森の魔物たち
この森に10年もいるのに私はようやく、この場所から動き出した。
知ってるのは鬼のようなモンスターがいること。
ということで震えながら森を探索していた訳だけど・・・、歩いていて気がついたことがある。
私、なんとなくだけど周囲の地形を把握してる。というより、『教えて貰っている』
私が植物のモンスターなのもあるのか草木が教えてくれるのだ。
そして私の攻撃手段だが周りの植物を操ったり、自分の体から植物を作り出すことが出来る。
試しに手のひらから枝を作って撃つように放ってみると木を貫通した。さらに私が思い浮かべた瞬間、地面から先の尖った植物が伸びたり、蔦を使ってスパイ〇ーマンごっこもできた。
そんなこんなで私はかなり森を歩いているわけだけど・・・なんでかモンスターに会わない。
おかしい?いや、植物が教えてくれてるけどどうやら、私の魔力に恐怖して出てこれないみたいだ。
そんなに私の魔力は強いのかな?
そんなことを思っていると1匹だけ私に近づいてくる気配を感じた。
『我が名はシラヌイ。この森の王ダ。オマエ、何者ダ』
!?!?!?!?!?
現れたのは大きな白い蛇だ。別に蛇に対して嫌悪感は無いがここまでデカイのはちょっと・・・。
『ヌ?我が問いに答えぬとは・・・余程死にたいらしいナ』
キュイイイイイイン
シラヌイが口を開けた瞬間、周りのマソが口の中に集まり始めた。
うわっ!?絶対ビーム出るじゃん!!
私は咄嗟に周りの植物でシラヌイの口を塞いだ。
『ング!?まずっ』
バン!!!
高密度なエネルギーが集まっていた口元。そこを封じた結果・・・シラヌイは爆散した。辺り一面に血肉が飛び散り当然私にも血肉のシャワーが降り注ぐ。
ゾワッ!!
血肉を吸収した瞬間、圧倒的な全能感を手に入れる。
今ならなんでもできる・・・。私は私の体の中で声帯に似た植物を作り出した。さらに私の体のことを完全に理解して私の弱点である心臓をマナをふんだんに使った硬すぎる植物を生み出して守ることにした。
これまでは少し植物味の強い人型だったのが見た目も質感も限りなく人に近い植物を生み出して対応した。さらにマナを貯めておけるようにマナを貯める植物を生み出して身体の中で常にマナを貯めれるようにする。マナを使えば周囲一体を森に変えることも可能な程のマナを貯めれる植物が計7個。これで私が負けることはほぼなくなった。
問題は私は所詮植物で火には弱いということ・・・しかしそれもカバー出来る。水分を大量に含む植物を生み出してプチッと折ってみる。
ザバァー
1本の植物から大量の水が出てくる。これなら火もある程度は大丈夫だろう。
「出来れば人と出会いたいなぁ」
作った声帯植物も上手く使えている。
私は地面に手を触れて周囲の索敵をする。否、既に私の索敵は森全域に広がっていた。
「みつけた・・・」
この世界で初めての人間・・・さて、友好的な関係は築けるのかな?




