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「それであの娘は…人間か?鑑定持ちにさっきのは…」
「わかりません。本人に聞くしかないと…」
「そうだな。だが…最初を間違えてしまった。それにお前を助けてくれた礼も言っていない。父上を優先して薬草の事も有耶無耶だ。」
ため息をついてどうしたものかと悩んでいる。
ユーグはお茶を飲みながら
「大丈夫ですよ兄上。リリーは怒ってないと思います。謝罪もお礼も受け入れてくれますよ…多分。」
「そうか。しかし…品物は何がいいかな。女性同士アリーヌに聞いた方がいいか?」
「…本人に直接聞いた方がいいでしょう。…それと言いにくいのですが…」
「なんだ?遠慮せず言ってみろ。」
「その…」
視線がウロウロあちこちをみながらも手を握ったり開いたり
落ち着きがないユーグの様子に
はは〜ん!
「彼女と結婚したいのか?」
ニヤニヤしたいが真面目な顔をして聞く。
「⁈っその…彼女の…彼女の足を見たので責任をとりたいと…」
語尾がボソボソと何言っているかわかりにくいが顔が薄らと赤くなっている。
しかし
足!足を見ただと!
それは…
「ユーグどういう事だ?まさかお前襲ったのか?いやお前には無理か。となると彼女のほうから誘ってきたのか?
その誘いにのって事に及んだと。だがそれだと娼婦と変わらない。結婚する必要はない。金を払えば済む話だ。」
「兄上!違う!誘っても誘われてもない!そうじゃなくリリーは1人で森にいたから常識を知らなかったんだ。町に行くのにこの格好でいいかと聞かれた時に見たら足がでていたんだ。説明したら慌てて着替えてきた。それでも彼女の足を見た事にかわりはない!だからっ…」
(なんだ、つまらん。)
「そうか。まぁそれも彼女次第だな。惚れたなら口説けばいいが…気持ちがないなら結婚する必要はない。彼女も責任だけで結婚と言われても困るだろう。今日は疲れているだろうからゆっくり休め。遅くまで悪かったな。」
「いえ、心配かけてしまってすみませんでした。おやすみなさい。」
「おやすみ。」
そのくらいなら別に責任取らなくていいと思うが、あの様子だと気に入っているようだな。
後押しくらいしてやりたいが私も下手を打ったからどうなるか…
アリーヌにもユーグの無事と父上の容態が落ち着いた事は食堂に来る前に伝えたがもう寝ているだろう。詳しい話は明日だな。
ユーグと父上の心配がないから今日は久しぶりにゆっくり寝れそうだ。




