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「陛下失礼しますよ?」
「リリー!」
バジル様とユーグさん他にもバラバラと護衛かな?
多いなぁと思ったら王様達の護衛みたい。
ユーグさん達を囲んでいる。
王様が
「大丈夫だ。そこのアルドワ公爵を牢に入れておけ。辺境伯は座ってくれ。」
護衛達がオッサンを連れて出て行くとユーグさんが側にきて怪我がないか聞きながらもペタペタ触って確認してくる。
「無事でよかった。すぐに助けられなくてごめん。不安にさせてごめん。」
首を振り
「きてくれてありがとう。」
ユーグさんがきてくれた事に安心したら力が抜けてへたり込んだ。
慌ててユーグさんが抱き上げてそのまま立っている。
下ろしてと言っても女性は身体を冷やしちゃいけないからと言っておろしてくれない。
ユーグさんと私がそんな事をしている間にバジル様が王様達と話をしてたみたいで…
「陛下、息子のユーグとユーグの婚約者のリリーだ。ユーグの婚約者には誰も手出しをしてはいけないと約束してくださったはずなのに彼女は剣を突きつけられて脅されて連れて行かれた。どう言う事か説明していただけますよね?説明できないんですか?」
「いや…その…おおぉ!足が治ったのは本当だったんだな⁈よかったよ。体調もよくなったか?いやぁよかった。心配していたんだ。」
「足も体調も見ての通りです。それよりも説明してくれませんか?」
こわっ。
「あー…婚約者とは知らなくて…無事だったし…」
「ほう?知らなかった?まぁそれは仕方ないとして無事ならいいと?身体が無事でも、剣を突きつけられて死んでなければどんな怪我をさせてもいいと言われた彼女の心は傷ついていないとでも?陛下…いや、同級生として言わせてもらう。レオナルド成長してないな。あの時私が言った事忘れたのかい?いや忘れたんじゃなくお前の頭じゃ覚えていられなかったんだな。エステル嬢以外は傷つこうが死のうがどうでもいいんだろうな。レイモン君は?」
「トラウマになるんじゃないかと…女性は繊細だと君が教えてくれたからな。それに騎士でも初めて人を斬った時は心を病む者もいる。そうならない事を願う。」
薄赤髪男性はレイモンさんかぁ。
「ふむ。レイモンは成長しているね。あの時説教してよかったよ。そしてエステル嬢君はまたレオナルドを放ったらかしにしているんじゃないだろうね?」
「放ったらかしなんて…そんな事…私が放っておかれたので…」
「?君が放っておかれたのか?どういう事だ?」
「恥ずかしいのですが息子の婚約者ばかり褒めて私は褒めてもらえずに…」
「レオナルド君は馬鹿か?いや馬鹿だとは知っていたが救い難いな。手の施しようがない。さっさと息子に譲って隠居したらどうだ?」
「なっ!隠居するのは構わないんだが、その…息子の前で馬鹿馬鹿言わなくても…」
「学生時代の君の愚行を話してもいいんだが?」
「それはやめてくれ!」
「父上…一体何を……」
「ふん。まぁ同じ父親同士、息子に知られたくないだろうから話さないでやる。彼女は回復魔法は使えるが連れて帰る。約束は守ってもらうぞ?今後2度とこの様な事がないようにしてくれ。公爵の処理は任せるが逆恨みしないように収めてくれ。では…失礼しますよ陛下。帰るぞ。」
「はい。失礼します。」
「はい。あのレイモン様?公爵から守っていただきありがとうございました。それでは失礼します。」
ユーグさんに抱き上げられたまま挨拶して退室したけど失礼にならないといいけど。
ユーグさんはおろしてくれずにそのまま歩いていく。
前をバジル様その後にユーグさん両脇とユーグさんの後ろに護衛がいて守ってくれている。
ユーグさんの温もりを感じて安心するし嬉しい気持ちもあるけどやっぱり恥ずかしい。
途中で護衛の2人が離れて走って何処かに行った。
どうしたんだろうと思っていたがお城を出たら馬を連れてきていた。
なるほど。
どこに馬を預けたか知らないけど連れてくれば、預けた場所まで行かなくてすむよね。
「リリー馬車はないから馬に乗って帰る。乗れるか?」
「うん。お城に来る時に護衛の人達の馬で移動したから。でもお尻が痛くなるんだよね。足もガクガクするし。」
話ながらも馬に乗せてくれる。
「なんで馬車じゃなく馬に乗る事になったんだ?護衛と乗るって!」
ユーグさんも後ろに乗って馬が歩き出した。
「最初は馬車に乗せられたよ。でもあのオッサンが乗ってきて…一緒にいたくなかったから襲われそうになった振りをしたら護衛の人達が交代で馬に乗せてくれたの。本当は逃げれたら良かったんだけど護衛の人達が多くて隙がなかったの。ごめんね。」
「いや、いい。ほんとに無事でよかった。」
「うん。きてくれてありがとう。」




