思い通りにはなかなか行かない1
学校から波島波瑠と一緒に帰って来て、ようやく家についた。やっとついたよまったく。
「それでは剣士くん、また明日です♪」
「それじゃあな…」
心労がピークを迎えており中2病すら発動しない。発動しないのはいいことなんだが。
波島波瑠と別れ、家のドアを開ける。
やっと帰ってこられたという感動をあじわいながら、そのまま玄関先で寝転がる。
「ん、あぁぁぁぁぁぁぁ、つかれたぁ~~~~」
大きく伸びをしながら、声をだし今日一日の疲れを吐き出す。本当に今日一日でいろいろあった。今までの俺だと考えたこともないようなことばかりだ。特に生徒会に入るなんて夢にも思わなかった。しかもいきなり副会長、なにか裏があるんじゃないかと思う。いや中2病のためだから裏はあるか。
そういえば結局、副会長が何をするかはわからなかったな。会長はろくすっぽ説明しなかったし。あの会長のさまだと仕事が多そうな気がしてくる。
「やだなー、面倒そうだ…」
やだとは口にしてはいるもの意外に嫌じゃないと思っている自分もいる。まぁ、やってみなきゃわからない。やったら心底嫌になる、何てこともあるだろう。結果なんて誰にもわからない。
「お兄ちゃんそんなとこでなにしてんの~?」
そう声が聞こえると足音が近づいてくる。俺の頭の近くで止まると腰を折り曲げ俺の顔を、はてなマークを浮かべながら見てくる。それはそうだろう、兄が帰ってきたと思えば玄関先で寝転がり何やら言っていれば誰だってそう思う。
だが妹よ、お前は気づいているか?お前が今、
『パンツが丸見え』
だということに。
スカートで顔の真上にたてばそうなることは考えつかなかったのか?バカな奴め。そんなノーガードだと危ないぞ。
今妹に欲情したとか思われたかもしれないがそんなことはない。妹のパンツとか見慣れてるからなんにも思わない、俺からしたらただの布。それ以上でもそれ以下でもない。世の中の妹、姉持ちのやつはみんなそう思ってることだろう。
だから俺は優しく注意してやることにする。
「夜宵、お前パンツ丸見えだぞ?」
「おにょ?あ、ほんとだ。お兄ちゃんのエッチ~」
注意して気づいたようだが恥じらいもしないし、隠そうともしない。兄妹とはそんなものなんだ。
「それで、何が嫌なの?」
「ん?あぁ、学校でちょっとな」
返事をして俺は体を起こす。生徒会のことを聞かれれば囃し立てられるだろうしな。
妹の抱いた疑念をごまかすように自分の部屋へ戻ろうとする。
「何処へいくのだ我が半身よ、話はまだ終わっておらぬぞ?」
肩を掴まれその場にとどめられる。
まずいな、引き留められた上に中2病発動だ。厄介なことになるぞ。




