三章 九話 家族皆で
四人で竹とんぼを飛ばして
楽しんだ。
遊んでいる最中にソエルが転びそうになった
ハプニングもあったけど、
メリイのお陰で怪我をすることもなくすんで、
私はほっとした。
その後はソエルがメリイに甘えて
メリイが嬉しそうに相手をしていたので、
取り残されたルカは私が相手をして一緒に
楽しんでいた。
それを甘えていたはずのソエルが見て、
また参加するという
私には嬉しい時間が過ぎて行った。
日が少し傾き始めた頃にサウロさんとマローネさんが、
帰って来てサウロさんはそのまま子供たちの様子を眺めて
マローネさんは少し寂しそうに
夕食の準備の為か家に戻ろうとしていた。
それを見ていたソエルがマローネさんに、
少しだけ一緒に遊ぼう?と言った事で、
マローネさんも嬉しそうに「少しだけね。」
と言ってソエルと一緒に竹とんぼを追いかけて行った。
それを見たサウロさんも竹とんぼを飛ばしたくなったのか
ルカの竹とんぼを借りて飛ばしてみる。
サウロ「なんだ?全然飛ばないな。
ルカ凄いなこんな難しいものを
あんなに飛ばしていたのか。」
力任せではうまく飛ばないと知り、
ルカやソエルの事をほめていた。
少し照れくさそうに褒めるサウロさん。
その言葉を聞いたソエルは嬉しそうに、
サウロさんの手を取って教えている。
ソエルが手を取って教えてくれる姿に、
嬉しくなっていたサウロは、
少し恥ずかしそうにその言葉を真剣に聞いていた。
ソエルの教えが良かったのか
すぐに空に吸い込まれていく竹とんぼを見て
ルカとソエルは
「わー、お父さんすごい!」
「おじさん、すごーい。
今までで一番高く飛んだよー!」
とサウロさんの事を褒めて喜んでいた。
その言葉が嬉しかったのか
少し照れたように「ソエルの教え方が上手だったんだ」
と伝えるとソエルは嬉しそうに
サウロさんの手を取って上下に振り回して、
喜びを伝えていた。
マローネ「あら良かったわね、サウロ。
娘に褒められてうれしいでしょ。」
と少し冷やかすように伝えると
サウロ「当たり前だろ?
こんなかわいい娘が褒めてくれて
喜ばん親は居ない。」
とソエルを見ながらマローネさんにこたえていた。
ソエルはその言葉を聞いて、
ますます手を上下に振っている。
その様子を見た私とメリイは顔を見合わせ、
一緒に笑顔になっていた。
さらに日が傾いてきたので
マローネさんは夕食の準備があるからと
先に家に戻って行った。
少し寂しそうなソエルを見て、
メリイが声をかける。
メリイ「ソエル。
マローネさんを手伝いたいなら行っておいで。
その方がマローネさんも嬉しいと思うよ。」
そう伝えると、ソエルはルカに声をかける。
ソエル「私、先に戻るね。
ルカ楽しかった、また遊ぼうね。
ミノリにいとメリイねえもありがとう。」
そう言ってマローネさんの後を追いかけて行った。
その様子を愛おしそうに
見守っていたサウロさんがルカを抱き上げて
頭を撫でていた。
サウロさんとルカ。
マローネさんとソエル。
ほんと良い親子だよな…
胸の奥が温かくなったのを
感じていた。




