学校生活は楽じゃない3
教室には既に半分程の生徒が来ていた。時刻は7時50分、学校が始まるまでにはもう少し時間がある。俺は波島波瑠と揃って教室の前のドアをくぐる。波島波瑠の方はクラスメイトにちらほら「おはよー」と挨拶されているが、俺は全員スルー。それどころか、なんで波島さんと一緒にいるの、みたいな気持ちがこもった視線を向けてくる。とっても傷ついちゃう、やめて!
だから1人がよかったんだ、いつもなら後ろのドアから入って静かに座ってるのに。
心の中で不満を爆発させながら席につく。俺の席は教室の左奥、1番静かに過ごせる場所である、隣に波島波瑠がいなければ。
その波島波瑠は鞄を置くとそそくさと他のクラスメイトのところへいった。2年生になって1ヶ月、友達との仲もいい感じに深まってきているのだろう。友達との付き合いも大変だな。かくいうおれも深まってきている、ひとりぼっちが。いやいや別に集団に入れないわけではないぞ?1人でいるのが好きだし、群れるのが嫌いなだけだし…… 友達がいないだけでした。
しかし、
「早く着きすぎて暇だ…」
いつも学校が始まる10分前程に来る俺からしたら時間をもて余している。朝から机に突っ伏して寝る気にはならない、というか眠たくない。女の子と一緒に登校という一大イベントをこなし、教室で冷たい視線を向けられたら眠気なんて吹き飛ぶ。眠気じゃなくて嫌気がさしてくる。
そんな事を考えても時間は過ぎないので鞄から取り出して本を読む。今読むのは俺の最近のお気に入り「並行世界の支配者」これがなかなか面白い、タイトル通り並行世界が舞台で王道バトル。バトルの描写が凝っててめちゃくちゃ引き込まれる。しかも主人公が凄くかっこいい。こんな主人公になれたらいいな、その発想は中2病が悪化しますね気を付けましょう。
1ページ2ページと読み進めていく内に時間はどんどん過ぎていき、気がつけばチャイムが鳴っていた。
「よーし、ホームルームを始める、お前ら席につけ」




