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「…リー…リリー。」
ん…うん?
ユーグさん?
あっ!
「起きた?大丈夫?もうすぐ夕食だけど食べれるか?」
「いつから…そこに?」
「さっき。疲れてたんだな。気付かなくて無理させたんじゃないか?無理なら部屋に運ばせるが…」
寝顔を見られるなんて…
「ううん。大丈夫。話もあるし皆と食べるよ。」
「そうか。じゃあ行こうか。」
「うん。」
その前にクリーンをかける。
これで少しはマシだろう。
ユーグさんと一緒に行くとバジル様だけだった。
オレール様は奥さんの食欲がないから一緒に食べて過ごすそうだ。
私も量を減らしてもらって3人で食事をして部屋を移る。
そこでお茶を飲みながら話をする。
髪の色の事を言うとやはり驚いていた。
ウィッグをとるのは恥ずかしいけど見ないと気になって落ち着かないらしい。
仕方ないからウィッグをとって黒髪を見せたけど恥ずかしい。
バジル様は呆然としてでも興奮していた。
黒髪を見ると思わなかったし本当にいるんだーとかなんとか。
ユーグさんの髪色でも珍しく周りがうるさかったから隠して正解だけどバレたら大騒ぎだね。
回復魔法が使える上に黒髪とか王族が欲しがるだろうな。約束も反故にされるかもしれない。
と恐ろしい事を言う。
面倒な事は嫌だしユーグさん達に迷惑をかけるのも嫌。
やっぱり森に引きこもって町に出ないようにしよう。
私の家は森にあるから帰らないと。
それがいい。
「あのやっぱり私は森に帰ります。そして森から出ません。そうすれば迷惑をかける事もないと思います。」
「ダメだよリリー。リリーの事を知ったら絶対にリリーを探すし捕まえるために森に行くよ。」
「その通り。君を手に入れるまで諦めないだろうね。」
「そんな…そこまでして手に入れて何がしたいんですかね?魔力の量は少し多いかもしれないけど他は普通ですよ?髪の色が問題なら染めます。ずっとウィッグっていうのも…触ったら地毛じゃないってバレるでしょうから。」
「髪を染めるとは?色を変えられるのか?魔法で変えてもバレるぞ。昔魔法で濃い色に変えた者がいたがすぐにバレていたからな。」
「そんなに変わらないかもしれないし髪が傷むからしたくないんだけど自分の身が大切ですからね。やってみます。効果がなければコレ…ウィッグをつけますから。」
「わかった。髪は君に任せよう。礼儀作法はメイド長のカレンに基本を教わってから教師をつけよう。小さな頃から叩き込まれるのと違うから覚えるのにも時間がかかるだろうからね。君の事は極力知られない方がいいだろうし基本ができていれば教わる時間も短くてすむだろう。」
「配慮していただきありがとうございます。」
「構わないよ。カレンに話をしておくから明日から頑張りなさい。私はこれで失礼するから2人の時間を過ごしなさい。」
バジル様が部屋を出て行く。
ユーグさんと2人…困った。
何か会話を…
ユーグさんの仕事を聞くとオレール様の補佐をしているそう。補佐と言っても警備とかモンスター退治とかそうゆう武力関係を主に手伝っているらしい。オレール様も腕は立つけど書類仕事が多いから回らないそうだ。ユーグさんも書類仕事はできるけど身体を動かす方が好きらしく…アハハ
そうそう。薬草売る所はどこか教えてもらわないとね。
ユーグさんに聞くとウチで買うと言われた。
いや無理しなくていいから。
癒しの森の薬草は中々手にはいらないからリリーが売ると王族とは別の意味で囲おうとする輩がでると言われ諦めた。
はぁなんだか面倒な事ばかり…
ユーグさんにゆっくりしたいから部屋に戻ると言うと送ってくれた。
部屋に1人になるとホッ。
お風呂に入れるからとりあえずカラーリングを選ぼう。
白髪染めとは違うよね?
どう違うのか全然わかんないけど。
このノッペリ顔に金髪は合わないし赤や青ましてやピンクなんて絶対嫌!やっぱり無難に茶色かなぁ。明るい茶色にすればいいかなぁ。初めてだから上手く染まるかわからないけどやってみよう。
これが1番明るい茶色かな?
じゃあこれで。
ヒュン!
ありがとう神様。
早速使用方法を読んでやってみる。
お風呂入って染めてる間ボーッとする。
段々眠くなってきたので染まったかわからないけど洗い流して乾かす。
うーん微妙?光のあたり具合かな?染まったような染まってないような?
とりあえず明日確認しよう。
もう眠くて無理。
フラフラとベッドに行ってポスッと倒れ込むとあっという間に眠りに落ちた。




