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第二章 3


トッドの得意技その①解禁です。


だからどーS(ry

「オレンジあるっすか?」

「おう。1…2……12個あるぜ。」

「1ダースっすね。その内食べれるものは…3個。……!?

3個!?」

「次行くぞ。白い…粉?」

「その言い方やめてくださいよ!!

なんか悪い事してるみたいじゃないすか…。

小麦粉っすね?小麦粉なんすよね?

えっと…2キロ。


…嘘っ!!?

なんですか!!30キロあったじゃないすか!!」

「知らね」

「知らね、じゃないすよ!!

カスカでしょこんなに減らしちゃったの!!」

「なんだよぉ、知らねえよぉ」

「嘘っすね!!

嫌な予感したんすよ!

入った瞬間白い煙もうもうで!」


「もうもう?」

「袋に突っ込んだんでしょーっ!

もーっ!信じらんないっすよ!!」

「だってさぁ…そろそろじゃんかよ…

色々ワキワキすんだよ!!」

「あ゛ーっ!オレンジまで!ぐっちゃぐちゃじゃないっすか!

どーするんすか!何売るんすか!」

「だーかーらーっ!

ワキワキすんだよ!!」

「全部それで片づけないでください!」


ドアを開けた途端、機関銃のように2人が言い合っていた。


…ワキワキって…なんだ?


「あっ!!ダイ君っ!どうしたらいいんすかね?もう…」

「これは…酷いですね…」

「売りもんが…商品がパーっすよ!!」

トッドさんが只でさえはねている髪を掻きむしるものだから、彼女の髪はもうぐっしゃぐしゃになっている。


そう。海賊っていうのは基本、行った先で仕入れた物を他の所で売って生計をたてている。

僕らの港にもけっこう海賊船は停まっていた。


じゃあ、商業船と変わらないじゃないかって?


何が違うかって、

そりゃあ、売ってる物の中にあこぎな物が混じってたり、

逆に危ない思いをしなきゃ手に入らないようなレア物を売ってたり、

後は…まぁ、正規じゃないルートの物とかも取り扱ってるところじゃないかな…?

ゴソゴソと言う音に振り返ってみたら、気を取り直したのか二人は貨物室の奥の方を漁りだしていた。

「ダイぃ、お前もなんか捜せよーっ」

「こうなったら奥の手っすね!!

稼ぐ為には多少の犠牲はしょうがないっすよね…。

次の街に賭場があるとも限らないすもんね…」

ぼそぼそと聞こえて来るのは、自分自身に言い聞かせるようなトッドさんの呟き。

だけど…。


「?

なんで賭場…?」


思わず疑問が口をついて出てしまった。

そんな僕の呟きを聞いて、トッドさんはニヤリと微笑んで、


「ダイ君、ジャンケンします?」

「はい?」

「はいっ、ジャ~ンケ~ン…」


えっ!?何いきなり…

慌てて出そうとした瞬間、

「ダイ君!」

「なっ…何です」「ホイッ!!」


呼び止められたと思ったら、いきなりジャンケン続行だった。

何なんだ?


「あたいの勝ちっすね!!」


トッドさんは開ききった手を僕の前でひらひらさせた。


因みに結果は僕がグーでトッドさんがパー。


「…なんで?」

「それは企業秘密っすよぉ!」


色々と釈然としなさ過ぎる…。


「ふふ、あたい賭事については負け無しなんすよ?

もちろん、ジャンケンでも」

「だからですか…」


イカサマが得意なんだな。きっと。

あまりにゆっくりゆっくりと物語が進んでおりますが、

段々加速していく予定ですので、

どうぞ暖かい目で見守ってやってください!

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