表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第1章「崩壊する日常編」
PR
7/9

第7話「迫る暴走ロボット」

ビーッ! ビーッ!


警報音が地下研究施設に響き渡る。


【警告】


【侵入者確認】


【地下通路・Aルート】


【敵性ロボット 4体】


「四体も……!」


ジェイクがモニターを見つめる。


赤い点がゆっくりとこちらへ近づいてくる。


「入口を壊して入ってきたのか……」


ルーカスは唇を噛んだ。


父親が十年間守り続けてきた研究施設。


その秘密が、今まさに暴かれようとしている。


ミリアは素早く施設の地図を表示する。


「この施設は広いわ。でも一本道じゃない。」


画面には複雑な通路が映し出される。


「ここが中央研究室。」


「ここが資料保管室。」


「こっちは開発区画……。」


「そして、この奥に武器開発区画がある。」


ルーカスが反応する。


「武器開発?」


「名前だけよ。何があるかは分からない。」


ガンッ!!


地下通路の奥から鈍い音が響く。


「もう近い!」


ジェイクが声を上げる。


監視カメラの映像がモニターに映る。


四体の警備ロボット。


学校で見たものと同じ型だった。


赤く光るセンサー。


無表情な顔。


ゆっくりと施設を進んでくる。


『侵入者を確認。』


『対象、人間。』


『排除します。』


「くそっ……。」


ジェイクは近くにあった鉄パイプを拾う。


「やるしかない。」


「待って!」


ミリアが止める。


「普通の鉄パイプじゃ装甲は壊せない!」


「でも!」


「戦ったら死ぬ!」


ルーカスは黙って監視映像を見ていた。


怖い。


また逃げるしかない。


それでも、生きるためには逃げなければならない。


「……逃げよう。」


ルーカスが言った。


ジェイクは驚く。


「研究はどうする?」


「今は生きることが先だ。」


「父さんの研究も、俺たちが死んだら終わりだ。」


ミリアは頷く。


「奥に非常通路がある。」


「そこから別区画へ移動しましょう。」


三人は研究資料を数冊だけリュックへ入れる。


全部は持ち出せない。


必要最低限だけだ。


その時。


ドォン!!


通路の隔壁が大きく揺れた。


「隔壁を壊してる!」


ジェイクが振り返る。


ギギギギ……


金属が軋む音。


バキィン!!


厚い鋼鉄の扉が吹き飛んだ。


『侵入者を確認。』


『排除を開始します。』


四体の警備ロボットが研究施設へ侵入する。


「走れ!!」


ルーカスの声で三人は一斉に走り出した。


地下施設の通路を駆け抜ける。


後ろから重い足音。


ガシャン……


ガシャン……


ガシャン……


確実に追ってくる。


一本道を曲がる。


その先でミリアが叫ぶ。


「こっち!」


非常扉を開く。


三人は中へ飛び込む。


ドン!!


扉を閉める。


すぐ外からロボットが叩き始める。


ドン!!


ドン!!


ドン!!


「時間の問題ね……。」


ミリアが息を切らす。


ルーカスは部屋を見回した。


そこは今までとは違う区画だった。


棚には見たことのない金属。


試作品らしき部品。


大型の機械。


そして、一番奥には厚いシャッター。


シャッターにはプレートが付いていた。


【第零開発室】


「第零開発室……?」


ルーカスがその文字を見つめる。


父親はこの部屋で何を作っていたのか。


その瞬間。


シャッターの横にある認証装置が、静かに光を放った。


【生体認証を開始します】


第7話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ