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妖《あやかし》しの守人  作者: 月夜乃 遊策
9/24

人間界から異世界へ、その弐

 説明文の様な文章になっていて、もっと上手くかければいいのですが…

次回からは少しは動き始めると思います。

 この世界は「天津地乃御世あまつちのみよ」と呼んでいる世界で、今いる所は、「蓬莱ほうらい」と呼ばれる群島


 蓬莱は北の「陸北道りくほくどう」本島を分断する様に走る山脈のある「央山道おうさんどう」大洋に面した「海洋道かいようどう」大陸との間にある海に面した「海北道かいほくどう」本島の中央に位置する「島央道とうおうどう」島央道から西側の山々が連なる「陰陽道いんようどう」本島の南の海に隣接する島「海南島」海南島からさらに南に位置し大陸に一番近い「西南島せいなんとう」の六道二島から形作られているらしい、形的に北海道を除いた日本列島に良く似ているようで気候も、同じく四季がある様で今の時期は春から夏に移り変わる過ごし易い季節だそうだ。


 ここから海を挟んで隣に大陸が広がり、数百年前に他種族と争った人間の国はその大陸の遥か西にあったらしい。

 

 道徳・一般的な習慣は一昔前の日本ものと変わらず、言葉も僕が小さい頃から一緒に遊んでいたものの化や妖しの言葉と同じらしいから、困る事はない(日本語と区別が出来ないんだけど…何故だろう)ようだ。


 その説明に「らしい」「ようだ」と言った曖昧な表現が連発しているのに気付き


 「何だか曖昧な言い方だなぁ、で他には?」


と、問いただしながら先を促すものの返って来た言葉は


 「あとは分からない」


 「?分からない」


 「そう分からない!」


 「威張って言うな!分からないってなんだよ、他にどんなの種族が何処に住んでいるとか、どんな生き物が危険だとかあるだろう?」


 「分からない、私達数百年もこの世界を離れていたから、詳しい事は知らない。」


 絶句しながら頭を抱える僕だった。


 でも良く考えてみれば、守麗・裂嘉は共に先の戦の後数百年、天津地乃御世には戻る事が出来ず人間界に留まっていて、天津地乃御世からの来訪者に話しを聞くしかなかった訳だから詳しく知らなくても当たり前だった・・・


 が、しかし、その状態で、人間界から大した準備もなしでいきなり来ちゃうんだから計画性が無いと言うかなんというか・・・。


 僕が悩んでいるのを見て、裂嘉が


 「数百年前に源様が御救いした、妖孤の里の住人は定期的に人間界にも来ていましたから、まずは妖孤の里に向いましょう。」


 「定期的に来ていた人なんて居たの?」


 「龍輝も会ってるわよ、昔、魔狼の子供を一緒に助けた妖医師がいたでしょ、彼女は妖孤の里の長で葛葉くずはさん」


 「数百年前に里を助けてくれた源様の事を慕って、ずっと源様に会いに来ていたみたい」


 「もしかしたら、数百年来の想いを叶えられると一番喜んでいるのは葛葉さんかもしれないわね」

などとどさくさ紛れにじいちゃんのロマンスが暴露。


 それでも、まず目指す場所は決まった様で・・・思い悩んでも、来てしまったものは仕方ない。

まぁ、なる様になるさぁと寝る事に。


 寝ようと、荷物な中から寝袋か毛布は無いかと探すと出て来たのはキングサイズのシートと毛布が一枚。

何故に一枚きり?と問いただすと、僕一人で使い守麗・裂嘉はそのままで構わないと言われるものの流石に男の僕が寝具を使い、女性はそのまま何も無しと言う訳にもいかず仕方なく三人で固まって火の番をしながら過ごす事になってしまった。


 今まで家族として生活してきた女性二人でも、一人の女性としてみたら極上の美女・美少女!


 僕の「男」が反応してしまうそうになるのを必死に抑え込む。

 そんな僕の努力を嘲笑うかの様に、守麗は僕の肩にもたれかかり、裂嘉は太ももを枕に寝入ってしまう、家族とはいえ余りにも無防備な寝顔に暴走しようとする煩悩とそれを抑え込む理性の戦いは、その夜一晩中続き、結局一睡も出来なかった。


 翌日、何故か眠たそうなちょっと不機嫌な二人が朝食の用意しに立っていったのを確認し、僕は脳内戦の終焉と共に倒れこむ様に朝食までの短い眠りについた。

 




 





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