常に頭を使え4
かなり久しぶりの投稿です。申し開きもありません!!(笑)
目にとまったら読んでください。
(な、なぜだ…)
俺は激しく動揺した、眼前に広がる状況に。
俺は確かにSTが終わってからすぐに玄関まで来たはず……なのに…、
「どうして、生徒会の2人がここに…ッッッ!」
俺の靴が入っている下駄箱付近には星ノ宮桜華が、2つだけ開けられている玄関の扉のど真ん中には桐崎美千留が陣取っている。
今までの学校生活の間で、この時間、このタイミングで生徒会が居たことはない。まず間違いなくイレギュラーな行動だ。今日この日に予定されていたものではなく、急遽決定したという方がしっくりくる。仮にそうだとして、一体なんのためにあの2人はここにいる。
下駄箱からやや距離をおいて廊下の隅に立ち、この謎と現状の打開策を練っていた。その時俺はこちらをじっと見つめるような視線を感じとりふと、顔を上げて視線を感じる方へと向けた。
「じーーー…」
「…」
俺は本能で危機を察知した、『ここから逃げろ』と。
だが、一旦落ち着け。まず静かに180度体の向きを変える、そこからそっと歩き始める。少し歩いたところで早歩きにして…
「みーちゃん居ましたわ!けーくんですわ!!」
星ノ宮桜華のほわほわボイスが聞こえてきた。
やはり俺を探しに来ていたか…。つまり2人はあの会長の指令によって俺を捕まえようとしていたってことか。と言うことは会長には俺が帰ろうとするってのはバレバレだったというわけだな。まぁもっとも、あの2人に捕まらなければ何も問題はない。
「すーちゃんの言うとおりにコソコソ人に紛れるようにやって来ましたわ!みーちゃん、けーくんを捕まえてください!!」
なんかすごい言われようだな俺…。あの会長俺の事バカにしすぎじゃありません?泣いちゃうよ?剣士くんもう不登校になっちゃうからね!
それにあなたは追ってこないんですね星ノ宮桜華さん。
「はいはい、わかりましたよ…」
嫌々、渋々、という雰囲気を存分に出しながらも桐崎美千留は俺の事を追いかけ始めた。
俺と桐崎美千留との距離は25…いや、30メートルほどだろうか、やや俺より速く歩き間合いを詰めにかかっている。今はまだ距離も離れているお陰で追う追われる、という構図は成り立っていない。そうなってしまえばどうしても目立ってしまう。
今は下校時間帯さらには玄関に近い、ここを行き交う人は多い。なるべく事を穏便に済ませたい。
もうすぐ廊下の突き当たり、左右に道が別れる。右には教室が並んでいる。左に曲がれば階段が近くにある。そこが狙い目かな…。
俺はあえて歩くペースを落とす、桐崎美千留が近づけるように。
桐崎美千留が廊下を曲がる頃には俺との距離は10メートル程に、俺は階段手前1メートルといったところか。今が勝負時。
俺は全力で駆け出した。
「なっ…!!」
階段を2段飛ばしで駆け上がる。
この学校は4階まで存在している、つまりこの階段で俺を見失ったらどこの階に行ったのか解らなくなるというわけだ。
桐崎美千留は油断していたのか俺に対する反応がかなり遅れていた。その間に俺は3階と4階の間の踊り場まで上がる。
このまま振り払って逃げることは出来る、と言うよりそっちの方が安全だろう。しかしここに残っているのは桐崎美千留の動向を探るため。この後どこに向かって動くかを知っておかなければ俺も迂闊に動けない。もし4階まで上がってくるようならその時は別の策を練るしかない。
(どう動く、桐崎美千留…)
息を潜め気配を消し、下の階に意識を集中させる。
(………2階………3階‥、3階で止まったな)
こっちに気付かないように静かに頭だけだして観察する。
そこには廊下で左右を交互に見て、
「くそったれ!んの野郎どこ行きやがった!!」
口汚い言葉を吐く桐崎美千留の姿があった。
怖いです桐崎美千留さん。なに?ヤンキーなのこの人。レディースなんじゃない?捕まったら殺されるかもしれん。やだもうおうち帰りたい。
そんなことを思っているうちに桐崎美千留さんは3階へと消えていった。まだ俺を捕まえる事を諦めてはいないようだ。だが残念、俺はここにいるぞ、貴様ごときに捕まる俺ではない。
無事桐崎美千留は検討違いのところへ行ってくれたので4階の違う階段から降りることにする。しかしすぐに降りれば鉢合わせする可能性がある、遠回りして時間を潰してから帰ることにしようか。
俺は選択を間違えた。




