生徒会の日常?1
丁度1ヶ月ぶりですね~
まったりやってるので目に留まればよんでくださいね~
窓から柔かな陽射しが差し込んでいる。
生徒会室は静かだった。
カチ、カチ、と規則正しく動く、時計の秒針の音がいつもより大きく聞こえる。
もう1つ、本のページをめくる音が聞こえる。
今、この空間には2つの音だけ。外からの音は壁を隔て断絶され、一切が聞こえてこない。
椅子に腰掛け、本を読む主の机は綺麗に整えられており、余計なものは何一つ無い。そんな机の縁の中央の方に生徒会長と書かれたプレートが鎮座している。
そう、本を読んでいるのは生徒会長こと西京鈴花である。
後ろから陽射しを受け、本を読むその姿は、まさに1枚の絵の如く様になっている。
その西京鈴花はどこからか取り出した眼鏡を掛けている。陽射しを受けキラキラと光を反射している黒く長い、艶やかな髪を耳にかける動作はそこはかとなく品がある。
何の本を読んでいるかは定かではないがページをめくる間隔は短く、かなりのペースで読み進めていることが分かる。普段から読書をしていないとあのスピードでは読めない。俺もあのスピードで読めるようになるまでは結構時間がかかった。後で何を読んでいたか後で聞こう、と思ったが他人に話しかけるのは、コミュニケーション能力が欠如している俺に到底出来る芸当ではないのでやめておくことにした。
そんな西京鈴花から目を離し、脱力して背もたれにぐっとよしかかり顔を上へと向ける。心のなかでため息をつきながら先の事を思い出していた。
してやられたものだ。座り込まされるなんて情けない。
油断していなかったと言えば嘘になるが、それでも気は張っていたつもりだ。しかし、やられたことには違いない。
にしても、西京鈴花にあれをされるとは思っていなかった。普通は出来ない、いや出来るはずがない。そういうことが出来るというのは知識として知ってはいたが、体感したのは初めてのことだ。本来は体感するようなことでは無いはずなのだが。
一体、西京鈴花という人間は何者なんだろうか。
あれは何でもない一般人には出来ない技術だ。出来るというのは並大抵の事ではない。
ますます西京鈴花の謎が深まっていくばかりである。
何か、あの人の謎を解くヒントがほしい。
いや、その前にまずは西京鈴花を知るところから始めなければならない。俺はあの人の事をなにも知らない。知ることが出来れば、おのずと答えも見えてくるはずだ。
そんな事を考えている時、隣に居るのに聞き取れない位に小さくか細い声で名前を呼ばれ、袖を軽く引っ張られた。
(剣士くん…剣士くん!)
俺のとなりで静かに座っていた波島波瑠はこの空間の雰囲気を察してか小声で話しかけてくる。別に普通でいいと思うんだが。
(…………)
聞こえてない、気づいていないふりで、ぼーっとしていると少々怒気を含めた声に変わってきた。
(聞いてるんですか!!剣士くん!!)
(…なんだ?)
さすがに気づいていないふりは出来なくなったので反応した。
(ちょっと、遅くないですか…?)
(……?、あー…)
一体何を言っているんだろうこの人は、と思ったが、ちらちらと時計を見る波島波瑠の様子で理解した。
なるほどなるほど。
時計を見てみれば俺達が生徒会室に入ってから15分経過していた。
そう、15分経っていたのだ。
西京鈴花に指示されて捜索に向かった桐崎美千留が、星ノ宮桜華を連れて帰ってきていておかしくない時間だ。むしろ遅いくらいじゃないだろうか。
学校の中を端から端まで、行って帰ってきてもお釣りがくる時間だ。
波島波瑠の言うとおり、確かに遅い。
迷子にでもなったのか?だがそれはどっちだ?
普通に考えてどっちもあり得ないはずなんだけど。
この高校はそんなに広くない、一般的だと思う。しかも自分が通っている学校で迷子になるか?否、ならない。なってはならない。
おそらく迷子になったわけではないだろう。何か別の事情がある可能性が高い。迷子になるのは金持ちの屋敷だけでいいんです。
しかしだとしたら何をしているんだ?
俺を捕まえるという一大イベントは終わったし…
まぁ俺が悩んで考えても仕方がない。だって俺は関係ないもーん。
というわけで俺は再びぼーっとしようとしたが
(どうしましょう…)
そう俺に話しかけてくる。
どうしようと言われてもどうしようもないので大変困る。たとえ何か出来たとしても俺はなにもしない。関係ないもーん。
(聞いてますか?剣士くん)
聞いてるけどどうしようもありません。
(どうすればいいですかね?)
(いや、しらんがな)
(うぅ…ひどいです…)
波島波瑠はまだ俺に問いかけてくるので話を強制終了させる。まじで知らんし。人を頼りたいなら案を出して、きちんと練ってから来て下さい。出てきても対応はしない。だって関係ないもーん。
「何を2人でよろしくやっているのかね?私も混ぜてくれよ」
やっと話が終わったと思ったら、今度は西京鈴花が出てきた。
「よろしくなどやっていない」
全くもってよろしくなどしていない。て言うかこの人、確実に話し終わるの待ってたよね?混ざる気さらさら無いよね。
「そうかそうか、よろしくしてないか。なら私とよろしくするか?」
そう言うと西京鈴花は俺の顔を見てニヤニヤしてきた。うぜぇ
「結構だ」
「あの~、よろしくって、なんですか?」
波島波瑠の発言を聞いて、西京鈴花はさらにニヤニヤしはじめた。
「それはーー
「貴様が知る必要はない」
どうしてこうこいつは余計なことを言うのだろうか。お陰で中2病発動してるし…。いや、それは俺のせいか。
俺のそんな様子をみて西京鈴花はもっとニヤニヤ、いや、ニタァっとしている。非常にムカつく。うぜぇ
波島波瑠は意外にすっと諦めたようでそれ以上聞いては来なかった、が頭に?を浮かべながらうんうん唸っている。そんな唸るような言葉ではないんですよ、波島波瑠さん。
「まぁいい、それはそうと君達が話していたことの答えを知りたくはないのかね?」




