学校生活は楽じゃない4
ホームルームといっても出欠の確認と朝の伝達ぐらいだ、特になにもすることはない。本の続きでも読むか…
「全員いるな。よし、今から漢字の小テストを行う、準備をしろ」
突然の小テスト、全く朝から面倒な、
「えー、小テストぉ?」
「やだー、わかんなーい」
「めんどくさいよー」
案の定クラスの面々が口々に文句を言う。騒ぐんじゃない、うるさいな。しかもなんで君たちは「ー」が多いの?すごいバカみたい。言葉は伸ばさずはっきり喋ろう。
「ごちゃごちゃうるさい、やるっていったもんはやるんだ」
先生が一言言い放つとさすがに静かになった。さすが先生。
配られてきた小テストにさっと目を通す。書き問題10に読み問題10か、
「なんだこれ、簡単じゃないか」
そう1人で言ってからあわてて口許を隠す、今俺の声でかくなかったか?パッと周りを見てみると誰も俺の方は見ていなかった。思ったよりも声が出てなかったようだ。よかった聞こえてなくて、変なとこで注目浴びるところだった…
すらすら問題を解き、ペンを置く。周辺からは、あー、やら、うー、と呻き声が聞こえてくる。隣の波島波瑠もペンをおでこにこつこつして「む~~」と唸っている。とても可愛い。じゃなくてそんなに難しいか?
小テストが配られてから5分ほどたち、
「じゃ、隣のやつと交換して丸をつけろ。答えは今から黒板にかいてやる。」
先生の指示にしたがい各々小テストを交換している。
「はいどうぞ剣士くん、剣士くんの小テストも下さい♪」
「お、お、おう………はいど、どうぞ」
小テスト渡すだけで一苦労。疲れるなぁ
受け取った小テストを丸つけすると15点、結局悩んでたところは分からなかったみたいだ。難しいものじゃなかったけどな。ただ、そう思ってるのは俺だけなようで他から5点だの6点だのと聞こえてくる。
「丸つけが終わったら後ろから前に送れ、回収する」
波島波瑠に無言で小テストを返すとにっこり笑顔で受け取って、その笑顔のまま俺の分を返してきた。その笑顔はだめ!そんな笑顔向けられたらとっても照れちゃうから、はずかしいから!!
幼なじみの笑顔にドキドキしながら自分の小テストを見るともちろん満点。確認したら前の人に渡す。昔からよくある「後ろの人集めてー」とか「後ろから前に送ってー」ってのはしゃべらなくてもいいから楽。無言で渡しちゃう。
「今回の小テストは難しかったからな、点数がとれなくてもそう落ち込むな、」
そういいながら先生は集まった小テストをペラペラめくる。するとふとてが止まった。まさか…
「月見里、お前満点か!やるな。」
クラス中がざわついた
「月見里君って頭いいの?」
「いや、しらねぇよ」
「あいつってただの中2病なんじゃないの?」
あーあ俺が目立っちゃったじゃん。目立ちたくないのにな…てか最後めっちゃバカにされたし、誰だよ言ったの。でも事実その通りでしたね。
「月見里は案外頭がいいからな…よしホームルームはこれで終わり、各自授業の準備をするように」
そういうと先生は教室から出ていった。別に俺の点数言わなくていいじゃないですか…なにか悪いことしましたかね。
「剣士くんすごいですね♪剣士くん頭がいいんですね、ビックリです!」
隣の波島波瑠から誉められた。
「え、いや、…あ、ありがと…」
突然話しかけらたらビックリするだろ。心臓に悪いからそっとしといて。でも人に誉められるっていいね、もっと誉めて!俺は誉められて伸びるタイプだから!!
頭の悪いことを考えてると再び先生が戻ってきた。
「あー、月見里、昼休みに話がある。飯食ったあとに私のところまでこい。」
は?え?なんで?俺なんかした?ここではいわかりましたなんて返事はできない。理由を聞かなければ、
「せ、せん…
「じゃ、昼休みなー」
「あっ………」
質問する前に帰られてしまった。えーちょっと待ってよ、俺いったいどうなんの?




