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メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第2章「第1施設編」
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44/76

第44話「防衛ロボット」

巨大な拳が振り下ろされる。


ドゴォン!


ルーカスとジェイクは左右へ飛んだ。


拳が床を叩き、コンクリートが大きく砕ける。


「うわっ!」


ジェイクが転がりながら立ち上がる。


「こいつ、パワーが違いすぎる!」


ルーカスは拳を構えた。


「ミリア!」


「今、サーバーへのアクセスを試してる!」


防衛ロボットが二人へ向き直る。


赤いセンサーがルーカスを捉えた。


ウィーン……。


腕が変形する。


ガシャン、ガシャン。


拳の部分が開き、内部から細長い金属刃が伸びた。


ジェイクが驚く。


「武器まで出てくるのかよ!」


ロボットが突進する。


ルーカスは正面から迎え撃った。


拳と刃がぶつかる。


ガキィン!


「くっ……!」


ルーカスの腕に衝撃が走る。


そのまま押し込まれる。


「ルーカス!」


ジェイクが横から金属棒を叩き込む。


ガンッ!


しかし、防衛ロボットの装甲には傷一つつかない。


「硬っ!」


ロボットの反対側の腕がジェイクへ向く。


ルーカスが叫ぶ。


「避けろ!」


ジェイクが飛び退く。


拳が床を叩いた。


ドゴン!


「危ねぇ!」


ルーカスは距離を取る。


「正面からじゃ無理だ」


ミリアがサーバーの横から叫ぶ。


「弱点がある!」


「どこだ!」


「背中!」


ミリアが端末を確認する。


「背部に冷却装置がある。そこが破損すれば動きが鈍るはず!」


ジェイクがロボットを見る。


「背中なんて狙えるか?」


ルーカスが答える。


「俺が隙を作る」


ジェイクが頷く。


「分かった!」


防衛ロボットが再び突進する。


ルーカスは逃げずに向かっていく。


「こっちだ!」


ロボットの拳をかわす。


続けてもう一撃。


ルーカスは身を低くして避ける。


「今!」


ジェイクが走り込む。


ロボットの横を抜け、背後へ回る。


「これか!」


背中に取り付けられた装置へ金属棒を振り下ろす。


ガンッ!


装置がへこむ。


しかし――


防衛ロボットが急旋回した。


「うおっ!」


ジェイクが吹き飛ばされる。


「ジェイク!」


ルーカスが駆け寄る。


ジェイクは壁に背中を打ちつけながら立ち上がった。


「大丈夫……!」


防衛ロボットが二人へ向かって歩いてくる。


ミリアが叫ぶ。


「まだ! もう一度狙って!」


ルーカスがロボットを見る。


「ジェイク、いけるか?」


「もちろん!」


二人が左右に分かれる。


ロボットのセンサーがルーカスを追う。


ルーカスが走る。


「こっちだ!」


ロボットが追ってくる。


ルーカスはサーバーの間を駆け抜ける。


「今だ、ジェイク!」


ジェイクが反対側から飛び込む。


「うおおおっ!」


金属棒が冷却装置へ直撃する。


ガキィン!


装置が大きく破損した。


防衛ロボットの動きが止まる。


「効いた!」


ミリアが端末を見る。


「出力が落ちてる!」


ルーカスが拳を握る。


「もう一度だ!」


ロボットが再び動こうとする。


ルーカスが背後へ回る。


そして――


「これで終わりだ!」


拳を冷却装置へ叩き込む。


ドゴォン!


装置が完全に破壊された。


防衛ロボットの赤いセンサーが点滅する。


【冷却機能停止】


【出力低下】


ガクン……。


巨大な機体が片膝をついた。


ジェイクが息を吐く。


「……止まったか?」


ミリアが端末を確認する。


「停止状態になった」


ルーカスがサーバーを見る。


「よし。これで調べられる」


ミリアが中央端末へ向かう。


しかし、画面を見た瞬間、表情が変わった。


「……待って」


「どうした?」


ミリアが画面を指差す。


「サーバーの中に、通信記録が残ってる」


ジェイクが近づく。


「ロボットを動かした通信か?」


「そう」


ミリアが記録を開く。


そこには、複数の通信履歴が表示されていた。


その中で一つだけ、現在も接続状態になっているものがあった。


【外部通信:接続中】


ルーカスが画面を見る。


「まだ繋がってる……」


ミリアが操作する。


「発信元を追えるかもしれない」


画面に、通信経路が表示され始める。


第44話 完

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