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私の帰る場所  作者: 常盤周
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夕食の時間。

サラダが美味しいとビックリして何が違うか味わいながらワイワイ言ってソースが変わった事に気付いてネイトは研究熱心だからとか言っていた。

研究熱心なら美味しい料理を考えて作ってくれるのを楽しみにしよう。

私も余計な事は言わず美味しいと言うだけ。

ニコニコ食べてデザートになるとネイトさんが出てきて


「今日のデザートはリリー様が教えてくれたプリンと言うものです。バジル様方にはリリー様が作った物です。どうぞ召し上がって下さい。」

「えっ⁈ネッネイトさん!チェンジで!私じゃなくネイトさんが作った物の方が美味しいと思います!替えて下さい!」

「リリーが作ったのか?食べていいか?」

「ううぅ〜ネイトさんの方がプロだから美味しいのにぃ〜お口にあうかわからないけどどうぞ。」


そう言って私も食べる。

作った後確認してないし味見もしてないからちょっと不安だったけど。

ん〜久しぶり。

美味しい〜。

私が食べるのを見てユーグさんも食べる。

目を見張って私とプリンを見て黙って食べ終えると


「おかわり!」


それを聞いたバジル様達も食べてビックリしている。

それでもユーグさんと同じようにおかわりをしていた。

心配になってネイトさんに皆の分あるのか聞いたら少し余分に作ってあるから大丈夫だと言われてホッとした。


「リリー美味しかった。森の中の食事やこの前のパンといいリリーは料理が上手だな。また作ってくれないか。リリーの手料理を食べたい。」

「あー気がむいたら?私料理上手じゃないから。作るより食べる方が好きだから!」

「リリー嬢はどこで…いや…美味しかった。移動しようか。」


オレール様に言われて部屋を移る。

バジル様とユーグさんと私。

オレール様は奥さん…アリーヌ様を連れてくると言っていない。

初めて会うけど良い人だといいな。

でも貴族だから難しいかな。


「待たせたね。妻のアリーヌだ。アリーヌ、ユーグの婚約者のリリー嬢だ。」

「はじめまして。アリーヌです。」

「はじめまして。リリーと申します。あの産後と聞きました。体調は大丈夫ですか?」

「ええ。大丈夫。」


なんだかジーッと見られてるけどどこかおかしいかな?

とにかく座ってからユーグさんを見る。

ユーグさんが頷いて


「リリーから皆に伝えたい事がある。父上は知っていると思うけどただそれをどこまで話していいかわからないから最初は家族だけに話してあとは父上の判断を仰ごうと思い集まってもらった。」


ユーグさんが

私を見たので深呼吸して


「私事で申し訳ないのですが、バジル様とユーグさんは知っています。私の髪…これはウィッグなんです。私の髪の色は…黒なんです。えっとウィッグとるけどちょっと恥ずかしいから見ないでほしいなぁなんて…無理ですかね?」


皆が私の頭を見てる。

この中で外すのは本当に恥ずかしい。

仕方ない。

ウィッグをとって地毛を纏めて抑えていたネットを素早く外す。あとは纏めていた髪を解いて見せる。

はぁ。

頭が軽くなった。

ユーグさんは私の髪を梳いている。

ウィッグみたいに長いわけじゃないから。

肩下くらいだからしなくていいですよ。


「本物…か?本当に黒なんだな。」

「ええ。黒が珍しいと知らなくてユーグさんに町に連れてきてもらう時に目立ちたくなくてウィッグをかぶってました。黙っていてごめんなさい。」

「いや、中々言えないのは当然だ。髪の色が濃い程魔力量が多い。良からぬ事を考える輩がいるからな。自衛するのは当然だよ。」

「あのっ、リリーさんは日本人じゃないですか?」



アリーヌ様から日本人と聞こえた。

ビックリして反応出来ずにいると


「黒髪だしプリンも作れたしそうですよね?日本人ですよね?」


えっ?

なんで日本人って?

アリーヌ様はピンクブロンドに緑の目だよ?まさかウィッグって事ないよね?えっ?

どゆこと?


「私前世の記憶があって…」


ポロポロ泣き出してオレール様が抱きしめて背中をさすって落ち着かせようとしている。


前世かぁ…

それじゃあ隠せないよね。

目を閉じて


神様どうなるかわかりませんがこの人達を信じて言おうと思います。


息を1つ吐いて目を開ける。


「誰にも…ユーグさんにも言っていない事です。私はアリーヌ様が言った日本人です。この世界とは別の世界からきました。」

「なっ⁈リリー!」

「信じられないと思うけど話を聞いてもらえる?」


神様の事情に巻き込まれて朝起きたら森にいた事から今迄の事を話した。

今日のプリンもあちらの世界の物で助けに来てくれたお礼にと思ってネイトさんに教えて作った事を言った。

オレール様はアリーヌ様が以前プリンが食べたいって言っていたのを覚えていたそうだ。アリーヌ様も作り方を知らないから黄色くて甘くて冷たくてプルプルして美味しいとしか言えなくてそのまま…

でもオレール様は覚えていた。

それだけアリーヌ様の事が好きなんだろうし大事なんだろうなぁと思った。

アリーヌ様も部屋でプリンを食べて作った人に会いたい話がしたいと思ってオレール様についてきたそう。

バジル様は何か考えているのか黙ったまま。

ユーグさんはポカーンとして私を見てる。

アリーヌ様に前世は何歳まで記憶があるのか聞くと中学2年になったくらいまでしか思い出せないから多分その頃に死んだんじゃないかと思うと言われた。


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