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メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第2章「第1施設編」
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55/100

第55話「最後の一体」

大型ロボットの拳が振り下ろされる。


ルーカスは横へ飛んだ。


ドゴォン!


床が大きくへこむ。


「こいつ、さっきまでの奴らとは違う!」


大型ロボットが腕を振り回す。


ルーカスは後ろへ下がりながら攻撃をかわす。


ジェイクが横から飛び込んだ。


「ルーカス、足を狙う!」


「分かった!」


ジェイクの武器が大型ロボットの膝関節へ叩き込まれる。


ガキン!


わずかに動きが鈍る。


ルーカスがその隙に懐へ入り込んだ。


「ここだ!」


ブレイカーを腹部へ叩き込む。


ドン!


大型ロボットが後退する。


しかし、倒れない。


「硬すぎる……!」


ミリアが端末を操作しながら叫ぶ。


「胸の中央に動力装置がある!」


「そこまでどうやって行く!」


「脚を止めて!」


ジェイクが頷く。


「任せろ!」


大型ロボットがジェイクへ向かって突進する。


ジェイクはギリギリまで引きつけた。


「今だ!」


横へ飛ぶ。


大型ロボットの足が床へ落ちる。


ジェイクがその脚へ武器を叩き込む。


ガンッ!


関節が歪む。


大型ロボットの体勢が崩れた。


「ルーカス!」


「ああ!」


ルーカスが走る。


大型ロボットが腕を伸ばす。


だが、ミリアが電磁装置を起動した。


バチッ!


大型ロボットの動きが一瞬止まる。


「今!」


ルーカスが跳び上がった。


ブレイカーを振り下ろす。


ドゴォン!


胸部が大きくへこむ。


赤い光が点滅する。


【無効化処理 98%】


「あと少し!」


大型ロボットが再び動き出す。


ルーカスの腕を掴もうとする。


ジェイクが横から武器を叩き込んだ。


「させるか!」


腕が弾かれる。


ルーカスはそのまま胸部へ拳を突き込んだ。


バキッ!


内部から火花が飛び散る。


大型ロボットの赤い目が消えた。


ドン……。


巨体が床へ倒れる。


同時に、ミリアの端末から音が鳴った。


【無効化処理 完了】


ミリアが息を吐く。


「……終わった」


ルーカスが周囲を見る。


倒れているロボットたち。


「全部止まったのか?」


ミリアが確認する。


「中央システム上では、工場内の機体が停止状態になってる」


ジェイクが武器を下ろす。


「じゃあ、もう大丈夫か?」


「……たぶん」


ミリアの画面に、新しい表示が現れた。


【認証コード無効化】


その下に、別の表示。


【未接続機体:3】


ミリアの表情が変わる。


「……待って」


ルーカスが振り返る。


「どうした?」


「工場内の機体は32体だった。でも……」


ミリアが画面を見せる。


「3体だけ、システムから切り離されてる」


ジェイクが眉をひそめる。


「つまり?」


ミリアは画面を見つめた。


「この工場の外に出てる可能性がある」


三人の間に沈黙が落ちた。


そして遠くから、


ガシャ……。


かすかな機械音が響いた。


ルーカスがブレイカーを握り直す。


「……探すぞ」


第55話 完

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