新しい生徒たち
正樹たちと共に教室へとやってきた太一、なにやら騒がしい感じの教室へ着くとキャーとか嬉しそうに話をしている千尋たちの姿を見たのだった。
「うるせぇな朝から、これだから女どもは」
正樹が眠そうな顔で顔をしかめる。
「そうですね女子はお話好きなもんですから。よくもまあ朝から元気な」
中川も眠そうに言う。
「そうだ太郎お前後で付き合えお前の兄の話だあの事件で気づいたことがあってな」
「え?はい大丈夫ですよ」
何があるのか?と一瞬考えたが特に思いつかずそのまま流した。
「ところであの糸氏君の事件は皆さんはどうしてたんです?」
太一が聞くと。
「おうよ!よく聞いてくれた俺はこいつと一緒に正樹さんの指示で洗脳された教師二人を相手してたぜ」
肩をくんで答える金剛と中川。
「え?先生二人を抑えたんですか?」
「そうだぜ金剛が心を探って操られてるかどうか判断して俺が戦闘で抑えた。幸い教室にいた教師二人は戦闘が得意じゃないからいけたぜ」
武勇伝を聞いていく太一。
「それでよ教室にいた女子生徒はみんな糸氏の操り人形よ。あいつ趣味がわるいぜ意のままに操って何がいいんだか心がねえやつを相手にするのは楽だったぜそれもこれも正樹さんの指示のおかげだぜ」
最終的には正樹さんのおかげとよいしょする二人。
「すごかったみたいですね。僕なんて急に兄に安全な場所にいくぞって言われて実家に飛ばされてましたから」
つじつま合わせの嘘をつく太一。一瞬正樹が顔をしかめたがすぐ戻る。
「だからお前いなかったのか兄に感謝しろよ死者も出たんだからよ隣のクラスのやつは何人か灰になったみたいだからな」
小さい声で教えてくれる金剛。
「そうだね三人とも無事でよかったよ」
「ああ次は失敗しないよう俺も指示がしっかり出せるよう精進するつもりだ」
正樹が力強い目でそう言う。
「流石兄貴!」
「さすあに!」
太一も乗っかりふざけて短縮する。
「なんだそれ?」
「短縮形ですダメでした?」
「いや気に入った」
「さすあに!」
「さすあに!」
二人とも気に入ったように使うと。
「うるせぇぞ」
流石に何度も言われると怒られてしまった。
チャイムが鳴り教室に先生がやってくる。
「はい皆さんお久しぶりです今日からまた勉強していきましょう!それじゃあまずは今日より選考待ちしていた生徒たちが来ますので初めはその子たちの自己紹介からしていきましょう!入っておいでー」
そう言うとぞろぞろと五人の生徒が入ってくる。いきなりで生徒たちもざわざわとしだす、前回の事件もあって学校内の戦力を上げたいこともあり、異能者の中でも能力が強いものはすぐには入学できず選考待ちといった感じで吟味されていたようだ。
「じゃあ左から順に自己紹介を」
「はい!選考待ちで一緒に入学式に行けませんでしたが仲良くしてください!名前は”鈴木 真央” と言います。宗教はインリン教と言うものに入っています!ぜひ入信に興味があればわたくしに声をおかけください。」
手を組んでお祈りポーズを取り自己紹介&入信を勧める女子生徒。全員が変わっているなーと思った。
「あーはい、じゃあじゃんじゃん行きましょ」
教師に言われ次々行く。
「俺の名前は”吉田 陸斗”です異能課の人に言われてきました。えーと無宗教です。それと異能がすこし変わっていてその影響で魔力がありません」
二人目もこれまたすごいことを言う男子生徒だった。すべての人間には必ず魔力があるものなのだが魔力が全くないことに気づく太一これはかなり厄介な異能なのかもと思って次に順番が変わる。
「はい私ですね!私の名前は”渡辺 春奈” ですよろしくお願いします。好きなものはイチゴのケーキです!異能は花を生み出したり植物を操ったりするものです!」
そう言いながら手に花を生み出すと。
「こら!異能の行使は許可した覚えはありません!」
「あうー」
先生に怒られ縮こまる渡辺。
「なんか僕の魔法に似てるかもあの子!」
嬉しそうに独り言を言う千尋。次に変わり今度も女性だ。
「えと私の名前は”山田 千里”です。好きなものは読書ですよろしくお願いしましゅ」
嚙んでしまったことに照れて赤くなる山田とてもかわいらしい。奥ゆかしい性格のようだ。
「最後は俺だね心して聞いてくれ!俺は遥々イギリスから来た、リチャード一世の意思を継ぐもの俺の名前はリチャード四世だ!」
そう告げる金髪の男子生徒、日本語はぺらぺらだが。
「・・・」
全員が停止してしまうなんだこいつはと。
「はい彼の名前はジョン・リチャード君です。」
「まってくれ先生ジョンの名前は好きじゃないんだ!確かに失地王の名前とリチャード王の名前がついていてややこしいが別に失地王の名前が嫌いじゃなくて...」
「はいというわけで以上が新しいクラスの仲間です!皆仲良くするように」
「まだ話は終わってませんが?」
「いえもう大丈夫です!とりあえず空いてる席に座ってね皆」
先生に言われリチャード以外が座る。
「仕方ない日本の言葉であったな郷に入っては郷に従えと。ならばそうしよう!リチャード王ならそうした」
仕方ないとばかりに座るが太一の隣に座る。
おい変なの来たぞどうか話しかけないでくれ。
そう思う太一だったが。
「む?君すごい魔力量と魔力圧縮だな中々の腕前と見た。どうだ我がイングランドで働かないかい?」
どうやら魔力を感知できる人のようで実力がばれつつあるようだ。だがここは知らんぷりで行く。
「そうなの?まだ魔力の扱いは慣れてなくて僕なんかが君の国に行っても何もできないよ」
それとなく返すと。
「ふむそうか悪いことを言っただがあきらめんぞ」
めんどくさいのに目をつけられたな後で隠ぺい魔法でも開発しとくかただでさえ寮の部屋がボロボロで新しい部屋を確保するまで健也兄さんの家に泊っていて忙しいのに。
そう思う太一だった。




