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待ち望んだ光景

他の家の畑を手伝った後

家へと戻ると信じられない光景が待っていた。


心から願っていた光景、

それが今目の前にはっきりと……


少し離れた場所ではメリイザザが居た。


「メリイザザさん」


「ミノリ……

さっきソエルがいつも以上の反応を見せた。

だから一応聞いてみたんだ…

外に行ってみないかって。

そしたら、うなずいてくれて……」


「メリイザザさん。もういいですよ。

よく、見守ってくれました。

ありがとうございます。」


涙を浮かべ、それでも嬉しそうに、

ルカと一緒に遊ぶソエルを見て

微笑んでいた。


「メリイザザさん。

言っておくことがあります。

ソエルは元気になりました。

でもだからと言って、

完治したとは言わないんです。」


「な!?

どういうことだ?

ソエルはあんなに元気になって…」


「そう見えるだけです。

子供の頃に受けた傷は

表面では見えない場所で未だくすぶっています。

元気だからと安心しすぎるのは危険です。

何時また心の闇に引きずられるか分からないので、

今はまだ目を離さないようにしてほしいです。」


「やっと笑顔を見せてくれたのに…

それじゃぁ私のした事は……」


「勘違いしないでください。

元気になったのは、

間違いなく貴方のおかげです。

貴方が守ってくれたから、

安心して元気を取り戻した。

それは貴方がソエルの事を

本気で寄り添い見守ったから。

貴方だけしか出来なかった事です。」


「私のしていたことは無駄ではなかった…と?」


「間違いなく。

私も同じ感じでしたから。」


そういい、笑って答えた。


「お前もそうだったと?」


「ええ、そうですね。

私の場合は他人の助けで生活出来ていました。

私はその恩をここで返そうと思っています。

やさしさで助けられたからこそ、

私はそれを子供達へ返したい」


ルカとソエルを見続けていた…


視線の先には

楽しそうに竹とんぼの羽を追いかけるルカと

楽しそうにそれを見ているソエルが一緒に笑っていた……




ここまで、お読みいただき、ありがとうございます。


二章の開幕です。

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