転生
毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日
仕事をするだけの日々
休んだら仕事が出来ず、家に帰れば仕事が出来ない
そんな日々を過ごしていた私は遂に、その命を落とした。
大好きだった植物を育てる事も出来ず死んでしまった。
来世はゆっくりと草木や花を愛でて生きたい・・・そう思った。
そう思ったからこそなのだろうか?
私は種に生まれ変わったようだ。
初めは自分が何かわからず、何かフカフカしたものに包まれている感触だった。
フカフカから段々とエネルギーを吸収できるようになり、殻を破って芽を出したことで私は私を知覚出来るようになった。
私は植物になったのだ。あれだけ育てるのが好きだった植物になれた。ただ、なんの植物なのかわからない。
それでも私は植物として生きた。
雨で水を吸い、土から栄養を吸い、陽の光で光合成を行った。
どんどんと育つ私だが何かが足りない。
喪失感に襲われる。
何だ?何が足りないんだ?
その答えは出なかった。
私は私が育つために周りのエネルギーをどんどん吸収する。それでも、私が育つは何かが足りない。
何なのか・・・それが分からないまま月日はどんどん流れた。周囲で花が咲いても私は蕾も付けれない。
一体何が足りないのか・・・。
それに気づいたのは芽が出てから実に10年がっ4経った頃。この頃の私は空気中の不思議エネルギーを吸収、変異させて自身の体を少しだが作り替えることができるようになった。
空気中のエネルギーを便宜上、マナとして私が吸ったことのある植物に変異させて行けるようになった。
それでも私は何故か花が咲かない。
なんなのか・・・しかし、その日は唐突に訪れた。
根の部分に大きな実がなり始めた。
これまでになかった感覚、私は吸収したエネルギーの9割以上を実に費やした。
実は日に日に大きくなり、遂に・・・生まれた。
否、生れ変わった。
私の意識は実の方に移り、草は枯れた。
ただ、実には手足が付いていて動かせる。
外に出た瞬間、何となく自分の体を知覚する。
漫画やアニメで見るマンドラゴラそのものだ。実物のナス科の方ではなく叫び後を聞くと気絶、死んでしまうというあの・・・。
なんとなくだが自分の体のことがわかる。
マンドラゴラに声帯はない。なら叫び声とはなんなのか?あれは『呪い』なのだ。声ではなく、ただの音であり意味はない。ただその音に『呪い』が載っていて聞いたものが死ぬこともあるということだ。
とか考えていたらナニカが近くに来た。
地面を踏む音、振動から二足歩行の生き物。
もしかしたら人かも?
そう思って顔を出した私の目の前には鬼がいた。
赤い肌、大きなつの。二足歩行。
「グラぁ?」
鬼と私の目線が交差する。
「ギェェェエェェェェェェェ!!!!」
「!?ぐがっ・・・」
咄嗟に叫んでしまった。その結果?鬼は私の真横に倒れた。
あ、あれ?これもしかして死んでる?
腕のような根っこを伸ばしてつついてみるが反応なし。
どうしよう・・・ワザととは言えないけど殺しちゃった・・・。
私が反省していた所、私の体は全く反省していない様子だった。
どんどん鬼に巻きついていく根や蔦、そしてみるみるうちに萎んでいく鬼。
どくん!どくん!どくん!
ただの植物だった体が代わり、人の手足のようになる。
あれ?あれれ?う、動ける!
地面に根を張っていた私は成長して歩けるようになった。ただ、何故だろうか?ジャンプなどは出来ない。そう思う。いや、地面から離れられない。
でも、大きな進歩だよね。
この時、私は気づかなかったが私の魔力は大地と接続していた。
簡単に言うと大地に触れている間はほぼ無敵、逆に大地に触れてない時はミジンコレベルにまで弱体化するようなのだ。
よし!これから私の物語は始まるんだ!
異世界に来て約10年、私は自由を手に入れた。




