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メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第2章「第1施設編」
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45/80

第45話「発信元」

メイン通信サーバーの画面に、通信経路が次々と表示されていく。


ミリアは端末を操作しながら画面を睨んでいた。


「……まだ追える」


ジェイクが隣から覗き込む。


「どこに繋がってる?」


「複数の中継地点を通ってる。でも、元の信号を辿れば……」


画面に一本の経路が表示された。


工場。


中継地点。


そして、その先にある一つの地点。


ミリアの指が止まる。


「見つけた」


ルーカスが近づく。


「発信元?」


「正確には、最初の通信地点」


地図が表示される。


工場から離れた場所に、一つの施設が表示された。


ジェイクが眉をひそめる。


「ここ、何の施設だ?」


ミリアがデータを確認する。


「登録情報がない」


「ない?」


「地図には建物がある。でも、施設としての登録がほとんど残ってない」


ルーカスが画面を見る。


「誰かが隠してるのか?」


「その可能性はある」


その時。


サーバーの画面に警告が表示された。


【外部通信を検知】


ミリアが振り返る。


「まずい」


「またアクセスか?」


「違う。今度は逆」


ミリアが通信ログを開く。


「向こうから、このサーバーへ接続しようとしてる」


ジェイクが構える。


「俺たちが通信を追ったことに気づいたのか?」


「分からない。でも、接続速度が上がってる」


ルーカスがサーバーを見る。


「切れるか?」


「やってみる」


ミリアが操作する。


しかし――


【切断失敗】


「駄目……!」


サーバーから機械音が響く。


ウィーン……。


部屋の奥にある装置が次々と起動していく。


ジェイクが周囲を見る。


「何が始まった?」


ミリアが画面を確認する。


「工場の防衛システムが動き始めてる」


「またロボットか!」


「違う!」


ミリアが別の画面を開く。


「工場の外周ゲートが閉じ始めてる」


ルーカスが立ち上がる。


「俺たちを閉じ込めるつもりか」


ジェイクが扉を見る。


「じゃあ、早く出ないと!」


ミリアが通信データを保存する。


「待って。この情報だけは持っていく」


「急げ!」


三人はサーバー室を出る。


地下通路を走る。


その後ろから、複数の機械音が聞こえてくる。


ガシャ……。


ガシャ……。


ジェイクが振り返る。


「追ってきてる!」


ルーカスが足を止める。


「先に行け」


ジェイクが首を振る。


「また一人で戦うつもりか?」


「時間を稼ぐ」


「だったら俺も残る」


ジェイクが金属棒を握る。


ルーカスが一瞬だけジェイクを見る。


「……分かった」


二人が並ぶ。


ミリアは先へ走る。


「出口を探してくる!」


「頼む!」


暗闇の奥からロボットが現れる。


一体。


二体。


さらに後ろからもう一体。


ルーカスが拳を構える。


ジェイクも武器を構えた。


「行くぞ」


「おう!」


二人が同時に走り出す。


ルーカスが正面のロボットへ拳を叩き込む。


ドンッ!


ジェイクは横から別の機体の脚を狙う。


ガキン!


ロボットがバランスを崩す。


「今だ!」


ルーカスが追撃する。


ロボットが倒れる。


しかし、まだ奥から機械音が響く。


ジェイクが苦笑する。


「……まだいるな」


ルーカスも拳を構え直す。


「なら、全部止める」


その頃、先へ進んだミリアは一つの扉を見つけていた。


【地上出口】


ミリアが端末を操作する。


「……開かない」


その横には、武器保管庫らしき部屋があった。


扉には小さく、


【警備隊装備】


と表示されている。


ミリアはその扉を見つめた。


そして――


ゆっくりとロックへ手を伸ばした。


第45話 完

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