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守ると決めた日


一か月前――


メリイザザ達のパーティーでは、


「おい!メリイ。お前この村に残るって本当か?」


「ええ。残る。」


「折角、鋼鉄まで来て、メルカティス連合商業国に、

行くことも出来るのに?

お前行きたがっていただろう?」


「ええ。でもやる事が見つかった。」


「やる事ってあの女の子の事か?」


「そう……あの子が元気になるまで守る。」


「お前の事情は理解しているし、

のめり込むのも分かっちゃいるが……」


「事情は説明した……

これ以上は必要ない」


「メリイ、気持ちは変わらないのね?」


「何を言われても、私の気持ちは変わらない。

あの子を見守る。」


「そう、分かったわ。」


メリイと別れたあとも、


「メリイの抜けた穴は相当大きいぞ。」


「今後の護衛を3人で、しかも前衛職が抜けるんだ……」


メリイが行った後も

相談を続けているPT



偶然メリイザザの元パーティーの

やり取りを見てミノリはある決意をする。


そして、そのPTへと接触していた。


メリイの抜けた穴を埋めるために

接触したことを伝える。


前衛を務めていたメリイが抜ければ、

今受けている護衛依頼は今まで以上に危険になる。


最初は疑っていた。


だがミノリが道端の枝を拾い上げ、

何かを呟くと、枝がかすかに光る。

光の収まり

その枝を渡した途端、

三人の目つきが変わった


そして彼らと一緒に道からそれた場所へ移動。


その場で武器と盾を受け取り

ミノリが何かを呟く。

武器が淡く光る。


そして三人の顔色が変わった。


光の収まった装備品を返すと

手に持った途端、何かを感じたのか、

お前何をした!?

何これ……

何が起きた?

と聞いてきたが、


この事はご内密にお願いします。

私はメリイザザさんの子供を思いやる気持ちに

応えたい。それだけです。


ミノリは最後に頭を下げ感謝を述べる。


三人無言になって首を縦に振る。

彼らは、この事は誰にも話さない。

と言って集会所の方へと戻って行った。


ソエルと数日一緒に過ごす内に

気が付いたことがある。


私が夜中に物音で反応する度、

女の子が怯える様子を見せた。


その為、そのことをマローネに相談すると

最近では作業所にベッドを置いてくれた。


私はそこで休むようになった。


三週間ほど経った頃だった。

少し食事の量は増えた気はする。

でもそれだけ。


私には反応を見せてくれる。

けど他の人になつく気配はない。


ひいき目に見ても良い家族だとは思う。

それでも駄目……

そう思っていた。


私が残って正解だった。

少なくとも今は、

私が居るべきだと思った。


しかし突然何かが変わった……

私が話しかけないと

ご飯すら口にしなかった子が

外から聞こえる子供たちの声に

反応を示すようになった。


座ったまま窓枠に視線を送る。

ただそれだけ……

移動中の馬車の中でも

外を気にするそぶりはなかった。

それが今視線だけ動かした。


さらに数日後。

決定的な変化が見えた。


ソエルが立ち上がり窓枠から外を見た。

数秒……

たったそれだけ。


すぐにいつもの姿勢になる。

でも私は何か希望が見えた気がする。


子供のはしゃぐ声。

私にはただの騒がしさ。

それでもその声に

ソエルが反応を示したのだ……


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