第四話 これはいつか来た道
ここまで毎日掲載しましたが、次回は検査を行った後で!!
忘れもしない昨年七月、癌の診断が下りる前のことですが、
「それじゃあ今から採血して、胸のレントゲンを撮って、MRIやって、呼吸機能検査までやっちゃおうか!」
悪性の癌かもしれないということで紹介状を持参で受診をしたその日のうちに検査、検査とバンバン進められることになったのですが、今回も今回で、健康診断で腹部エコー→造影CT→MRI(new!)
今回、膵臓に水泡のようなものが写ることになりました。この膵嚢胞というものは健康診断などで偶然発見されることが多いみたい。
膵嚢胞の多くは良性で直ちに危険なものはありませんが、種類や状態によっては経過観察や治療が必要になることがあります。
MRIを用いて嚢胞の大きさ、形状、内部のしこりの有無を詳しく調べることになりますが・・
「MRIの検査ですが、早くても三週間後になりますね」
「そんなに予約取れないの?」
「今はいっぱいみたいで」
「もちづきさん、予約は三週間後になるけど」
「大丈夫です!」
うえー〜、またMRIですか! 私は昨年、MRIをやった時に使った注射で薬疹が出ちゃったんですよね〜。ああー・・薬疹! 薬疹!
検査の説明については別の場所で看護師さんから聞く形になるのですが、前回、薬疹が出たことを相談すると、
「それは確認しなければならないですね! その時のお薬の名前は分かりますか?」
「いや、分からなくて〜!」
以前、こちらの病院でMRIをした時に注射を打ったのですが、それは見事な薬疹が出たんです。私にはこれが何の薬剤だったのか分からない。昨年行った手術の時にもちょっと問題になったのですが、医大で行った検査じゃないので、薬の名前は分からずじまい。そこで検査説明担当の看護師さんは調べてくれました。
「ブスコパンですね」
「ブスコパン?」
「もちづきさんがMRIの際に薬疹が出たというお薬はブスコパンです!」
「ブスコパン〜!」
ブスコパン、それは胃が猛烈に痛い時や胃痙攣を起こした時に利用するお薬なのですが、MRIの時には腸管の動きを抑えることでブレの少ない画像にするために使用することも多いみたいです。
ブスコパン、私が現役だった遥か昔にも使っていたお薬です。
「それじゃあ、ブスコパンで薬疹が出ていたってことですか!」
「先生にも確認しましたが、もちづきさんがMRIをする時にはブスコパンは使用しない形で依頼を出して貰っています」
「有難うございます! だけどブスコパン? 今まで抗生剤や風邪薬で薬疹が出てばっかりだったんですけど、ブスコパンで?」
「そうですね、ブスコパンでも薬疹、蕁麻疹が出る場合はありますね」
「はあー〜!」
こうして私のお薬手帳のアレルギー記載欄に『ブスコパン』が新たに加わることになったのですが、それにしたってですよ?
「萎えるわー〜」
膵臓に膵嚢胞ってなに? マジで萎えるー〜。それに副腎の線維腫? 軽く問題ないから次、膵臓って感じで流されましたけれども! 萎える! 萎える!
これは後から調べて分かったことですが、検診などで膵臓に膵嚢胞が見つかった場合は、膵嚢胞が大きくなっていないかを定期的に確認していくことになるわけです。膵臓癌は症状がない場合が多く、気が付いた時には手遅れ! ということも多いのですが、膵嚢胞の大きさを追っている間に膵臓癌を早期に発見した! という事例も多いということから、
「膵嚢胞が見つかったら、ラッキーくらいに考えておいた方が良いでしょう!」
ということらしいんですが、それにしたって、それにしたってですよ?
「副腎の線維腫に膵臓の膵嚢胞(疑い、まだMRIをやっていない)マジで萎える。マジで萎える。」
こうしてMRIの検査予約をした私は、帰りに行きつけの神社に寄ることにしました。
この病気をしてから地元の神社(大祓といつでも幟旗を掲げている、きっと何かしらを祓ってくれるに違いない)に月一回は参拝に行っているのですが(げん担ぎが甚だしい)今月はこれで二度目になります。
健康診断で腹部エコー→造影CT→MRI(new!)となった私は、約一年前に通った道をもう一度歩き直しているような気分。心底うんざりした私が次に何をしたかというと、結局いつもの現実逃避です。
株式会社カドカワが主催する新人文学賞のうちの一つに「横溝正史ミステリ大賞」というものがありまして、こちら、本当にこういったら申し訳ないんですけど、とってもお手軽に投稿出来るんですね。まあ、当選するわけもないんですけれども。
これに出そうと『屍の声 〜歯の謳編』をカクヨム様で掲載し続けていたのですが、これがダラダラ進み過ぎて予定文字数を超過しているような状態です。
「よし! これを提出するために今から取り組もう!(完全なる現実逃避)」
応募の締め切りが9月30日、ダラダラ進んでいたのをコンパクトにまとめるだけだから楽勝でしょうと思いきや、
「いやいやいや、これじゃアカンやろ・・」
ということで書き直し、書き直し、ほぼほぼ書き直し、たったの六日間で十三万文字を書き直し。その後、誤字脱字を確認しつつ(それでも誤字脱字しているけども!)ギリギリお話をまとめて応募提出したのが9月30日の十六時。
普通ですね、応募すると受付完了メールが届くわけですが、一向に届きません。
『二十四時間以内に受付完了メールが届かない場合は、誠にお手数ですが再度ご登録をお願いいたします』
と、書いてあるのですが、二十四時間後は10月1日になっているので応募できませんわ。
本当に脳みそ痺れるくらいの勢いでギリギリの攻防戦を(勝手に)行い、ギリギリで応募したものの、
「あ・・これあかん奴やん」
その後、受付完了メールが届くことはありませんでした。
あの苦労は一体何だったのか?
まあね、当たるも八卦当たらぬも八卦状態で提出しているし(意味が違うか)、まあ、いいっすよ。現実逃避出来たからね?
それにしたって・・それにしたって・・
「自分でも思うに、面白い作品に出来たんだけどなー〜!」
2月に出る一次審査に完全に落ちたって確認したら(そもそも応募出来ているかも完全に怪しいけれども)改めてネットに掲載したいと思います!
しかし6日で十三万字書き直しは無茶でした。
これによって現実逃避は出来たんですが、完全に燃え尽きました。心情的には『明日のジョー』です。そんなわけで『貴婦人の噂話は〜』も『屍の声』もネット掲載は中途半端に放置状態。
現在、リハビリ目的で『癌の告知を受けたなら』を書いているような状態でして、ここまで毎日掲載しておりましたが、次回はMRIの検査結果が出た後に、このお話の続きを掲載します!
癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。
癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、
二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!
もし宜しければ
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よろしくお願いします!




