閑話 勇樹の任務①
太一たちが糸氏と戦闘している中勇樹は海外に行っていた。
「は?また今度はアメリカかよどんだけこき使うんだか」
空中で戦闘ヘリに囲まれながら電話で誰かに嘆く勇樹。
「いえすみません上がアメリカ政府との交渉でそうなったとお聞きしてそれでなんですこの音?」
電話越しの相手は勇樹に伝言をする係の山下という政府との仲介役だ。パタパタとヘリの音が相手に聞こえたようだ。
「あーわかったから電話切るぞ今任務中でヘリに囲まれてんだ終わったら向かうから一分くらいに向かうって連絡しとけ」
そう告げながら電話を切りヘリを見る。
「あーそれでなんだっけ?おたくら」
「それはこちらのセリフだ!急に電話を始めやがってこのアジア人はなんなんだ」
司令官の様な恰好をした軍服の男が拡声器を使って答える。因みに言語は指輪のアーティファクトで自動で翻訳されているとても貴重なものだ。
「あー確か宗教がどうたらだったなよくわからんがおとなしくヘリから降りて投降するなら見逃す十秒待つから早くしろーじゅう、きゅー」
急に数え始める勇樹。
「我々ジャービス教を馬鹿にしやがって!異能者など認めん異能者は皆殺しだ!全員一斉に攻撃開始!」
指示をだすとミサイルやら鉛の弾丸をお見舞いする軍人たち。だがそれでもお構いなしに数えている勇樹。
「にぃい、いーち、ぜーろっとじゃあ降伏する気なしってことでじゃあな」
大きな鎌を取り出し大きく回転すると一気にヘリたちが横に斬れて爆散していく。
「よし次!華原!」
勇樹が華原兄を呼ぶと転移でやって来て次のアメリカへと転移する。
「お待ちしておりましたオルディン様!」
転移した直後にスーツ姿の男が出迎える。
「おう!で任務の内容は?」
「はい奥で大統領が待っています」
畏まりながら奥に案内する男。
「最初っからそこに飛ばせよ華原!」
「いえ疎外されたんですおそらく大統領室には魔力を遮断する何かがあるのかと」
「ふーんちょっと試すか」
長刀を取り出し以前にした空間を切り裂いて大統領のところまでつないだ。
「なんだ行けるじゃないか」
「っ!これはミスターオルディン!いえミスターユウキどうしてこのようなことを?」
大統領が告げる。周りの異能者らしきSFスーツの者たちが警戒しての登場だった。
「いやなに俺の部下の異能がこの部屋で使えないって言ったけど全然使えるな魔力を完全に遮断してるわけじゃないからお前の力量不足だな華原。」
後から追いつく華原の背中を叩く勇樹。周りの大統領の警護している者は口々に言うこの部屋が突破されるとは。などと言っている。
「はぁすみませんうちの勇樹さんが」
「まあ大丈夫ですよ私どもとしましても、いい経験を得られました。まだこちらの部屋の防衛力の欠点が出されたので」
「それで要件は?」
「はい端的に申し上げると敵対組織の異能者の能力で私どもの保有する核の発射コードが盗み出されました。」
「それって大事じゃないですか!こんな問題、国家どころか世界的にも大事件です!」
慌てる華原。
「それは俺に頼んで正解だったないい判断だ。じゃあ早速詳細を聞いて特攻だな。場所はわかるんだろ?」
早速つぶしに行くと告げる勇樹。
「ではそのようにと言いたいですが敵対組織にかなり強い異能者が三人ほどいるのでご注意を。」
「俺に言うかよ!話聞いたら速攻仕掛けるぞ」
いろいろと詳細を聞いた後飛び出す勇樹。その場を後にして郊外にある軍事施設に特攻をかける勇樹。
急に敵地のお偉方が集まる会議の場に現れる勇樹であった。
「こんにちわ!ってここじゃハローか。ハロー諸君!十数え終わるまでに投降するやつは生かすそれ以外は殺すから決めてくれ。」
そう言ってまた数え始める勇樹。さすがに危険地域すぎるので華原はすぐさま消える。
「とうとう来たか!アメリカのトップ連中は日本のオルディンに泣きついたようだな。だが俺達三人にかかれば貴様など敵ではない!」
会議の場にいたものは誰一人として逃げずにいて様々な異能やアーティファクトをもって応戦しようと試みるものばかりだ。
「驚いた俺を知っておきながら誰も逃げないなんてそれにそこの三人なかなかいい魔力圧縮率だ結構つえーな。おそらく政令指定者クラスだな」
嬉しそうに言うと先方のいかつい黒人の男が告げる。
「その通り俺達三人はすでに政令指定者と肩を並べる強さの異能者だ。さすがに一人で同程度の強さの政令指定者クラスを相手にして勝てると思ってんのか?」
前に出てくる三人。右の黒人のいかつい男が日本刀と左にいる中国系の顔をした弓使いのチャイナ服の女、そして金髪白人の英国紳士みたいなメガネ男がサイバーチックなキューブらしきものを持っている。
「初めまして最強の男オルディン。どうかな?さすがに君も無傷とはいかないだろうし俺たちにつかないか?君は先程のようにいきなりは攻撃しない、いい心の持ち主のようだ。どうだろうか?俺達自由と歌いながらルッキズム優先な社会などに立ち向かう同士として参加してくれないか?日本は特にひどいと聞く娯楽メディアなんて全員が美男美女でおかしいじゃないか?」
金髪眼鏡にそういわれるも。
「知るか!差別だなんだ言ってるやつは大抵そいつらが一番差別してんだよ大体なんだってルッキズムがどうとかドラマやアニメや漫画に登場するキャラがダサかったら何が面白いんだよ。それにそういう訴えは武力でするもんじゃない。ここアメリカ軍基地だろ?異能で占拠してそういう訴えしたら通るとでも?」
やれやれと言った感じで答える勇樹。
「交渉決裂だねこれだから日本人は三人でやるお前らは離れておけ!」
三人以外が消えてすぐさま三人が構えると先行は譲らせる様子の勇樹。
「俺からアドバイスだ悔いのないよう全力でこい。お前ら三人は生かしてとらえるから自爆とかは勘弁だぜ」
そう言い放つとチャイナ服女性から大きな矢を放ち天井を崩すと矢の雨をお見舞いされる。
「フォー!雨をよけることなんざ小学生以来の遊びだぜ!」
踊るように避ける勇樹。
「舐めやがって!」
怒るチャイナ服の女性そのまま弓を連射して勇樹に当てるも勇樹は籠手と足具の武器を身にまとっていた。矢を籠手で弾きそのまま距離を詰める。
「そのまま攻撃してろ!」
黒人の男が天井から落ちてきた瓦礫を手でつかみ投げる。勇樹はこれを壊すと黒人の男は場所を変え勇樹の背後に。日本刀を二本手にして勇樹に連撃を浴びせる。
「おいおい二刀流かよ!けどまだまだだなこれなら凜の方が上だ」
指三本で片方の刀を止めもう片方を砕く。
「同じ政令指定者クラスでも俺の弟には届かないな。そら三人で来いよ!」
カモーンと煽る勇樹であった。




