人間族タクマと謎のエルフ少女 (再)
(再)
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俺はタクマ
人間族として異世界に飛ばされた冒険者だ
冒険者ギルドでSランクをもらった
でも周りからは怖がられて嫌われている
誰もパーティーを組んでくれない
「はぁー」
そんなある日、道で奴隷商人に出会った
小さなエルフの少女が男たちに無理やり連れて行かれていた
「早く歩け」
「はいっ」
「お前は奴隷だ。恨むなら親を恨め」
少女は泣きそうになりながらも耐えていた
異世界ではエルフが奴隷として売られることはよくあるらしい
「嫌な世界に来たもんだな」
俺はこの世界に来る前、現実世界でいじめられていた
耐えきれずに自ら命を絶った
そんな俺を女神が拾い、この世界に勝手に送り込んだ
魔法と錬金術の力まで勝手に与えられて
「……やるしかないか」
決意して俺は男たちに声をかけた
「おい、その子を離せ」
「バカかお前、この子は破壊王様の奴隷だぞ」
「破壊王?」
「知らないのか、この世界で一番強いボスだぞ」
それでも俺は下がらなかった
「関係ない、その子を返せ」
男たちが一斉に剣を向けてくる
俺は魔力を集める
女神からもらった魔法と錬金術を合わせた技を放つ
「エレメンタル・クラッシュ!」
炎、雷、氷の力が爆発して、男たちは吹き飛んだ
「大丈夫か」
少女はおそるおそるうなずいた
「……はい」
その時だった
「誰が俺の獲物に手を出していいと言った?」
冷たい声が空気を震わせる
黒いマントを着た男が丘の上から現れた
「お前は……破壊王……!」
そう、この世界で一番強い存在が現れた
逃げる? 無理だ
でも、もう俺は逃げない
「その子は俺が守る」
破壊王は笑った
「面白い
久しぶりに楽しませろ」
こうして、異世界最強のボスと俺の戦いが始まった
⸻
続
Again




