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訪問者

ぴくん!


森にはなっているドライアドがなにかに反応した。攻撃するべきではないがどうすれば良いか分からない・・・そんな感覚だ。


ゆったりとロッキングチェアに乗りながら何が来たのかを確認する。


あれ?


知っているも何もあの少女とミリスとルシェルだ。


ドライアドにここに案内するように命令して少し待つ。


「『オドロイタ。オマエ、モリノヌシナノカ』」

「ヨウコソ。ソレデ?ナニカアッタノ?」

「すっごーい!ねぇ!ねぇ!あの椅子は何!?」


見れば以前よりもミリスの身体が傷んでいる・・・いや、これは誰かに襲われた傷?


「『スマナイガカクマッテホシイ。イマ、マチデハヒトサライガイテウゴケナイ。ミリスモツカマッタガナントカニゲテキタノダ』」


人攫い・・・誘拐ってことか。


「イイヨ。ユックリシテイッテ」

「『カンシャスル』ねぇ!私もあれに座ってみていい?」

「イイヨ」


改めてミリスとルシェルを見ると違和感を覚える。


ルシェルは自分でノームと言っていたがノームとは土に属する精霊のはずなのだ。しかしルシェルから感じる魔力は土の気配が一切しない。そしてミリスだ。以前は魔力を感じなかったが今は違う。ここが私の縄張りだから敏感になっている可能性もあるが・・・ミリスから感じるのは『光』だ。


言葉にするのは難しい。うーんと悩んでいるとまた、ドライアドが何かと接触していた。


「・・・イマ、モリノナカデミツリョウシャヲミツケタ。マモノモカラズニナニカヲサガシテル」

「『ヒトサライメ。マダオイカケテキタノカ』」


何故スラム街のただの子どもをこんな森の中まで追いかけてくるのか。理由は分からないがここは私の家、私の縄張りだ。私の縄張りで・・・勝手な事をされるのは・・・許せないよね。


人攫いはどうやら魔物を避けるナニカを持っているようで森の魔物たちが近づいていかない。まぁ、私には関係ない。前回の戦闘があれだったからね・・・楽しませてもらうよ。


ーーーーーーーーーー


「おい。何かあったか?」

「いや何もない・・・まったく、どこに行ったんだか」

「というかもう死んでるんじゃないか?俺たちみたいに魔除けのお香を持ってる訳でもないんだし」

「だがそれだと・・・」

「まて!なにか来る」


人攫い達が気配のした方を見る。


ギギ


ギギ


現れたのは木製の人型・・・人形が動いていた。


「お、おい。あんな魔物の情報あったか?」

「あの手が危険だが所詮は木だ。どうとでもなる」

「魔除けがきいてないのか?さっさとやってターゲットをさがs」


カタカタカタカタカタ


人攫いが話している最中に移動したドライアドが人攫いの1人の首を切り落とす。


「は!?」

「おい!おい!っ!くそが!」


慌てて武器を構える人攫い。今のは奇襲だったので次は正面から。


右手を剣のように、左手は盾のように変化させて人攫いと向き合う。


人攫いの武器は片手剣と斧。遠距離がないのは残念だが・・・。


歩いて近づくドライアドに片手剣を振り下ろす。ただ、遅い。


左手の盾で弾いて右手の剣で串刺しにする。


「ドラゴ!くそが!!」


斧持ちも振りかぶってくるがそんな大振りで当たるとでも?


一歩後ろに下がり斧を避けてそのまま首を切り落とす。


呆気ない。


それでも私はそこそこ戦えることが分かったのでよし!再びドライアドを自動で動くようにして肉体に意識を戻した。



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