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上毛新聞誤報伝 -火事顛末記の1-  作者: 山の下馳夫


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k氏、証拠隠滅編その2 仕掛けられていた導火線

 2015年(平成27)の年末、私はそれが人生最後の実家への帰省になることを知らず、実家でトイレの不調に悪態をついていた。ここ数年、この時期実家に帰ると何がしか問題が発生していたため鬱積するものがあったのである。

 2014年の年末は風呂のボイラーが壊れ大晦日の夜中に神奈川まで帰ったし、2012年の年末から2013年の年始にかけては家族がインフルエンザに罹ったため、やはり当時の下宿先にトンボがえりした。

 これらの積み重ねもあり、帰省する一週間前に流れが悪くなったというトイレには辟易としたものがあった。料理が出てくるのは良いが、トイレを使う度に水がせり上がって来る恐怖を体験すると、最早生命維持の根源である食事をすることすら避けたくなった。ということでまたもや私は年を越すか越さないかのあたりで神奈川まで避難することにした。

 直ったらまた帰るという約束をして、気楽な気持ちでの行動だった。

 正月三が日も過ぎ業者の方が来ると、このトイレの不調の原因はすぐにわかった。それまでは、誰かがトイレに小さな金属製品などを落として詰まっているのではないかと予測していたのだが、プロはすぐさま問題が下水にあることを見抜いた。

 業者の方と母が裏庭にある排水桝を見ると、既に汚水が漏れていたらしく、すぐさま確証を得られたという。そして業者の方はこの詰まりが、k氏の敷地から伸びる竹の根が排水桝まで伸び、下水管の中で繁茂したことが原因であると見抜いた。

 しかしながら母はこの時、根の処理だけをして、竹の伐採の依頼をk氏にすることはなかった。k氏ではないが、よく我が家も庭の樹木が邪魔だと言われ古い樹を伐ったこともあったのでえらく大人しい対応だなと思ったには思ったが、その時はとりあえずの問題が解決したことで良しとすることにした。


 2016年1月8日(金)、トイレが直ったこともあり、一旦群馬に帰り中途半端な帰省の決着をつけようかと思案したが、仕事の都合でどうしても千葉に行きたいという思いもあり大いに逡巡した結果千葉を選んだ。

 これから20時間もしないうちに、あのトイレを詰まらせた竹の葉に火が伝い、我が家が延焼するなど夢にも思わなかったからだ。


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