↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
134/139

六章 十話 外伝

本作をお読み頂き、ありがとうございます。

この話は本文の六章十話と同日投稿になっている、

外伝作品になっています。

間違いやすい形になっていますがご理解ください。

――ロア視点

村の外周を警戒していた私は、

北東の門から出てくる一人の男を見た。

広場の方で像を祀っていた男だった。


その男の後を付け

声をかけることにした。


その男には神聖な魔力をわずかに感じた。

人種が今は無くした知識を持っていた。


今は名を変えられ、

本当の神々の名前はこの大陸のどこの人の国にも残っていない。

それなのにこの男は神の名前を正確に言い当てていた。

この男は飛人だと理解出来た。


そして世界には子供が利用され、

捨てられるという現実を話をした。

それは飛人として、

この男に少しでも何とかしてほしいと思ったからだ。


でもそれが逆効果となった。

子供たちの現実を聞き、

何かを考えこんだ後、

明らかに雰囲気が変わった。


その瞬間、私は目を見開いた。

人が悪感情で染まるとき魔力に飲まれ変異する事が稀にある。

本当に稀だ。

私が数百年生きていて話には聞いてはいても、

見るのは初めての現象。

これがそうなのだと瞬時に理解した。


私は冷や汗が出た。

そして力を解放した。


普段は使わない自分の最も得意とする魔力を練り上げる。

その美しい白金の髪に蒼みが帯びる。

そして水の結界でミノリを覆った。



――メリイ


ルカとソエルとトトたちと村を見て回っていたメリイ。

皆で会話をしながら歩いていると、

ルカが急に無言になり村の外へと目を向けた。


そして無言で走り出した。

慌てるトトたちにメリイは声をかけ、

一人追いかける。


ルカに何か取りついたかのような感覚を受けるメリイ……

その先には様子のおかしいミノリ。

そして、ミノリを魔力で包み込むロアが見えた。


「近寄らないで!」

そう叫ぶロアを横にルカがミノリに歩み寄る。

「おにいちゃん……」

そうつぶやき手を差し出した。


その手は水で出来た結界をすり抜け、

ミノリへと伸ばしていた。


そして苦しそうなミノリの手を握ると、

光の柱が空へと伸びた。

そして光が静まるとミノリは地面に倒れ、

ルカもまた倒れ込む。


メリイがルカを抱きとめ、ロアを睨む。

メリイが問い詰めるとロアが話す。


この世界には苦しむ子がいると話をした事。

貴方は助けないのかと。

そしてミノリの魔力が暴走したこと。


ミノリもルカも魔力切れとは違うと話し、

問題はないはずだと言うロアの言葉を聞き、

少し安心したメリイ。


ミノリが目を覚ますまでロアが守ると伝えた。

そして、ミノリが目を覚ましたら広場に連れて行くと伝えた。


メリイはルカを抱きかかえミノリをロアに任せて、

家へと戻った。


家へ戻り部屋に寝かせて見守っていると、

ルカはすぐに目を覚ました。

「おにいちゃんは?」

寝ぼけたようにそう話すルカ。


ミノリは「大丈夫だ。」と答えた。


ミノリがどういう状況か分からない上、

ルカの様子もおかしかった。

すぐに合わせるのはどうかと思い、

夕食時には会えると伝えるとルカは安心した。


そして思い出す。

さっきのミノリはまるで別人で、

魔物を相手にしたような印象を受けた。

そしてそれを収めたルカ。

あの光はミノリが使った特別なクリエイトスキルと同じ、

暖かな光の感覚に似ていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。