに兄貴なんて言うな!」
「え?だって健也兄さんは健也兄さんだろ?正樹さんはなんていうか兄貴って感じじゃん?」
そう告げるとあざ笑うかのように健也を見る正樹。
「まあいい、それじゃあ青崎さんの方は凜に任せるぞ。おそらく政令指定者になれた最年少はお前だ凜。だから見本となれよ」
「心得ています校長」
誇らしげに胸を張る凜であった。




