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メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第2章「第1施設編」
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第48話「中継装置」

地下へ続く階段を下りた三人。


階段の先には、狭い通路が伸びていた。


壁には太いケーブルが何本も走っている。


ミリアが端末を確認する。


「通信反応、かなり強い」


ジェイクが周囲を見る。


「このケーブル、全部どこかに繋がってるのか?」


「たぶん」


ルーカスが先へ進む。


「中継装置は?」


「もう少し先」


通路を進むと、広い部屋に出た。


部屋の中央。


巨大な通信装置が設置されている。


複数のアンテナとケーブルが接続され、装置のランプが点滅していた。


ミリアが近づく。


「これが中継装置」


ジェイクが装置を見る。


「これを止めれば、通信も止まる?」


「一時的には。でも……」


「でも?」


ミリアが画面を確認する。


「通信先が別にある」


ルーカスが聞く。


「第2施設?」


「そう」


ミリアが端末を接続する。


「この装置を通して、第2施設へデータを送ってる」


ジェイクが周囲を見る。


「じゃあ、ここから第2施設の場所を探せるんじゃないか?」


「やってみる」


ミリアが操作を始める。


画面に通信経路が表示される。


現在地。


中継装置。


そして、その先へ伸びる通信。


しかし、途中で情報が途切れていた。


「……ここから先が暗号化されてる」


ルーカスが尋ねる。


「解除できる?」


「時間はかかる」


「やってくれ」


「うん」


ミリアが作業を続ける。


その間、ジェイクが部屋の奥を調べる。


「ルーカス」


「どうした?」


「これ見ろ」


壁際に、小さな金属製のケースが置かれている。


ジェイクが開ける。


中には数本の電池と、特殊な弾薬のようなものが入っていた。


「これ、武器に使えるんじゃないか?」


ミリアが振り返る。


「たぶん施設の警備装備用」


ジェイクが自分の武器を見る。


「なら、持っておこう」


ルーカスが頷く。


「必要になるかもしれない」


ミリアは再び画面を見る。


「……見つかった」


「何が?」


「通信経路の一部」


画面に新しい情報が表示される。


【通信先:東部施設】


【距離:約18km】


ジェイクが驚く。


「18キロ?」


「正確な場所はまだ分からない。でも、かなり絞れた」


ルーカスが地図を見る。


「そこへ行けば、通信の発信元に近づける」


「そうなる」


その時。


通信装置のランプが赤く点灯した。


ピッ。


ミリアが振り返る。


「……待って」


「どうした?」


「今、別の通信が入った」


「第2施設から?」


「違う」


ミリアの顔が険しくなる。


「この中継装置に、外から直接アクセスしてる」


ジェイクが武器を構える。


「また誰かが俺たちを見つけたのか?」


「分からない」


装置の画面に文字が表示される。


【不正接続を検知】


【遠隔操作開始】


ミリアが慌てて端末を操作する。


「止める!」


しかし、装置が勝手に動き始める。


ウィーン……。


アンテナがゆっくりと回転する。


ルーカスが周囲を見る。


「何をしてる?」


「通信を送ろうとしてる!」


「どこへ?」


ミリアが画面を確認する。


「第2施設じゃない」


「じゃあ?」


ミリアの顔から血の気が引く。


「工場……」


ジェイクが目を見開く。


「工場に何を送るんだ?」


ミリアが通信内容を確認する。


「ロボットの起動命令」


その瞬間。


装置から強烈な電子音が響いた。


ピィィィィン!


ルーカスが拳を握る。


「止めるぞ!」


三人が中継装置へ駆け寄った。


第48話 完

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