12話
淑者らしからぬ言動をやってしまった。
彼の両親に「王妃教育を受けたはずよね」と言われてしまわない?
「……すみません、失礼しました」
「フフ、ローリスさん気にしなくて良いのよ。カエサルから毎日のように、ローリスさんの話は聞いていましたわ。魔石爆弾と言うのでしたわよね」
「そうだったな。私もカエサルから聞いて、早く見たくてうずうずしていたよ。それがあれば魔物討伐が楽になるのだったな」
お義父様とお義母様はご存知のようで、目を輝かせている。カエサルを見れば、頬を染めて優しく見つめられている。
(お二人とカエサル様が期待しているみたいだから、見せた方がいいかしら?)
私は応接間にメイドのキャロルを呼び、魔石爆弾が入った箱をもらった、その箱をテーブルの上で開いた。
「これが魔石爆弾なのか? キラキラ光る石?」
「この魔石って、魔力を込めないと使えない魔力石よね。この国でも取れる場所があるなんて聞いたことがないわ」
お義母様は石を一つ掴み、眺めた。
「聞いてください、母上。辺境地近くのローリスが持つ、鉱山で発掘できます」
「え? 何故それをカエサル様が知っているのですか?」
私が説明する前に、カエサルがウキウキと話し始める。それに私と、部屋の隅に立つキャロルが驚いた。
「あ、それは……」
「カエサルは助けてもらったあの日からずっと、ローリスさんを見ていたものね。おバカ王子の婚約者だと知っても諦めれず。学園に入学してもずっと好きで、だからあの子にいいように使われてしまうなんて」
「それは言わないでください、母上!」
「うんうん分かるぞ。いちど愛してしまったら諦めが悪いのは私と同じだな。お前が、他の女性とは結婚できない。愛する人の幸せを願い、生涯独身でいると言ったのもわかる」
それって、カエサルはずっと私を好きだったということ?




