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中2病にも程がある!!  作者: 天宮城リベル
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37/42

常に頭を使え2

1ヶ月ぶりでごめんなさいm(__)m

次はもう少し速く出来るかもしれませんのでご容赦を。




「よし、それじゃあホームルームを始めるぞ、今日は…


毎週のこの時間は俺たちのクラスはホームルームがある。毎回何かを話し合ったりするわけでもなく、大抵の場合は自習になっていることがほとんどだ。

いつもはこの時間に俺の読書タイムがやって来る。『授業』と名の付く時間に合法的に本を読むことができる素晴らしい時間である。が、今日はどうやら自習にはならないらしい。今日は真面目に話し合いをするようだ。

「じゃあ、早速だけど決めていこう!誰か、実行委員になりたい人はいるかい?」

今日の話し合いは体育大会についてだ。

来月にある体育大会の実行委員やらなんやらを決めるようだ。

実に関わりたくない案件である。

なぜわざわざそんな面倒なことをしなければならないのか。ただでさえ体育大会自体面倒なのにそれをさらに作り上げようなんてもってのほかだ。そんなことをしたがる奴の気が知れん。そんなことをしたがるのは、やれ青春だ、やれ思い出だとのたまう人生毎日がhappydayなリア充たちとその取り巻きの愚か者どもだ、というのは俺だけの偏見ではないはず。

まぁ、どうせ俺みたいな中2病で気味悪がられている奴の所に仕事なんて回って来ることはないだろうし、回したくもないだろ。そしておそらく俺がしなければならない仕事はここじゃない。

「んー、立候補はさすがにでないか…。じゃあ推薦したいって人はいるかな?」

立候補者が出ないから推薦する人を募ると途端、口々に名前を出していく。

自分がやりたくない事を他人には平気で押し付け、やらせようとする。そこには純粋にその人を尊敬しこの仕事を任せたい、という感情は一切介在しない。自分がしたくないからこいつにやらせよう、という酷く自己中心的で常に自分が最優先の心情。自分のためなら他人がどうなろうと構わない、とまではいかないがそれに近いものはある。人間とは何て浅ましい生き物なんだろうか。

「委員長がやればいいんじゃね!?」

「それあるー!」

1人が、教壇に立ってクラスをまとめる委員長を指名した。それを気に委員長がやる雰囲気が広がっていく。

「みんなが良いなら、僕がやろうかな」

委員長の石………石……、石なんとかさんは推薦されてまんざらでもないご様子。じゃあ最初から立候補しろよ。

「男子は僕がやるとして、女子の方も1人決めてほしいな」

体育大会の実行委員は男女1名ずつのようで女子からも1人出さなければならないようだ。だが、男子以上に面倒くさがりな女子が立候補するわけもなく教室に沈黙が訪れる。

しかしその沈黙は俺の隣に座る女の子の声で破られた。

「誰もしないなら…私が、やりましょうか…?」

「ありがとう波島さん、助かるよ!」

波島波瑠が名乗りをあげたことにより沈黙は破られ、同時に『おぉ~!』という、立候補したことに対する歓声があがる。

わざわざ自分から名乗り出るなんて何てお人好しなんだこいつは。いや、誰もやりたがらないことを自らやろうという心は素晴らしいな。

「じゃあ波島さんでいいかな、みんな?」

「イイと思うよ!」

「賛成ー!」

「いいや、波島は駄目だ」

クラスの誰もが同意を示す中、ピシャリとよく通る声が響いた。クラスの全員が声のした方に顔を向ける。そこにいたのは、

「どういうことですか、千条先生」

このクラスの担任であった。

唐突な否定にクラスはざわつき、波島波瑠は動揺している。

いや、お前は気づけよ。ちょっとは頭を使え波島波瑠。

それに、ここで止めに入るということはおそらく波島波瑠だけではなく、俺も駄目だといわれるはず。

「言い方が悪かったな吉田。別に波島が適任者ではないという意味ではないんだ」

「?何のことかよく分からないのですが…」

「波島が駄目だと言うのは、別件でやらなければいけない仕事があるからだ。だから波島をこのクラスの実行委員にするわけにはいかない、と言うわけだ。それと月見里も同じく駄目だ」

千条先生はこっちを見てアイコンタクトをとるように1度だけ頷きかけてくる。

やはりそうだったようだ。俺と波島波瑠は生徒会として仕事をしなければならない。とても面倒なのだが。

その説明で合点がいったのか、波島波瑠は手をポンっと叩きなるほどなるほどという顔をしている。

他の生徒も納得したようで誰も何の仕事だと追求することもなく、これ以上この話が広がることはなかった。



その後すぐに実行委員は誰かにきまったようだったが、決まった人がもともと誰か知らないし話も聞いてなかったから誰か分からない。だが波島波瑠以外にもお人好しはいたということである。きっといい人なんだろう。

そして「波島さんはわかるけどどうしてあいつも?」という棘が含まれたひそひそ話があったのは皆さん周知の通りである。


て言うか委員長って吉田っていうんだ。

全然石なんとかさんじゃないじゃん。それじゃあ石なんとかさんってだれなんだよ。別に誰でもいいんだが。


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