学校生活は楽じゃない15
「でも今まで男手のなかった生徒会に、男の子のけーくんが来てくれましたの、とっても助かりますわ!」
星之宮さんが俺の事を誉めてくれた。しかもとびっきりの微笑みを添えて。
ヤバイ、かなりヤバイぞこの笑顔。心臓がバックんバックん言ってるぞ。
急激に体温が上がり、暑くなる。きっと今の俺の顔は赤くなってたりするだろう。この微笑みの前で赤くならない奴とかいないはず、いるとすればあっちの人だろう。
「どうかしましたか?けーくん、顔がとても赤いですわよ?どこか悪いのですか?」
「いいいいい、いやっ、…な、な、なんでもないですぅ!」
気が付けば目の前に星之宮さんが来ていて俺の顔を覗き込んでいる。
まって!ちかい!ちかすぎる!そんなに近いと恥ずかしくてどうにかなっちゃいそう、だから早くあっちいって!
「はっはっは!全く…剣士は分かりやすい奴だなぁ、まぁとても面白いから私的にはOKだ…よ……ぷっ…くっく…」
会長が笑ってる、だが仕方ない。それだけ今の俺は無様なんだろう。
よし、ここでひとつ男らしいところを見せようじゃないか。
「はぁ…我はどこも悪くなど無い、顔が赤いのも貴様の気のせいだ。それに近いから離れろ」
俺の放った言葉にも嫌な顔ひとつせず、むしろ笑顔で「あら、それならよかったですわ!」と声を弾ませ戻っていった。俺の赤くなった顔も自分の寒過ぎる言葉ですぅーっとひいていった。
自分で言っててこんな引くのに何であなた達は嫌な顔もしないんですかね。不思議ですわ!
ふと時計を見てみれば5時を少し回ったところ、ここに来ておおよそ1時間たったぐらいか。
「今日も仕事がなかったな。さて、今日はここら辺で終わりにするとしようか」
そう言うと会長は立ち上がり机の上に広げてあった紙を片付ける。それ仕事なんじゃ…
その真相は分からなかったがやっとこれで帰れる。まとめる荷物も無いから鞄をもって立ち上がる。
「剣士に波瑠、今日はお疲れ様だったね、といってもなにもしてないか。2人は先に帰っていいよ、それと明日からは副会長と書記として働いてもらうからよろしく!!」
「はい!分かりました♪」
「……は、はい」
先に帰る許可が降りたのでドアの方へ向かう、
「けーんーしー?返事が聞こえないぞ~?」
後ろから返事を求められた。どうやら俺の返事が気に入らないようだ、絶対聞こえてただろ、わざとやってるなこの人。
やれやれ…
「わかっている、だからそう騒ぐんじゃない、明日もこればいいのだろう?」
「よしよし、わかってるならいいんだよ」
やり取りを終え、生徒会室から外に出る。
「疲れたな…」
だがそれほど悪い気分じゃない。生徒会は居心地が悪くなかった。むしろ俺と積極的に関わろうとしてくれていたからか、少し嬉しくも思った。初めて初対面の人に中2病を出しても引かれなかった。
「そうですね、いろいろと大変そうです。じゃあ帰りましょうか」
俺の言葉に返事を返してきた波島波瑠。
どうやら波島波瑠も割りと疲れたようだ。
生徒会で疲れた俺らは帰るために玄関に向かって歩き出す。やっと家に帰れるのか。
一緒に…帰る…?




