学校生活は楽じゃない12
「入るぞ~」
ノック1つせずに無遠慮にドアを開ける。いや、そこはノックして確認とろうよ先生。さすがに横暴が過ぎるでしょう。そう思ったのは生徒会の面々もで、開かれたドアの向こう側で怖い顔をしている。
「千条先生、入るときにはノックをしていただけますか?」
「まぁまぁ、気にするな」
「気にするなって……」
部屋の1番奥に座る、先生に忠告した女子生徒は反省の色がうかがえない先生のその態度にこめかみを抑えてうつむいていた。他の2人もため息をついて首を振っている。あきれられてんじゃん。
その女子生徒たちを気にもせず、先生と俺たちはずかずかと生徒会室に入る。
生徒会室を見渡せば、なんだこの部屋は!となることはなかった。
ところかしこに高級な備品が置いてあるとか、無駄に広いということもなかった。役員それぞれの机に、ソファーと机、書類が入っているであろう棚が2つ、あと少々の段ボールと、広くもなく質素な空間だ。なんの面白味もないな。でもまぁ、マンガやアニメのように生徒会室でなにか起こるわけでもないだろうし、普通なのが1番だろう。
「それで、この2人が新しい生徒会のメンバーだ。この2人は私が独断で選んだ。なぜこいつらなのかは、説明しなくてもすぐにわかるさ」
「この子達が新しい…」
そういうと生徒会の3人は俺と波島波瑠の事を舐め回すように観察し始めた。なんとも居心地の悪いことであろうか。
俺は見世物じゃないぞ!とか思いつつ逆に俺も1人ずつみていく。
1番奥に座っているのが恐らく会長だろうか。真っ直ぐな黒髪がとてもよく似合っている、清楚系といったところだろうか。その人が居るだけでとても絵になっている。
会長と思われる人の左前、右前に残りの2人が座っている。
会長と思われる人の左前の人は綺麗な栗色をした髪の毛を1つにまとめ右肩の前におろし、眼鏡をかけている。なんと言うか母性があふれでてる感がある。全てを包み込む優しさと言うか。
反対側に座る人はやや青みがかった髪……あれ?この人どこかで見たような?
俺がそう思ってよく見ようとすると顔を逸らされた。やっぱりどこかで?
悩むも、悶々としたものは形にならず、つかむ前に消えていった。
「私の仕事はここまでだ、後は君たちでなんとかしたまえ。私はこれで失礼するよ」
先生は身を翻し生徒会室から出ていった。ここに俺らをとりのこしてどうする…。
「あの人は…、コホン、じゃあ2人ともそこに座ってくれ!」
俺らが対応に困っていると、会長と思われる人に促されソファーに座る。
「じゃあ、自己紹介をしてくれ!」
ここできました自己紹介。中2病発症してから自己紹介はとてもきらいだ。中2病を出さないようにしても出てしまって、結果クラスの人に引かれる。もう5年間も経験済みだ。
「わ、私!波島波瑠と言います!剣士くんとは幼なじみで、先生に『月見里と一緒に生徒会に入れ』と言われたので来ました♪」
波島波瑠はさらっと自己紹介を終え、ここに来た理由をすべて俺の責任とした。まぁそうなんだけどね
「我の名は月見里剣士、我には貴様らにはない力を持っている。しかし見せることはできない、力の強大さ故に貴様らがただではすまないためだ」
さて、どうしたものかね。これはとびきりの中2病だね、ここ最近で1番ひどい。もうここから逃げたい、わぁーーーっていいながらにげていいですか?というか俺もよくあんなのすらすら言えるよね…。
「なるほど…ね、そういうことか…」
会長と思われる人はなぜか納得している。もっと露骨に嫌な反応とかしないの?ほらあなたの右前の人は俺の事ゴミを見るような目で見てますよ。ついでに隣の波島波瑠も白い目を向けてくる。
俺は絶対こうなると思ってた、だから自己紹介はきらいだ。
「千条先生が君たち、と言うより君をつれて来た理由は概ね理解したよ」
理解するのが早い。理解したならこんな問題児なんか生徒会にいれなくていいんですよ、入りたくないからむしろウェルカム。
「うん、問題ないね!私は君たちを歓迎するよ!ようこそ生徒会へ」
いや入れちゃうのかよ、断ってくれればオールクリアなのに
「えええええええ!?!?!?」
生徒会に入れるのを反対するかのごとく叫ぶ。
叫んだの、誰?
昨日投稿するつもりが寝落ちしてしまいました。申し訳ない。




