日々の再開
今回は千尋視点です
太一の様子を見て一日が終わり眠りにつく千尋、今度は千尋自身の夢に太一がでてきた。
太一の時と同様に幼い頃から少しずつ記憶が映し出されていく。
「お前きもいんだよー鼻水たらしてよ」
小学生の頃の太一が鼻水を垂らしている子に対してきつく言い放ち手で体を押して遠のける。
「うぅやめてよー」
「あははー太一君もっとやっちゃえー」
子供たちが集まってそんないじめを行っている最中野良犬がやってくる。
「ワン!ワン!」
その犬は太一たちにやって来て全員が腰を抜かす。
「うわー来るなー」
小学生だからか全員が犬にビビり怖がっているがただ吠えているだけで何もしてこない犬。
「おいお前が何とかしろよ」
太一が鼻水を垂らした子を生贄にするように手で押して逃げる。
お兄さんの過去?でもいじめなんてしてたんだ今じゃ考えられない!
千尋が太一の過去を見ていろいろと思う。
そうして場面が変わり太一の母親が泣いているところから始まる。
「お前が母さんを泣かしたんだぞ!わかっているのか太一?お前がいじめをしていたなんて聞いて母さんはずっと泣いてるんだぞ!」
父親に怒られる幼き太一。
「僕そんなつもりじゃ」
太一の悲しい感情が流れてくる。
僕はただみんなが面白そうにしてたからからかっただけなのに。こんなお母さんの姿二度と見たくない。
そうして今度は中学生ぐらいの太一に場面は変わる。
「なあお前って全然人と話さないよな?」
クラスメイトに話しかけられる太一。
「そうだね苦手なんだ会話が」
「けどよ小学生の頃は明るかったじゃん?なんでだよ」
質問されるがその場を後にしていう。
「一人がいいんだ」
小学生の頃にいじめをしていたことに今でも罪の意識を感じている。俺はクズだ自分がした限りのいじめは覚えていることはいくつかあるけど全部は覚えていない。子供の頃だったとはいえ根はそういうことを行う人物なんだ俺は。だからできるだけ人とは関わらずに生きていきたいな、また調子にのっていじめを行うかもしれない。もうあの頃には戻りたくない。
そう言った感情が流れ目を覚ます千尋。
「っ!夢?お兄さんが言ってた昔の記憶を見たってやつだきっと。でも悲しい過去しか写されなかったお兄さんもそうだったのかな?」
そんなことを思いながら朝の支度をする千尋。今日から学校が再開するのであった。
「早くお兄さんと会って話したいな!」
制服に着替えるとウキウキで寮から出る千尋。
「おはよー真鈴ちゃん、姫ちゃん、アオアオ!」
「「おはよー」」
元気よく返してくれる二人。
「アオアオって千尋ちゃんも言うのね」
青姉さんが額に手を置く。
「だって言いやすいし学校じゃこうしないと!」
エッヘンと返す千尋。
「そうね」
あきらめた様子で返事をする青姉さん。
「そんなことより昨日の魔法少女ラブ見た?かわいくてかっこよかったよ今回も」
姫が魔法少女物のアニメの話をしだす。
「もうさっきも聞いたよそれ!姫ちゃん本当好きだよね魔法少女」
黄瀬が嫌な顔せずにニコニコと同じことにうんざりせず返す。
「だってよかったんだもん私もあんな風に強くてかわいい魔法少女になるんだから!」
そんな会話をしながら学校につき各クラスに分かれていき教室へと足を運ぶのであった。教室に入ったらまず一番に太一の席を見る千尋。
「まだ来てない」
しゅんとする千尋。席に着くとすぐさまクラスメイト達がくる。
「千尋ちゃん大活躍だったね」
「うんうんすごかった」
「本当に魔法少女なんだね皆」
クラスメイトに囲まれこの前の事件の活躍を称賛されていった。
「僕はすごくないよ、お兄さんじゃなくて太一さんが最後に倒してくれなかったら皆死んでたよ」
再び太一の席の方に向いて答える千尋。
「太郎君のお兄さんでしょすごかったよねー私たち洗脳で動けない中一人で魔法少女達救うなんてまるで絵本に出てくる王子様ね」
「王子さま?ってことは千尋ちゃんとか魔法少女の内の一人に太郎君のお兄さんに恋してる人いるの?もしかして」
一人の女子生徒が食い気味に聞いてくる。
「ど、どうかな?でもかっこいいとは思ったよえへへ」
頬を赤らめて言う千尋。
「きゃー!いいわねー早速恋バナ、ゲットなんだから」
テンションが高いクラスメイト達。
「噂をすれば太郎君が来たみたいね」
その言葉にすぐさま反応し太一を見てしまう千尋。うっとりとみているのを見てしまったクラスメイトの一人に言われる。
「もしかして太郎君のことも好きなの?」
「え?」
「それっていうと兄弟どちらかで悩んでいる感じ?」
すぐさま反応し推測し始める女子たち。
「ち、ちがうよそんなんじゃ」
「いいのよ隠さなくてもここならあそこまで聞こえないし」
「で、でも」
「どちらか悩む恋愛対象しかもその人たちは兄妹。これはとてもはかどるわー最終的に千尋ちゃんをめぐって兄弟喧嘩がおきてそれを止める展開だわ絶対」
「なにが?」
勝手に勘違いされたことに悩んでしまう千尋であった。




