感動と感謝
目覚めると森の中らしい
目を覚まして周りの状況を確認していると
ふと気が付いた。
「足の痛みが無い・・・」
誰に伝えるわけでも無く自然にもれた言葉・・・
緊張を押し込めてゆっくりと立ち上がってみる。
「痛みが出てこない・・・」
嘘だろ・・・
信じられない状況に困惑しつつ
その場で足を曲げたり伸ばしたりを繰り返す
今まで感じていた痛みが無い。
足を延ばすと出てくる痺れも
立つと急に走る激痛もない。
私は無言のままゆっくり歩く・・・
少しづつ歩く事を続けてそして意味もなく走り始める。
「凄い走れる!普通に走れている!」
ただそれだけのことなのに、
涙がボロボロと溢れて止まらなかった
走れることに感動を覚えていると
『幸福度を検知しました。』と女性の様な声が聞こえ
視界の横に文字が浮かび上がる。
幸福度1000
「千ポイント・・・」
これが多いのか少ないのか今は分からない。
出来るだけ温存するべきだろうと判断した。
見ていると喉が渇いていることに気が付いた。
あやべ・・・
水の事を考えていなかった。
すぐに水場を探すために歩き始める。
運良く近くに川を見つける事が出来た。
三神へ改めて感謝しつつ川へ向かう。
川を見つけて暫く下流を進んでいく
川辺の浅い場所を見つけて川にはいってみる。
冷たくて気持ちいな・・・
生前はこんな事できなかった。
感慨深い気持ちを抑えて川の水を一すくいしてみる。
川の水をそのまま飲んでも良いのか?。
水が一瞬光ると綺麗な水になっていた。
あ、これもイルミナ様の祝福
(それともレピエ様の自動回復や精神耐性の守り)のおかげかな?
意を決して飲んでみる
おいしい・・・
ただの水でも走りつかれた後の水が
こんなにおいしいとは・・・
改めて三神へ感謝を祈った
ふと視界の端を意識すると、そこにある光の数字が、
いつの間にか『1050』に書き換わっていた。
水場は確保できたけどあとは入れ物か・・・
そう思い手頃な石や木を集めていく
頭の中に作りたいものを想像して念じてみる
クリエイト
「あ・・・作れそうだ」
そして水筒になるように念じる。
石と枝が光につつまれる
そして光が収まると
石を削ったような水管に木の蓋の水筒が出来上がった。
「すご・・・」
ただそうつぶやいた瞬間
幸福度ポイントが1060に増えていることに気がついた。
水筒を作ると10という事かな。
川を見つけて水の飲んだときは50だったけど・・・
試しにもう一個作ってみる。
ポイントは増えていない。
クリエイトで貰えるポイントは
最初の作成だけ貰える感じなのかな?
そう考えているうちに木々の隙間から見えていた日差しが
徐々に弱くなっていることに気が付いた。
まずい夜になる。
そして気が付く。
火を準備しないと・・・
慌てて河原の平らな場所を見つけ木と石を集めた
石を円状に並べて枯れ木と枯葉を積んでいく。
そして焚火をイメージしてクリエイトと呟いてみる
いきなり燃える火に驚いてしまった。
想像通りの焚火になった。
これで少しは安心かな?
そう思い腰を下ろす。
普通に立って作業をしているだけなのに何故か嬉しい気持ちで
疲労感も以前の様な無気力なものではなく
心地の良い疲労感に嬉しい気持ちを抱いて横になる。
明日は食料の確保と簡易的でも安心出来る場所を作りたいな・・・
明日への希望を抱いて眠りについた。




