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人攫い、壊滅

「はぁ、はぁ、はぁ」


ここは王都の裏路地。知り尽くした庭であるはずのそこは今、見知らぬ道に変わり果てていた。


「くそが・・・」


王都の裏路地とは見えない程、木々が生えている。


明らかな異常。人身売買の為に獲物を探してたところ、女に出会って全てが変わったんだ。


「はぁ、はぁ」


息が上がる。それでも少しでも離れなければ。


「ニガサナイヨ」

「っ!?」


声がした。あの女の声だ。


パタパタパタ


足音・・・ただ軽い?あの女にしても・・・変な足音だ。


「あぁ、あああああぁぁぁぁぁ!?」


暗闇の、木々の間から現れたのはあられもない姿にされている同僚。


胴体と首が繋がっておらずその間は1本の木で繋がれている。


「う、うわぁぁぁぁ!?」


目の前で分解された元同僚。


「ザンネン」


そして俺の意識は途絶えた。


ーーーーーーーーーー


「ンー、ザンネン」


リサから聞いた情報で人攫いを殺しているがなかなか本拠地が見つからない。


王都中を配下のドライアドにも探させてるけど・・・あっ!発見したようだ。


てことでLets Destroy♪


今回生み出したドライアド、スナバコナキ・・・俗に言うダイナマイトツリーをいじくった植物を埋め込んでいる。簡単な衝撃で・・・ボンッ!だ。


本来なら熟して乾燥しなければならないがそこは異世界。色々いじくってたら小さな衝撃で大爆発するなんじゃそりゃっていう感じの植物が産まれてしまった。


まぁ、説明は以上!自〇しろ!ラン〇ー!


ドライアドが自分の胸に鋭く尖った手を突き立てる。


瞬間、ボンッ!!


刺した場所から無数の種が飛び、拠点にいた人攫いを一掃する。


ミッションコンプリート!・・・・・おや?


即死しているはずの人攫いが1人だけ・・・生きている。


散弾銃レベルをもらったら普通は死ぬんだけど・・・さすが異世界。


ということで私が直接行く。


ドライアドたちには王都中の警戒に戻ってもらい拠点の前に移動する。


当然だが先程ドライアドを爆発させたばかりなので所々血肉が飛び散っている。


そんな建物の奥。


扉にも穴が空いてるいも関わらず中にいる人物は確かに実力がありそうだ。リサよりも少し強いくらいかな?


「お、おい!てめぇがこれをやったのか!くそが・・・ここまで大きくするのにどんだけ苦労したと思ってんだ!」


男が持ち出したのは大きな鉈。特攻ドライアドで死なない訳だ。男の体にはかなり濃い魔力が纏われている。そしてその魔力の供給源は・・・あの鉈。


異世界特有、俗に言う呪われてた武器・・・なのかな?


「クソアマが!」


近づいてきた男を腕の植物を変形して薙ぎ払う。


ドドドドドドドドド!!


「ぐぅ!?ば、ばけもんが!」


おや?ダメージを受けた瞬間、魔力がガリッと減った。そして男は無傷・・・もしかして肩代わりしてる?


てことはあれか?魔力がある限りダメージを受けない・・・?なにそれ最高じゃん!どうしても欲しい。


詳しく見ないと上限とかは分からないだろうけど・・・それがあれば固有種との戦いもかなり楽になるはず。


「ウォォォォォ!乱風極!!」


とか考えているうちに男が殴りかかってきた。


大ぶりの縦振り。そんなの当たるとでも?


鉈が地面に叩きつけられた瞬間、男の腕を切り落とした。


ブワァ!


それと同時に男にまとわりついていた魔力が霧散する。


「ぐぁぁぁぁ!?いてぇぇえぇ!いてぇぇぇよぉぉお!!


お?魔力が霧散した・・・つまり上限がある??わかんない。分かんないけどこの武器は持っていた方がいい。


泣きわめく男にトドメをさす。


さてと・・・おや?


この拠点、よく探知してみると隠し扉がありその奥にまだ生き物がいる・・・普通のドライアドを作り調べさせる。


どうやら、隠し扉の先は牢屋になっていて何人か子どもが捕まっているようだった。多分、これが『商品』

なのだろう。


隠し扉は魔法的なものも使われていなかったので強引にこじ開けて『商品』を見る。






衰弱しきっている。全身傷だらけのものもいれば怪我は無いがうわ言のように「タスケテ」と言う少女もいる。


あぁ、イライラする。


この世界に来てから少し価値観が変わったように感じた。人だって悪い人なら殺せる。


それでもこれはダメだ。


「ツレテッテアゲル」


私は『商品』を優しく植物で包み込んで家に帰った。



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