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第二章 海賊稼業のビギナーです…

お…

遅くなってしまってすみませんでした…


新章スタートです!

「起きたかよ?」

目を覚ました。

と思って目を開けたけど、まだ暗い。

あれ?おかしいな。僕はまだ寝てるのだろうか。

…生暖かい。

主に顔が生暖かいぞ。

ついでに重い。

なおかつ、



息苦しい!


「っぶはぁ!」

息苦しさ任せに勢いよく上体を起こした途端、

豪快に笑いながらカスカが飛び上がった。


暗いと思ってたら、どうやらカスカが僕の顔の上で腹ばいになっていたらしい。

…なんで?


「起きねーんだもん、お前。つまんねー。」


僕の視線に気づいたのか、カスカのご機嫌な表情が一変、すごく憮然として答えられた。


「…すいませんでした。」


こっちもすごく憮然とした気持ちになったけど、

なんていうか、ややこしくなる前に謝っておいた。

なんでカスカの目は焦点が合うと凄みが増すんだろう…。

いっそのこと欲しい、その目力。


「お!ダイ、起きたのかい?」

そんなこんなやってるとニキータ船長がひらりと縄梯子から降りてきた。

「偉いねぇ、トッドの奴なんか未だ夢の中さ。」

「カスカ、トッドさんのとこには行かないのか?」

そう言って振り向いたらそこには既にカスカの姿は無く、

代わりに奥から「ふぐぉ!?」というくぐもった叫びが聞こえてきた。


「さ、今から行き先を決めるよ!あんた達とっととあがっといで!!」


それだけ叫ぶとニキータ船長はまたひらりと縄梯子を登っていってしまった。


行き先を決める?



決まってなかってんだ…。


なんとなくそのアバウトな方針に不安を感じながら、

僕は慌てて後に続いた。

登りきって、天井板を頭で押し上げた途端、

眩しいくらいの陽光に包まれる。


「甲板だ!」

「当たり前でしょう。馬鹿ですか?」


見上げるとシーランさんが相変わらず冷ややかに立っていた。


「早く上がってください。後がつかえてます。」

「あっ!!ごめんなさい!!」

慌てて登り切ると、

「止まんなよな。」


と言いながらカスカがひょっこり顔を出す。



片腕でトッドさんを抱えながら…。

良い腕力してますね!!


「朝から……リバースするかと……げぅ。」

そうか…。僕なんてまだ序の口か…。

誓います!!もう寝坊はしません!


「さて、全員集まったね。」

ニキータ船長が僕らを見回す。

全員もなにも5人しかいないから一目瞭然だけどね。


「じゃ、シーラン。頼んだよ。」

その言葉を受けて、シーランさんは無言で頷いた。


そして、白い粉(…石灰だ。)を使って、円を描きはじめる。

よく道具も使わずに、こんな正確に描けるな…。

「…これは、何をしているんですか?」

空気に呑まれて思わず小声でトッドさんに聞いてしまった。

「占いっすよ。」

……占い!?

あまりに予想外な答えに目が点になってしまったような気さえした。


「ふふ、シーランには゛賢者の石゛の在処を探知する不思議な才能があるんすよ。

言わば人間賢者の石探知機っす。」


只者ではないと思っていたけれど…まさかシーランさんにそんなある意味超能力があったなんて…。

しかも人間賢者の石探知機って…、すごい語呂の悪さじゃないか…。

…ん?


「賢者の石ってなんですか?」

「あぁ、賢者の石はっすね、まさしく錬金術の産物…不老不死の研究の副産物っす。」

「…副産物?」

「えぇ。これを身体に組み込むと、理論上は不老不死になるんすよ。」

「え?理論上っていうと…?」


「昨日言ったように不老不死の研究は未だ成功してないんす。

実際、賢者の石は組み込んでみるまでどんな力を発揮するか分からない。下手したら力に負けて、組み込んだ途端に消し飛ぶことも有るみたいっす。」

「ーー!!もしかしたらセシルも!?」

「その可能性は無くはないっすね。だからこうしてあたい達はシーランに行き先を示してもらってるんすよ。コレ以上犠牲者を増やさずに、一刻も早くあいつ等を止めるために。」

「…なるほど…。」

「でも、最近は賢者の石を所持してるバカな貴族やらが多いんで、スカばっかなんすけどね。」

「ええ!!なにその貴族!」

「っすよねーっ!

でも、賢者の石って強力なのが多いっすから、持ってるだけでも絶大な力になるんすよ。

だからわざわざ売りさばいて資金源にしてるんすよあの腐れ海賊団!」


トッドさんが唾でも吐きそうな顔をして言い捨てた瞬間、



目を疑うような光景が辺りを包んだ。

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