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三章 五話 食後のひととき

その頃――

家の中ではルカとサウロさんが話をしていた。


サウロ「ルカ。

今日も楽しかったか?」


ルカ「うん!

ソエルと一緒に石を拾ってね、

ミノリおにいちゃんの耕すのを

一緒に見て、一緒に石を拾って、

一杯お話しもした。

すごく楽しかったよ。」


嬉しそうに話すルカにサウロは笑顔で


サウロ「そうか。

よかったな。

今日は土を乗せただけだから、

明日もミノリとソエルと一緒に行動して、

畑を整えると良い。」


ルカ「え?明日もお手伝いしなくていいの?」


サウロ「まだ土を乗せるところしか出来てないだろ?

ミノリはどこか抜けているからな。

ルカが教えながら一緒に畑の土を混ぜて整えるんだ。

今なら冬の寝かしにもちょうどいい。」


ルカ「寝かし?」


サウロ「そうだ。

畑は収穫してすぐに種を植えても育たないことが多い。

だから新しい森の土を混ぜて、

暫くは寝かせたほうが良いんだ。」


ルカ「何も植えない時があったのは寝かしてたんだね。

ぼく達と一緒だ。

でもそっかー。

すぐに種は植えられないんだ…」


サウロ「収穫したばかりの所に植えるのは

俺は反対だ。

失敗すると分かっていて植える事は駄目だ。

でもミノリが手にいれたメイズ。

これは試す価値はあると思う。

俺も知らない野菜だ。

一度は試さないと判断出来んからな。」


ルカ「わかった。

ミノリおにいちゃんが戻ったら

話してみる。」


サウロ「ああ。

失敗も勉強になる。

一緒に覚えて行けばいい。」


そういってルカの頭を撫でてあげる。

ルカは嬉しそうに笑顔で「うん!」と、

元気に答える。


―ミノリ


メリイの訓練を見ていた私はメリイの、

「そろそろ時間じゃないか?」

という一言で家に戻る事にした。


中に入ると、

丁度調理が終わり、

テーブルにスープを並べ始めていた。


私は「遅くなりました」と一声かけて椅子に座る。

家族そろって食事を楽しんだ後、

家の横にある畑の事を話しあった。


ルカ「ミノリおにいちゃん。

今日お掃除した畑ってすぐには種が植えられないんだって。」


「え?そうなの?」


サウロ「やっぱり知らなかったか…

これから本格的に冷え込んでくる時期だ。

今植えても恐らく枯れてしまうぞ。」


「それじゃあ今日の土は?

あれって土に栄養を与える為じゃないのですか?」


サウロ「その通りだ。

ただこの時期になると土を混ぜてすぐ種を植えるとは

行かないんだ。

この時期なら栄養のある土を混ぜて

冬の間は寝かせる。

そうすることで春先に植える種が良く育つ。」


「そうだったんですね…

植える前に知る事が出来てよかったです。

でもメイズは一度試させてください。

私の記憶では、

メイズは暖かい場所で育つはずなんですけど、

同じ種とも限らないので一度は試したいです。」


マローネ「もちろんよ。

メイズという物は私やサウロも知らないもの。

何度失敗しても大丈夫よ。

貴方が手に入れたものなんだし、

畑だって自分で増やしたんだから、

好きになさい。」


マローネさんが優しくそう言ってくれる。

サウロさんも「そうだな」と私の考えを理解してくれていた。


「ありがとうございます。

時間はかかっても、

きっとおいしいメイズを育ててみせます。

ルカとソエルにも手伝って貰って。」


そう言って二人に笑顔を向けて話すと

二人とも笑顔になり

「うん」「まかせてー」と元気に答えてくれた。


サウロ「おお、期待してるぞ。」

マローネ「期待しておくわね。」


と二人も楽しそうに答えてくれる。


「それじゃあ私が耕した所にはメイズを植えて、

他の畑は森の土と混ぜ合わせて

整えることにしますね。」


サウロ「ああ、それで良いと思う。」


マローネ「ええ。お願いするわね。」


ルカ「ぼくも手伝うよ。」


ソエル「私も手伝う。

マローネねえ、良いかな?」


マローネ「もちろんよ。

細工はいつでも出来るんだから、

今はソエルがやりたい事をやりなさい。」


ソエル「ありがとう。

マローネねえ。

やったぁ。

あしたも手袋付けて

土いじりだー。」


ルカ「明日も楽しみだね、ソエル。」


ソエル「うん、楽しみ。」


二人は明日の畑作業を楽しみにしているようだった。

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