三章 十八話 ルカとソエル
翌日は家族それぞれいつもの作業がある。
私は森に行く前に一度村長宅へ向かってから森に行くと
朝食時に伝えた。
お礼は早いほうが良いと思ったからだ。
その時にソエルが「お洋服のお礼を言ってほしい」と言っていたけど、
私が「それはソエルとルカが直接お礼を言ったほうが良いと思うよ。」
と伝えると「またじーじにあえる!」と大喜びしていた。
ソエルは村長が忙しいと思って始めはお願いしようと思ったらしい。
可愛いな…と思いながら村長宅へと向かった。
村長は今日は家に一人で過ごしていた。
私はこの後、作業があったので手短に、
服の調整は不要であること。
私とメリイとソエルの分を準備してくれた事へのお礼を述べた。
そして「ソエルが今度改めて直接お礼に来ると思います。」
と伝える。
すると村長の顔が一瞬で笑顔になり、
「ソエルちゃんとルカ君なら大歓迎じゃ。
いつでも来てほしい。」
と伝言を預かって家の方にある森への道へと向かった。
そしていつものサウロさんとシオンさんと私は伐採と整理。
ルカは切株に枝を差し込む同種接ぎの作業。
マローネさんとソエルは次の交易のための
小箱作りと家具作り。
そうして作業を終えた私たちは無事何事もなく家へ戻った。
そして朝に村長と話をした内容を、
ルカとソエルにも話をして、
村長が楽しみにしていたよと伝えると
「僕も良いんだ!」とルカは喜び、
ソエルも「じーじが来ても良いって!」と
メリイとマローネさんに嬉しそうに伝えている。
そうして次の日の作業はルカとソエルはお休みにして
メリイと三人で村長宅に行き、
お礼を言ってくることになった。
私は今回は一緒に行かずに、
作業に向かう事にした。
少しずつ涼しくなり、
本格的にマキなどの為に多めに木材を集めるのが
大事かなと思ったからだ。
― ルカ視点
今日僕は仕事を休んでソエルとメリイさんと一緒に
村長のお家に行くことになった。
可愛い冬服を準備してもらったお礼を言いに。
ソエルがすごく喜んでいて、
村長さんに会えるのがうれしいんだって。
僕は最初厳しい人と思って、
苦手だったんだけど、
お話しをしたらすごく優しくて、
今は僕も大好きになった。
おにいちゃんやおとうさんやおかあさんとも違う感じ。
うまく言えないけど本当に優しくて好きになった。
村長は僕たちを笑顔で歓迎してくれた。
ソエルは村長のお膝に座ったりして、
凄く楽しそうだった。
ボクものせて貰った。
おとうさんとは違う感じだけど、
あったかくてすごく安心する感じがした。
僕はお膝に座るのが好きになった。
今度おにいちゃんにお願いしようと思う。
ソエル元気になってよかった。
前はボクの後についてくる感じがしたけど、
いまはボクをひっぱってくれる安心できる感じがして、
ボクは今のソエルの方が好きになった。
ミノリおにいちゃんに、
メリイおねえちゃんとソエル。
ミノリおにいちゃんに会って、
今までも幸せだったけど、
前以上にたのしくなってもっと幸せ。
ミノリおにいちゃんがたまにやっている、
お空におれいをいうのを、
ボクもやるようになった。
おにいちゃんは今が幸せだからお礼してるんだって。
だからボクもお空にお礼をいう。
だってすごく幸せだから。
― ソエル視点
今日はじーじに会いに行く。
すっごく優しくて大好き。
私とルカが作った台車をほめてくれた。
マローネねえみたいになれるって言ってくれた。
私はその言葉をほんとうにする。
マローネねえといつまでも一緒に作る。
ルカと一緒に作るの楽しかった。
また作りたい。
メリイねえがほめてくれた。
ミノリにいもほめてくれた。
サウロおじさんもほめてくれた。
マローネねえもほめてくれた。
みんな笑顔でほめてくれた。
わたし、すごくうれしい。
だからもっとみんなを笑顔にする。
またルカと一緒に作って、
みんなにほめてもらう。




