表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の帰る場所  作者: 常盤周
21/27

21

翌朝宿を出発する。

今日も馬の上だ。

宿の部屋で着替えを買ってそれに着替えた。

自分でしたとはいえシャツを破くなんて…

でもアレと一緒は嫌だったからね。

それよりもユーグさん達どうしているかなぁ。

お城に行ったらもう会えないよね。

いや、どうにかして脱出しないと。

途中で休憩して少し早めにお昼を食べてすぐに出発。

1時間くらいでお城に着いた。

ふぅ〜。

交代で馬に乗せてくれた護衛の人達にお礼を言っていると公爵が


「早くこい!」


と言って腕を掴んで歩く。

痛いから離してと言っても離してくれない。

そのままズカズカと歩いてどこかの部屋の前に立つと

扉の前にいた騎士に何か言って部屋に入っていく。

腕を掴まれたままなので私も入ると金髪の男性と薄い緑色の髪の女性が正面に座っている。

男性のうしろに薄い赤色の髪の男性が立っていてテーブルを挟んで男性の前に薄茶色の髪の男性がこちらに背を向けて座っていた。

お茶をしていたようだ。

嫌な予感…

そこに公爵が


「お待たせいたしました。連れてきましたぞ。」


そう言って私を突き飛ばした。

突然の事で防御魔法をかける事もできなかった。

突き飛ばされた私は誰も座っていないソファーの近くに転がった。

コイツは公爵じゃないオッサンで十分だ。

このオッサン許さない!


「その娘が回復魔法を使えるのね?じゃあ私に掛けてくれないかしら?」


はぁ?

オッサンにムカついていたから他の人を忘れてた。慌てて女性の方を向くと


「さぁ早くかけて。」


と言われる。


「あのどこか具合が悪いのですか?」


聞くと


「いいえ?具合なんて悪くないわ。私は回復魔法で若返るのよ。今までも回復魔法をかけてたけど最近肌の艶がなくなってきて困るのよね。何回してもかわらないの。でもシャルリエ伯の足を治したあなたならできるでしょう?私も若くて綺麗でいないと王妃ですもの。」


ふふふと笑いながら言う。

若返りの為に回復魔法が使える者を城で囲ってたの?

なにそれ?


「あの回復魔法で若返るんですか?私まだ回復魔法使いきれないから上手くできないと思います。」

「不敬だぞ!お前は言われた事をすればいいんだ!できないなら処罰だ!」


オッサンが喚きだす。


「処罰ってなんですか?かければ処罰なし?回復魔法をかて若返らなくても処罰なしですね?」

「生意気な!公爵である私にその物言い。処刑にしてやる!」

「女性に短剣突きつけて脅し無理矢理襲おうとしたオッサンが何言ってるの?公爵だというなら地位に相応しい教養や礼儀を身につけなさいよ!」

「なんたる無礼!許さんぞ!」


怒りで顔を真っ赤にして私に掴みかかろうとしてきたが


「やめんか!アルドワ公爵その娘が言った事は本当か?剣を突きつけて脅し襲おうとするとは…まさか…シャルリエ辺境伯にも…」


顔が青くなっている。


「辺境伯ごときがなんだというんです?私は公爵であなたは国王陛下です。身分が下の者は黙って言う事を聞けばいいのです。」

「サイテー。」

「何?平民の小娘が貴族の私に逆らうのか?そんなに死にたいなら殺してやろう。」


ってまた短剣を出してきた。

防御魔法をかけてるから大丈夫だと思うけどやっぱり刃物を向けられるのは怖い。

薄い赤い髪の男性が素早く短剣を落としオッサンを縛り上げる。

オッサンはギャーギャー喚いてうるさい。

殺されるなら言わせてもらおう。


「自分の言う通りにならなければ殺すの?それが貴族のやり方?どうせ横領やら着服やらして私腹を肥やしてるんでしょ?それから王様?あなたはロリコンなんですか?」

「ロリ…コ?なんだ?」

「えーっと小児性…うーん幼女好き?うーん年相応の大人の女性より若くて幼い少女の方が好きって事なんだけど。」

「えっ?なんで?違うぞ⁈エステルが若いからか?私はエステルだけだ。幼い少女とか興味ない!他の女性はどうでもいいんだ。」

「だったらなぜ王妃様は若返りに拘るんですか?その為に回復魔法を使える者を囲い込んでるんですよね?王様が何か言ったりしたりしたんじゃないですか?」

「不敬だー!処刑にしてやる!」


まだオッサン喚いてるよ。


「うるさいよっ!オッサン。黙って殺されるなんて納得できる訳ないでしょうがっ!どうせ殺されるなら言いたい事言わないと私の命がもったいないの!今は王様と話しているんだから黙ってなさいっ!」

「なっ!陛下こんな…」


まだ喚こうとするオッサンに猿轡をした薄赤髪男性ナイス!


「ジルベールの婚約者が決まった時に陛下は…肌が綺麗で人形のようだと…その後もジルベールの婚約者を褒めてばかりで…私を褒めてくれる事もなくなって…」


王妃様は赤くなってボソボソ言い出した。

あージルベール様?の婚約者に嫉妬して自分も同じように肌が綺麗になればと思ったのがエスカレートして若返りになったのね。

王様何してんだ?

じとーっと王様をみると焦って言い訳をしだした。

とそこへ薄茶髪の男性が


「父上…あれだけ惚気ていたのに本人に言ってないって…情けないにも程がある。あぁ、彼女は辺境伯に返しますよ。それと他の回復魔法使いもです。母上ももういいでしょう?まったくいい迷惑ですよ。」

「そう思うなら反対すればよかったんじゃない?強引にでも帰すなりすればよかったのに。」

「しなかったと思うんですか?してもまた城に連れ戻すんですよ。お手上げですよ。」


苦労してるのね。


「女性が美を追求するのは仕方ない事でしょうね。王妃様無理に若返らなくても年相応の美しさがあると思うんです。無理して若く見せてもイタいだけですよ。それよりも素敵な年のとりかたをしたほうがいいですよ。」


そんな事を言っていると廊下が騒がしくなり

なんだ?

と思ったらバァン!と扉が開いた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ