思い通りにはなかなか行かない2
少し間が開きましたね、投稿は続けるのでお付き合いください。
どうして俺を休ませてはくれないのだろうか、神は残酷だ。さすがにもう休ましてくれてもいいじゃないか。もう疲れた!休みたい!勘弁して!
こんな俺の願いが神に通じるわけもなく、今置かれた状況を自力で打破するしかない。
さて、どうしたものだろうか。
まず冷静になれ、状況を整理するんだ。俺が隠さなければならないのは生徒会のことだ。俺がさっきぼやいていたのもその生徒会のことだからな。だが、夜宵は何があったのかを知りたいわけであって、何があったのかを知ってるわけではない。つまり俺が学校で生徒会に入れられてぼやいていた、という正解にたどり着く可能性は限りなくゼロに近い。
ならば何も無かったように振る舞うのが最善。隠そうとすればするほど怪しい感じが増してくものである。
なるべく普通に、自然体に、悟られないように話を進めていくしかない。
「いいや、ただ学校が面倒なだけだ」
うん、100%嘘というわけではない。事実学校は面倒だ。
「甘いな我が半身よ。お主、自分の癖に気づいておらぬな?」
「なんだと?俺に癖があるって?」
俺に癖だと?そんなものはないはずだ。言葉も普通だし、目も泳いでいない。極めてナチュラルな状態だ。どこもおかしなところはない。
なら、この妹は一体何をもって俺の嘘を嘘だと決める?
「やはり気が付いていないようだな、まだまだ甘い小わっぱよのぉ」
「いや小わっぱではないんだが、一体どこが癖なんだ?」
ここまで来ると生徒会のこと云々の前に俺の癖が気になってくる。なんだっていうんだ。
「あのね、お兄ちゃんが嘘つくときって目を見てこないの。いつもは見て話すのに嘘つくときは目を見てこない。私の顔は見てるけど目は見てない。だから嘘ついてるってこと」
なるほど…ね、そんな癖が俺にあったのか。意識したことなんかまったくなかった、夜宵は俺のことをよく観察しているな。
逆におれは夜宵の癖などまったくわからない。話してても気がつかないし、見つけようともしなかった。今度からは少し気を配ってみるか。
夜宵には俺の嘘などお見通しのようだし、真実を打ち明けた方がいいかもしれない。誠実に俺に向き合ってくれている妹にふざけた態度はだめだと思う。
「まぁ、テキトーなんだけどねぇ~」
「………………」
「正直癖とか全然わかんないよ?だからそんな感じっぽいことを言ってみただけ(笑)」
おい、俺の感心を返せ、ふざけるなよ?貴様俺をたぶらかしたな?その行為、万死に値するぞ。許さん。
ここは昨日に引き続きお説教タイムだ。
「おい…!夜
「でもまぁ、嘘はついてる気はするんだよねー。直感だけど(笑)]
さっきのは冗談だったが嘘はついているとは思っているらしい。なかなか鋭い奴め。だが、正解には辿り着くまい。
安心しきっていた俺に妹はまったくの別角度から斬り込んできた。
「それともあれかな?朝、波瑠サンと一緒に学校いったからかな?」
「ぶっっ!!」
しまった!あからさまな反応をしてしまった!まずい、ここはにげ…
「お兄ちゃん!お兄ちゃんのお部屋でお話しよ♪」
キラッキラな目で俺を見たあと、腕を引っ張って2階へ連れていく。
さっきまであんなに行きたかった自分の部屋にまったくいきたくない。なぜ自分の部屋が心も体も休まる場所にならないんだ…。




