まちのなか②
この少女に宿る『ナニカ』に強い恐怖を覚える。
なんなの?この気配。明らかに『森の王』よりも格上・・・。
「あれ?おねーさんもしかして・・・『ミエテルナ?』」
「・・・・・」
驚きすぎて声帯植物を上手く使えない。
少女の口からおかしな低い声が聞こえた。
「あっ!るーくん、そとででちゃ『モンダイナイ。コイツモソトノモノダ』」
「・・・ソトノモノ?」
何とか声帯植物を使い会話を試みるが異様な気配にスラムの住人が出てき始めている。
「『ココデハジャマガハイル。ツイテコイ』おうちにあんないすればいい?『ソウダ』」
少女から漏れ出る魔力の量は大したものではない。しかしその密度は明らかにおかしい。手のひらほどの魔力で空気が重くなるのを感じる。
少女について行きスラムの奥に行くと石材作られた地下室に案内された。明らかに人の手が・・・否、この世界では再現が難しいであろうレベルの素材で作られている。
「『サテ、ワタシハルシェル。コノショウジョハミリストイウ』はーい!ミリスっていいます!」
「ワタシハライア。アナタハナニ?」
私の質問にミリスが否、ルシェルが答える。
「『オレハノームだ。ツチクレノマモノダガワケアッテイマハミリスノカラダニツイテイル』」
「ワタシハ・・・ドライアドダトオモウ」
「『ン?オマエノシュゾクワカラナイ。シゼンニワカルコトダガソトノモノダカラカ?』」
「ソレデ?ドウシテワタシトハナソウトシタ?」
ここが問題だ。もしこいつが私と敵対するならそれはこの場が更地になるであろう戦いが始まるということだ。
勝てないであろう戦いでも簡単に死んでやるつもりはない。
「『カンチガイスルナ。オレハナカマデアルオマエニチュウコクヲスルダケダ』」
「チュウコク?」
注告??
「『コノマチニハサカラッテハイケナイモノガネムッテイル。ショダイマオウノイガイダ。モシシゲキスレバマオウガメザメオレタチモシンデシマウ』」
マオウ・・・魔王!?それって物語でよく出る魔物たちの王とかではなく??なら私たちが死ぬってのは・・・。
「『ショダイマオウハクルッテイル。スベテヲクライ、ヒトツニスルコトヲノゾンデイルノダ。ヤツノカンガエハニンゲンダケデナクホシソノモノヲクラウコトダ。ダカラナニガアッテモマオウヲメザメサセルナヨ』」
「ワカッタ。アリガトウ。ナニカアッタラヨンデ」
親切と言うよりは生きたいが為の情報提供。
友好には友好を。
私は少女の家(?)に種を撒く。
「『オイ、ソレハナンダ?』」
「ワタシノケンゾク。モシナニカアッタラコレガアナタタチヲニガス」
ぴくん!
ん?あっ・・・実はこっそりリサにつけていた種が反応している。
「ソレジャ、マタネ」
「『アァ、サヨナラダ』お話終わった?ばいばーい!」
私は急いで種の反応のある場所に向かった。




