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中2病にも程がある!!  作者: 天宮城リベル
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家に帰ると事件が起きる 2


「反省しているのか?夜宵」

「はぁーい」

何とも間の抜けた返事をする妹に再び苛立ちを覚える。お仕置きしてやろうか。

「ちゃんと返事をしろ!!」

「は、はいぃぃ」

俺の怒りのこもった一言に夜宵は声をひきつらせながら小さく床に正座している。かわいいな。

この姿を見ると俺が悪いような気がしてくる。でもこういう時はきつくしておかなければなるまい。妹だからって甘やかしたりしないから。お兄ちゃんあまくないから。なぜ夜宵が正座してるかって?俺がおいたをした妹を説教してるからだ。

少し時間を戻して、十数分前の出来事だ。

* * *

ガサガサっという音で眠りの世界から帰って来た。まだ寝ていたいという欲求に逆らい、重い瞼をもちあげた。やっぱりねようかな。しかし今の音はなんだったのだろうか。何か物でも落ちたかと考えるが、俺の部屋にはとくになにも飾ってはいない。ならペットがいたずらしてるのか?ペット飼ってないや。ベットから体をゆっくりとおこす。

「ふぁぁぁぁ…よく寝……………?」

漫画のような台詞を言おうとしたときに不思議な光景が目にはいった。

「ふふーん♪お兄ちゃんのーおたからはーどこー♪」

押し入れが開いており、けつが出ていた。パンツみえそう。いやそうじゃなくて。さらに歌まで聞こえてくる。人の部屋に誰かがはいってきてる!通報しなきゃ!!でもさっきお兄ちゃんっていってたな。そこでなにしてんだよ俺の妹…。

「おい、なにやって……!!!」

そこで俺は事の重大さに気がついた。寝ぼけていた脳が覚醒、起動、演算開始。妹が開いていたのは押し入れ、そして『おたから』というキーワード、俺の押し入れの中身は…

「何してんだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

叫んだ。それはもう大きく。人生で3番目ぐらいに声出した。押し入れの中には脱中2病のためにしまってある数々の中2病グッズがある。裸を見られてもそれだけは見られたくないぐらい。ほんとにやだ。あれを妹の手に渡さないため布団から飛び降り、押し入れまで高速移動。押し入れから妹を引っ張り出した。そのまま俺のベットにぽーい。襲う訳じゃないから勘違いしないでほしい。

すると、俺の手でベットにフライングアウェイされた妹が、クックックとか言いながら起き上がってきた。だから何でこ○とみたいなの?

「目が覚めたようだな、我が半身よ、我によく気がついたな。」

中2病モードである。めんどくさい。いつも俺こんなんなの?

「そりゃ、そんだけ音をたてればな」

「ほほう、寝ていても警戒を怠らぬということか。しかしなぜ我の邪魔をした?」

「ここが俺の部屋で、俺の押し入れを勝手に漁ってるからだ」

妹が当たり前の顔をして当たり前じゃないことを口にしてくる。頭大丈夫かな。

「てか、お前は俺が寝てる間に俺の押し入れ漁って何してたんだ」

大方検討はついてるが一応聞いておく。

「我が半身が隠し持つものを探すためだ!!」

「だろうな!!」

予想通り過ぎて激しくツッコミをいれてしまった。やっぱりか、やっぱりそうですよねー。中2病グッズ気になるよねー。やめてよもう。

「あのなぁ、普通寝てる間にこそこそするか?ほしいなら俺を起こしてちゃんと言えよ」

「ちょうだい!!!!」

「やらん。絶対にやらん。」

「なんで!?今言えってお兄ちゃん言ったじゃん!!」

「誰もやるとはいってない。」

妹相手に屁理屈をこねまくる。かっこわるいな俺。

「ならいいもんね!じつりょくこうしだ!」

そう宣言すると押し入れに突撃しに行った。バカなのかこの子は。

「なにも分かってないな、夜宵」

押し入れに突撃しに行った妹を捕獲。妹を押し入れから引き離す。お馬鹿な妹には説教が必要だな。

「夜宵、そこにすわれ。」

声のトーンを下げ強めに言った。そうすると妹はおとなしくなりちょこんと座った。

「お兄ちゃん怒ってる?」

「当たり前だ。」

急にしおらしくなると怒る気をなくしてしまう。かわいいな。でもこれは演技という可能性も否定できないな。ここは兄としてビシッといこう。よし、

「いいか?人の部屋には勝手にはいっちゃいけません。人の物は勝手に取っちゃいけません。ちゃんと相手との適切なコミュニケーションをとって、相手の許可をもらってからにしましょうね、いいですか?」

口調が小学校低学年の先生みたいになってしまった。気持ち悪い。しかし妹にはしっかりと常識を理解してもらわなければ今後が心配。だが、どうしてこう育った?はい、兄の影響ですね。俺が普通のコミュニケーションとれないのに妹にコミュニケーションの事を説いても…

「お兄ちゃんもコミュニケーションとれないじゃん!」

「そ、それは…」

実にそのとおりなのだが、嫌らしいところをついてくるやつである。誰に似たのやら。

「お、俺のことはいいから!、夜宵の話をしてるんだ!!」

「そんな人の話はきけません~」

捨てよう。もう窓からそとに捨てよう。さっきはベットで勘弁してやったけど許さん。つぎは窓からフライングアウェイだ。

「とりあえず人のものを勝手に取ろうとするな」

「フンフフンフフン~♪♪」

「……人の話を、きけぇぇぇ!!!!」

俺の怒りはMAXになった。

「いいか、よくきけよ……」


* *


そのあと俺の説教が続き、今にいたるわけだ。

少々言いすぎたかもしれん。このくらいで勘弁してやるか。

「はぁ、もういいよ夜宵、部屋に戻って。」

「わーい!やっと終わったー!じゃあねーお兄ちゃん、夜ご飯の時声かけてねー♪」

そう言うと妹は元気よく部屋から出ていった。嵐のようなやつだったなまったく、人の睡眠を邪魔して。人の都合を完全無視だ。しかし反省はしたのだろうか、してないだろうな。しててください。

妹の公正を何かに祈っていると部屋の外から「お兄ちゃんと~♪♪」という鼻唄が聞こえてきたような…まあいいや、そんなことはどうでもいい。それより一度襲撃をしに来たからまた夜宵は押し入れを狙いに来るだろう、迎撃の準備をしておこう。押し入れにトラップでも仕掛けておくか。さて何を仕掛けてやろうか。落とし穴、いやそれは無理だな。それなら開くと防犯ベルがなるトラップ?などと考えていると玄関の開く音がした。


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