ギルド長
ギルド長?の後について行き入った所は何かの結界が貼られているようだった。
ただ、別に害のあるものではなく室内のものを認識させない?いや、音が漏れなくなるとかかな?の効果のように感じる。
「おいおい、それに気づくのか・・・お前に敵意がある訳じゃない。この部屋は防音の魔道具が使われてるってだけだ・・・」
「ソウ・・・ソレデ?ナンノヨウ?」
警戒はしているが敵意のない相手ということもありあまり戦闘をする雰囲気にならない。
「まず初めに、うちのもんがすまなかった。あいつらは生きてるだけでも幸運だ」
「・・・シャザイヲウケイレル」
「それで・・・お前、人じゃないな?」
ギルド長から漏れ出る圧力が少し大きくなる。
「ヨクキガツイタネ」
「はぁ・・・本当にリサはなんてものを連れてきてんだ・・・一応確認だが誰かの眷属とかそういうのは・・・」
「チガウワ。ドチラカトイウトウエニタツモノネ」
実際、眷属を生み出せるし・・・。
「ちっ・・・はぁ、これは俺の独り言だが・・・お前みたいな知能のある人ではない生き物は総じて【固有種】って言われるやつだ。【固有種】は1匹で国を滅ぼすとも言われてる。国としては意思疎通が測れるなら穏便に元の縄張りに帰ってもらう所なんだが・・・」
「ナワバリナンテナイ」
「となると野良の【固有種】となるがこれが厄介でな。今この国で確認されてる【固有種】は5匹。【森の主シラヌイ】【白龍リヴェウ】【死霊王リッチ】【暴食豚王】【人喰いミミック】の5匹だ。いずれも縄張りを強く意識するもの達でな・・・仮に【固有種】同士の戦いになればこの国はもう、どうしましょう?滅亡です。くらいにはやばい」
「・・・・・」
あれ?【森の主シラヌイ】って私が吸収してる?てことはもしかしてあそこの土地全部私の?
「ナラダイジョウブ。シラヌイハイナイ」
「・・・は?」
「シラヌイハワタシガタオシテル」
「おいおい。マジかよ・・・。このことを国王に報告してもいいか?その時にお前のことは友好的な【固有種】であることも伝える。そうすれば討伐依頼なんかは出にくいはずだ」
人からの討伐依頼が無くなる・・・まぁ、ありか。最悪街から出てまち周辺の土地を全て森に変えてしまえばいい。
「イイヨ。ソノカワリオソワレタラテカゲンシナイ」
ていうかこんな考えをするなんて・・・私もだいぶモンスター側になってるってことなのかな・・・?
「感謝する。取り急ぎ身分証を作るか・・・あー名前はなんだっけ?」
「ライア」
「ライアだな。身分証は完成次第リサに持たせればいいか?」
「ウン、ナニカアッタラマタクルネ」
そうして部屋から出ていき、リサに出会う。
男たちはまだ伸びているようで端の方にゴミのように積まれている。
「リサ、コンドミブンショウトリニクルネ」
「ライア!わかった。助けてくれてありがとう」
「ウン、マタネ」
とりあえず街中に種はまけたから1度森に帰ろうかな。
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side:ギルド長
「ふぅ・・・」
危ない。あれは化け物だ。昔戦ったワイバーンなんかよりも圧倒的な格上。しかも話によると『森の主シラヌイ』を殺している。明らかに人の手に余る。
「ギルド長、お呼びですか?」
「あぁ、ライアって名前で冒険者証を1つ発行してくれ。発行したやつはリサに渡しといてくれ」
「承知しました」
・・・さてと、さっさと王族に報告しなきゃな。
「もうひと仕事頑張りますか」
この世界でかなりのブラック企業、冒険者ギルド長・・・彼の苦難はこれからさらに増えることになるのはまだこの時は知らなかった。




