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絵文字板

ルカとソエルが家で休憩中に、

ある事を思い出し作業場に来ていた。


そしてルカ専用の私が作った机と椅子を見て

お揃いのソエル専用の作業机を並べようかな…

そう思ってソエルの机と椅子を[クリエイト]した。


ルカとソエルの机はぴったりの高さで横に並んでいる。

マローネさんの作業台より少し低い

子供たち専用の机が二個並んだ……

私は満足して家に戻り、

ルカとソエルと合流した。


「よし。それじゃあ、

ルカ、ソエル!

一緒に絵文字板を作るぞ。」


「「おー!!」」


と作業場へ三人で向かう。

中に入りマローネさんの作業台の前までくると

ルカが気が付いた。


ルカ「あー僕のとお揃いだー。

ミノリおにいちゃん、作ったの?」


ソエル「これ私の?」


「そうだよ。以前ルカには作ったけど、

ソエルのはまだだったからね。

どうせ作業をするなら

一緒のほうが良いだろ?」


ソエル「うん!ミノリにい!ありがと!」


と飛びついてきた。

慌てて受け止める。


「喜んでくれて私も嬉しいよ。」


それを見たルカも


「お揃いだー!」


と飛び跳ねて喜んでいた。


そうして出来上がったばかりの椅子に

ソエルが座って横並びでルカとソエルは、

嬉しそうに話をしている。


「それじゃあ始めようか。」


私がそういうと、

ルカは玩具を作ったことがあったので

落ち着いていたけど

ソエルは初めての自分の為の玩具。

今までで一番の楽しみだったと言わんばかりに

ウキウキが目に見えていた。


セリアさんが私の言った順番に書いてくれた文字を

確認して三人で話し合う事にした。


「ルカ、ソエル、どっちが文字を書く?


「「もう決めてたよ。」」


「私が絵を描く!」

「僕は文字!」


同時に答えてきた。


「そうか、それじゃあ

マローネさんが作ってくれた

板に彫って行こうか。」


「ルカは犬、猫、牛、豚、鶏の順に彫って行ってね。

この順番に書いてくれたから

左から順番に。

怪我には注意してね。


失敗しても気にしなくても良いからね。

失敗した板も削って出た

木屑も冬には一杯使うから、

安心して彫ってね。


ソエルは、鶏から彫って行こうか。

怪我だけは気を付けてね。」


「「はーい」」


ルカはお手本の文字を見ながら、

慎重に彫っているので

少し時間がかかっていたけど、

ソエルはどんどん彫っていく。


器用なのは分かっていたけど

絵心もあるのか、すごいな。

この速さなら私も文字を彫ったほうが

良いかもしれないと

私は出来上がった絵の裏に文字を彫ることにした。


そしてソエルが2セット絵を彫り

ルカが一セットの文字を刻んだものが出来た。


ルカが二回失敗して、

ソエルが失敗無し。

私は四回と散々な結果に…

細工はまだまだ初心者だ。


ルカに


「大丈夫だよ。

ミノリおにいちゃんは最近まで

やったことないんだから」


と慰めてくれた。

ソエルも


「私は慣れてるし、ルカもお手伝いで

小物も少し触ってたから、

ミノリにいより、上手なのは

当たり前だよ。」


と笑いながら言っていた。

子供たちが楽しそうだし

失敗を気にしてない様子なので

私は安心して出来上がった絵文字板を眺めていた。


「それじゃあさっそくやってみる?」


「うん!」

「するー!」


と元気よく答える。


「じゃあ私が動物の名前を言うので

これだと思う物を手で押さえるんだ。

最初は分かりやすく絵を表にしようか。

じゃあ早い者勝ちだよ……」


二人の目が真剣になって絵文字板に集中している。


「猫!」


二人の手が同時に動く…

先に手を置いたのはソエル、

ちゃんと猫の板を抑えていた。


「早いかったね、ソエルがまず一枚だ。」


ルカ「あー負けちゃったー。」


ソエル「やったあ!」


ルカは少し残念そうに

ソエルは嬉しそうに

それぞれかわいらしい反応を見せてくれる。


「それじゃあ、次いくよー。」


二人は無言で絵文字板を見つめていた。


「牛!」


「「はい!」」


同時に声が上がり

またもやソエルが押さえていた。


ルカ「また負けたー。

ソエル早いよー。」


ソエル「私はおねえちゃんだから!」


ルカは悔しそうに、言っている。

顔は笑顔だけど。

ソエルは自慢げで喜んでいる。

この二人いつまでも見ていられるな…


「じゃあ三回目行くよー。

今度はちょっと意地悪するよ?」


二人は少し不思議そうに私の顔をみて

すぐに絵文字板に集中する。


「イノシシじゃなくて……鶏だ。」


ルカが最初動こうとしてすぐに止まって

戸惑っていた。

ソエルも同じ感じだったけど鶏と聞いて

鶏の絵を押さえていた。


「ミノリおにいちゃん。意地悪だ―!」


そう言って私に抱き着いてきた。

抗議なのか

必死に頭をこすりつけてくる。


「騙されちゃったね。

でもね、こうやって少し

間違えそうな言い方をするのも、

この遊びのやり方なんだよ。


問題を出す人も色々考えながら出すと、

もっと面白くなるんだ。」


黙ってみていたソエルが


ソエル「へー、面白いね。

私も騙されそうになったもん」


「問題を出す人は

こうやって迷わせる言葉を使って、

遊びを難しくするんだよ。

ごめんね、ルカ。」


離れて顔を上げて笑顔で


「大丈夫。面白いから。」


と本当にうれしそうに言ってくる。


「でも今のでソエルが三枚だから

この勝負はソエルの勝ちだね。」


ルカ「あー負けちゃったー」


と残念そうに言った。

ソエルはソエルで


「やったー!私のかちー!」


と飛び回っていた。


「おいおい、危ないよ。作業場では

暴れないようにね。」


そう注意すると

ごめんなさいと言って大人しくなった。


私はソエルにゆっくり近寄って

目線を合わせて


「おめでとう。ソエルの勝ちだよ。」


と笑顔で言うと、

ソエルも笑顔で


「うん!」


と喜んでくれた。

それを見ていたルカも


「ソエルおめでとー!」


と手を叩いて喜んでいた。

ルカの言葉に照れてるのが可愛かった。


「今はまだ絵文字板の数が少ないけど

どんどん数を増やせば、

子供達皆で一杯遊べるようになるよ。」


そういうとルカとソエルも

また一層喜んでくれた。

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