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中2病にも程がある!!  作者: 天宮城リベル
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思い通りにはなかなか行かない11

ゴールデンウィーク中にあげる予定のものでした。これからはもうちょっとペースあげていきたいと思います。お付き合いください。


感想、批評なんでもコメントしてください!



「それで、結局どうなんですか?」

「いや、生徒会に入ったんだよ」

あれ?2秒前ぐらいに言ったはずなのに聞き直されたぞ?ついに俺の母さんがボケたか?それだけは勘弁してつかーさい。

「それで、

「だから生徒会に入ったんだって!」

また聞き直された。耳が遠くなったって言うのか俺の母さんは。

「何を言うかと思えば、そんな嘘はバレバレです」

「お兄ちゃん、それはね~、ちょっとむりがあるよね~」

はいはいなるほどなるほど、理解しました。

2人とも俺のいってることを信じていないということですね。

認めない、何をバカなことを、と思っているんだろう。俺もそう思う。生徒会に入るなんて本当にバカだと思う。

まず妹がそんなこと言ってきても一切信じられないし。

でもこれは事実なのである。嘘偽りのない真実。これ以上もこれ以下でもない。

「本当に俺は生徒会に入ったの」

「「……」」

まったくもって俺の発言は信用されていないようでかなしくなります。

「生徒会に入ることになったから先生に呼ばれたの」

「「……」」

「それで、話をしていたせいで遅くなったというわけ。わかった?」

「…う、うん」

「…は、はい」

俺の言ってることが理解できなくて放心状態である。

でもいい加減理解してもらえませんかね、話が先に進まないんだよ……

そこで俺は気がついた。

2人がこの状態だったなら、今ここで俺がスタスタ出ていったらこれ以上の追及は無くなるかもしれない!頭の整理で手一杯のはずだ!

そうと決まれば善は急げだ。

俺はすぐさま椅子から立ち上がり、

「じゃ、じゃあ、この話はお…終わりだね…!」

若干噛んだが話を終わらせてリビングを出るためドアへと向かう。



勝った…!!



俺は勝利を確信し、ドアノブに手をかける。

このドアを開けば俺は自由になれる!!

しかし、

「ま、待ちなさい剣士。まだ話は終わってません」

ここに来て母さんが放心状態から回復してしまった。

まずい。このままだと話が続けられてしまう。それは避けたい。

だが幸い、俺は母さんたちから少しばかり距離がある。母さんが俺を呼び止めた声もそれほどの声量ではなかった。

それならとる行動は1つ!

必殺、聞こえてないふり。

本当はこんな手は使いたくなかった。

自分が苦しい立場とはいえ家族のことを無視すると言うのは心が痛い。

しかし!それでも俺は母さんの声を聞こえてないふりをしてここから逃げる!逃げることは恥ではない!立派な防衛本能だ!すまない母さん…俺を許してくれ…。

心の中で母さんに謝罪して俺は部屋の外へと踏み出した。

だがそこで不可思議な事が起きた。

体が進まない。

なぜだ?目の前に壁があるわけでもない。足が動かない訳でもない。なのに前に進めない。

体が…重い…?

この体にかかる負荷はなんだ?体に何かがついてい…………


「逃がさないよ、お兄ちゃん♪話の続きだよっ」


なぜだ……、貴様、いつの間に!!

俺が立ち上がってここに来るまで確かに貴様は椅子に座っていたはずだ。

しかもこいつも放心状態だったのに。

疑問は膨らんでいくばかり。聞かずにはいられない。

「い、いつの間に…貴様はずっと座っていたはずだ!!」

「クックック、偉大なる母の囁きで即座に動いていたさ。それに我が半身がとる行動など手にとるように分かるわ!」

「なん…だと…?」

まさかこの間合いを、母さんの一言で、あの瞬間に詰めたというのか!!

「さぁ、話を続けようぞ?」

ちくしょう、あと一歩だったのに!

もう少しで抜け出せたのに。すべて振り出しに戻っちまった。

ここで抜け出せなかったということはもう俺に勝ち目はない。

次こそ中2病のためと言わなければならない。


夜宵に引っ張り戻され再び椅子に座る。

ここまできたらもはや言い訳のしようもないな…。

「剣士、生徒会に入った、と言うのは認めましょう。あなたがそこまで言うのなら」

生徒会のことは認めたようだ。

さてここからどうしてくる?

「ではなぜ、突然生徒会に入ることになったんですか?」

予想と一言一句たがわぬ質問だ。

できれば誤魔化したいがそうもいかない。

いい加減腹を括るか。

「お、お、俺が生徒会に…入ったのは…」

だめだ、全然腹括れてない。言いたくなさすぎて言葉が出てこない。

落ち着け。もう言うしかないんだ。

すぅーっと息を吸って吐く。

「ち、ち、ちゅ、…

「「ちゅ…?」」

「ちゅ…に…」

「「ちゅに?」」

「……びょ…う」

「もう!お兄ちゃんはっきりして!」

夜宵に怒られてしまった。はっきり言えなくてごめんなさい。

もう一度息を吸って吐く。

次こそはしっかり言おう。

心に決めて口を開く。

「………中2病の……ためなんだ…」

あぁ!言ってしまった!!

2人はどう反応してくる?

「「いや、どういうこと?」」

うんうんそうだよね、そこから説明だよね。

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